note歴1年で見えたもの②~有料記事
===お詫び===
前回の記事のダッシュボードのスキ数順位表が大幅に間違っていました。
その訂正に準じて、文面も変更しております。
申し訳ございませんでした。
さて、今回の本題に入ります。
今のところ、私は有料の記事やマガジンを1本も作っていません。
現在の私の実力や認知度では、どうにも売れる気がしないからです。
また逆に買おうということも、まずありません。
皆さんはどうですか?
買われたことはありますか?
実は、
私はこの1年で1本だけ買わせていただいた記事がありました。
それはこちらです。↓↓↓
無料部分の導入文だけで実に5,838文字。
有料部分が24,448文字で、合計30,286文字です。
kindle本1冊に匹敵すぐらいの文字数と圧巻の内容なのです。
とにかく導入文だけで十分惹き込まれ、当然のごとく続きを読まなくてはいられなくなり、ほぼ無意識でポチりました。
こんな事ってあるのですね~。
まさか有料記事をこんな風に自然に購入するなんて、自分でも驚いてます。
それだけ私にとって、惹きつける筆致と内容が揃っていた素晴らしい記事でした。
同時に、記事を有料化にするには、ここまで人を惹きつけるだけの筆力が必要だという事です。
そういう意味でも、この記事から大変勉強させていただきました。
私の読書感想では、ネタバレはいっさいしません。ここまでです。
こちらは導入文だけでも、十分値打ちがありますのでご興味のある方はどうぞお読みになってみてくださいね。
有料記事の定義とは
△読み手として
自分が興味のある分野で、しかも続きが知りたいと思えるものだと、迷わず購入するという事が今回でハッキリ証明されました。
ただし、これは私の場合であって、誰にでも当てはまるものではありません。
私が「面白い」と感じても、あなたには「なんとも思わない」もしくは「面白くない」と感じるかもしれません。
私のように歴史や小説が好きだという人もいれば、「哲学」や「自己啓発本」が好きだと言う人もいます。
私は過去に何度か「自己啓発本」や「教訓本」を読んだ事はあるのですが、唸るほど感銘したものには出会いませんでした。
私が読んだものはハズレが多かったようで、いずれも当たり前のことを繰り返し説いているだけで、そこから分析して目から鱗が落ちるような独自の見解を説いているものではなかったからです。
これは私自身もそれなりの人生経験があるせいなのかもしれません。
それなら、純粋に宗教の本を読んだ方が面白く、その中にある不変の哲学に深く感動したりするのです。
どうも私は「人の人生」に大きな興味があり、人が生きた足跡から哲学や教訓を得る事が好きなようなのです。
ですから、日本史というジャンルから外れても、一個人の歴史からなにか深い哲学を学び取れる内容であれば、大満足なのです。
△書き手として
逆に作者側はどうでしょう?
少なくとも人それぞれ興味はちがうので、万民に合わせる事は不可能です。さらに万民ウケする無難な内容では、なんの面白みもないでしょう。
たとえ自分の得意分野であっても、ひたすら自分の道を突っ走るだけの内容では、読者を置き去りにするだけで自己満足の内容になりかねません。
読み手側に立ったわかりやすく伝わる文章である事と、その記事の専門性、独自の体験や見解は必須であり、それらはちょうど良いバランスが望ましいのです。
逆に言えば、バランスの良い内容であれば、そこに自分の感情を盛り込んでも全然OKで、それも独自の見解として伝わるはずです。
人間らしい感情にこそ、素晴らしいオリジナリティが存在するのかもしれません。
何より大事なのは無料部分の導入文です。
たまに見かけるのは、まったく導入文なしでいきなり有料にしてあるものや、ほんの2,3行の簡単すぎる導入文だけで、すぐに有料になっているケースがあります。
少なくとも私の場合は絶対に買いません。
もっとひどいのは、まだ1つの投稿記事もない時点で、いきなり投稿記事を有料にしているケースも見かけた事があります。
作者のテーマも傾向も何もわからないままの状態で、何を基準にしてどう判断して買えばいいのでしょうか??
