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【独り言】「根性」と「野生の勘」だけで生きてきた

昔から「根性ありますね」と言われることが多い。

つい先日も人からそれを言われたばかりだが、自分では根性なしだと思っているのでそう思われるのが不思議でならない。

そのように評価するのは日本人だけではない。外国人も同じように言うのだ。昔英語を習いに通っていた語学学校で、韓国人の友人に「あなたはハードワーカー」と言われた。英国人講師が書いた成績表のコメントには「ハードワークでよく努力する人」なんて書いてあったっけ。一体なぜだ?

それで気になって「根性」の意味を調べてみた。

1 その人の本来的に持っている性質。しょうね。また、あるものに特有の性質。「根性の腐った奴」「島国根性」「やじ馬根性」
2 物事をあくまでやりとおす、たくましい精神。気力。「根性のある人」「見上げた根性の持ち主」

引用元:goo国語辞書

なるほど。

ともすればすぐ楽な方に流れる性質だから「本来的に持っている性質」は当てはまらない。しかし、親から「一度始めたら絶対長く続けろ。決して途中で投げ出すな」との教えを文字通り体に叩き込まれた(つまり途中でやめると木刀やらバットやら物差しやらで叩かれた)ので、「物事をあくまでもやりとおす」と言う意味での根性はついているかもしれない。

おかげで超ブラックな職場環境でも決して逃げなかった。また、こんな高齢で0.1円という恐ろしく搾取的な単価から始めたライター業が5年も続き、今は軌道に乗り始めている。何事も(親が怖いから)長く続ける習慣だけはあり、生来あきっぽい性格ながら渋々続けてそこそこものにできているのかもしれない。動機はなんであれ、継続は力なり。

元々、昔からあまり考えて動く方ではない。まずは動き出し、動き出してから考えることの方が圧倒的に多い。また、「考える」といっても頭で論理的に物事を考える感じではない。全身で「感じた」ことや頭の片隅でピピッとセンサーにかかった「野生の勘」みたいなあいまいな概念を、言葉やイメージでアウトプットできる形に整理整頓する程度だ。といっても整理整頓自体があまり得意ではないため、よく思考が迷走して頭が混乱する。誰かと会話していても話の内容が飛躍して相手をしばしば混乱させがちだ。

それでも短大まで出て銀行にも就職し、子どもを育て上げた。そして今こうやって複数のクライアントを相手に業務委託ライターができているのは意外とすごいことかもしれない。「根性」と「野生の勘」だけを頼りに生きてきた私が、よくぞこの世知辛い世の中でやってこられたものだ。

しかし、そんな生き方だったから今まで苦しいことも多かったのだろう。幸い周囲には理路整然と物事を考える人がたくさんいるし、その人たちに学べることが非常に多い。そのような人たちを見習って少しは理路整然と物事を考える術を身に着け、あまり長いとは言えない残りの人生をもう少し要領よく生きることも考えた方がよさそうだ。(苦笑)

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