一般的に出版されている本には、必ずちょっとした説明文やあらすじなどが添付されています。
有料記事では、それが無料の導入文に当たるわけで、そこにはどうしても読みたいと思わせてくれる独自のオリジナリティを匂わせてくれないと、購入に至るわけがありません。
到底、それがないと売れるとは思えません。
実際問題、有料記事は平均してどれぐらい売れているのでしょうか???
本当に売れているのでしょうか?
△有料記事の最低条件
あくまでも私個人の結論として、有料記事の最低条件は以下の通りだと思います。
やはり、noteもSNSです。
そのSNS内で、有料にするには、作者とある程度の交流があり、普段はどのようなテーマでどういう文体の記事を書いているかを知っていないと、購入するのは難しいです。
例えばnoteでの成功者である有名な岸田奈美さんは、noteがきっかけで、マスコミにも採りあげられ、テレビでの特番は私も観させていただきました。
2019年6月からnoteを始められて、今やフォロワー数は6万台、記事のスキ数は貫禄の4桁で、中には5桁もあり、世界で活躍されています。
noteの有料マガジンだけでも、かなりの額になるはずで、彼女ぐらいになってこそ成功者と言えるのかもしれません。
note内で何の実績もなく、無名の一個人の記事が売れるとは思えないのです。
kindle出版本と有料記事
私の出版本は、紀行サークル「レキジョークル奥の枝道」で名所を巡った時のエッセイを綴っています。
シリーズタイトルも同じものですし、同じタイトルでnoteマガジンもあります。
一時期、レキジョークルの本を出版しているなら、noteのマガジンを有料にしようかどうか、随分と悩みました。
悩んだ挙句、無料のままで置いています。
△note記事と出版本内容との違い
せっかくkindleで購入していただいている方もいるのに、マガジンは無料でいいのか?これは不公平ではないのか?
悩みどころはこの1点です。
そもそも、noteの記事内容と、執筆作品とでは深掘り度合いが違います。
私の感覚で言うと、
noteでの投稿記事は「導入文」であり、
執筆作品は「本文」です。
note記事は、読み手に伝わるような最低ラインまで、なるべく文章をダイエットして省いています。
本当はもう少し話は膨らむけど、これを書くとややこしいだろうというところで止めています。
それに対して、
執筆本では、言いたい放題で深掘りし、時には脱線する事もしばしばあり、さらには歴史上の人物に対しての悪口まで書いてしまっています。(性格が出てすみません💧)
それから今のところ執筆作品は過去の記録であって、noteでは投稿していません。
ただ、note記事を必要に応じて引用した事はありますが、かなり加筆しており、内容の濃さは全く違っています。
△お金をいただくという重み
たとえ、100円であれ、300円であれ、代金をいただくという事をしっかりと受け止めて、自分なりにそれ相応の中身にする配慮は必要だと思います。
その配慮があれば、うす~い記事では申し訳ないと思うはずです。
代金をいただくという事を重く受け止めることに関して言えば、
有料記事もkindle出版本も同じです。
自分のケースでしか語れないので恐縮ですが、内容で測るには基準が難しく、私の場合は一番公平と思える文字数で価格を設定しています。
noteで有料記事を作るとしたら、私なりに自信と実績を持ち、特別な材料を見つけて、これはと思えるような展開を思いつけば、あり得るかもしれません。
しかしその前に、私にはまだまだ実績も修行も足りず、まずあり得ないことなのです。
このあり得ない事が、今後、私の中でどう変わるのか?
それは2年目の景色を見て、また記事にしたいと思っています。
さて、皆さんは有料記事についてどう思われますか?
買う側と書く側の両方の側面で
あり?
なし?
先週のお祝いボードです。
いつもありがとうございます!
サポートいただけましたら、歴史探訪並びに本の執筆のための取材費に役立てたいと思います。 どうぞご協力よろしくお願いします。