息子たちから勧められたコミックにハマる日々
私は読書好きで、幼い頃より数々の本を読んできました。
いったん良い!と思うと、同じ作家を読み漁り掘り下げる癖もあります。
なので、子育て中においても毎日、読み聞かせは欠かさず、少しでも”物語の面白さ”をわかってもらえたらいいなと思っていました。
そう思いながら子育して、今や20年以上が経過しましたが、息子たちは全く、小説もエッセイも進んで読むことはなく、興味もないようなのです。
子育てに関してのお偉い先生方は、口を揃えて「読み聞かせはいい!幼い頃から本に興味を持たせたら、本好きになる」とおっしゃっていますが、それは嘘だと、確信しています。
ここで言う”本”とは活字オンリーの物を指します。
その代わりと言っては何ですが、彼らはコミックは大好きで、読みまくっているのです。
マンガも小説も同等扱い
そういえば、私の世代にはマンガといった方がシックリくるのですが、いつからコミックと言うようになったのでしょう。検索してみたら、結局は同じ意味みたいです。
何をかくそう私も幼い頃よりマンガ好きなので、息子たちが目覚めたのも遺伝かもしれません。
主に少女漫画ばかりを読んでいて、小学校1年生の時に初めて買ってもらった集英社の「りぼん」という月刊誌に夢中になりました。
この「りぼん」は1955年から続く、なんと今年で66年目を迎える長寿雑誌なんですねー。
そこで、一条ゆかりの「砂の城」や井出ちかえの「ビバ・バレーボール」などに夢中になりました。
その後、「マーガレット」や「少女フレンド」も読み、里中満智子の「ベルサイユのばら」や萩尾望都の「ポーの一族」などの名作も忘れられません。
もちろん、小説も大好きで読んでいたので、私の中ではマンガも小説も同等レベルの”読書”というカテゴリーに位置するのです。
ただ、私自身に男兄弟はいなくて、4人姉妹だったので、少年漫画には全く縁もなく育ちました。
息子を持って、少年マンガの世界を知る
自分が産んだ子供は二人とも男の子だったというのは、とても意外でした。
きっと私は女系なのだと思っていましたから。
悪戦苦闘しながら子育てして、息子たちも大きくなり、あれだけ読み聞かせをしたにもかかわらず、全く読書しない息子たちに失望しかけたころ、彼らは徐々にマンガを読み始めたのです。
友達と貸し合いして読んでいたので、私も借りて読んでみたのですが、あまりの面白さに夢中になってしまったのです。
まず、少年漫画に共通しているのは登場する女子がほぼ全員、グラマラスでとても肉感的な体系だという事。
「セクシー過ぎて、鼻血出えへんか?」と次男に聞いてみたら、ニヤつきながら「アホか」と一言返ってきました。
十分すぎるほど”女”を強調しているキャラクターは、少女漫画にはないものです。
「|HUNTER×HUNTER《ハンターハンター》」「BLEACH」、「NARUTO -ナルト-」、「ONE PIECE」を読んでビックリした!
めちゃくちゃ感動してしまって、泣かせるわ笑わせるわ、王道のマンガの醍醐味を味わえたのです。
ただし、これはジャンプコミックの悪い所かも知れませんが、ちょうどヤマ場を越したいい所で終わらず、ダラダラと長くなる特性があって途中で読まなくなりました。
そうそう。「NARUTO」がついに最終回だと聞いて、そのジャンプは買いに行きました。珍しくキリのいい所で終わるんだと嬉しくなったのです。
しかしまた、そのナルトの子供の話「BORUTO-ボルト-」が始まったのですが・・・。
やっぱり、小説もマンガも終わるべき時に終わるべきではないでしょうか??
いい所で終わって、あとは読者が想像できる余地は残してほしいと思うのです。
それから、「FAIRY TAIL」と「七つの大罪」は無理だった~。
次男に熱弁されて読んでは見ましたが、若干ストーリーが浅くて、ある程度先の展開が読めてしまうし、いやいや、本当は深い話なのかも知れないが、何より技の名前やその背景などが、おばちゃんにはややこしくて、一番いいところまで読み進む事が出来なかったのです。
最近のマンガは凄すぎる
現在はというと、長男は「鬼滅の刃」派、次男は「進撃の巨人」派で、2人共通して推しているのは「東京卍リベンジャーズ」です。
私はこれらに関してはアニメしか知らないのですが、どれも奥深くて、夢中になっています。
それぞれがここまで人気があるのも頷けてしまうのです。
構成も展開も、いわゆるひと昔前まで言われていたたかがマンガだと一蹴できないレベルに達しています。
若干、「鬼滅の刃」は比較的解りやすくて、悪く言えば多少は幼稚でしょうか?
家族や兄妹、仲間の絆をベースに、悪者である”鬼”たちの人生をも垣間見せ見せる事で、その儚さも描いています。
しかし、それは「NARUTO」や「ワンピース」でも描いていた事で、「鬼滅の刃」に限った事ではありません。
やはり、いつの時代でも「絆」は感動を呼ぶ大きなテーマのようです。
先日も、テレビで鬼滅の「無限列車編」を見たのですが、その単発のストーリーもさる事ながら「火の呼吸」の謎を探るという新たなバックヤードのテーマが加わり、先の展開が見逃せなくなってきました。
それに、背景や殺陣シーンのアニメーション技術の素晴らしさも目を見張るものがあります。映像が美し過ぎて見とれてしまうほどです。
「進撃の巨人」は、奥深すぎて、ここまできたらもう絶句ものです。
最初は単に残酷で目を背けたるシーンが多くて、「なんだこのマンガは?!」と思ってしまって重要視していなかったのですが、あまりにも次男が推すので、アマゾンのプライムビデオでじっくり見直してみたのです。
そうしたらどうでしょう!そこには壮大な民族同士の戦いがあったのです。
初回からの各シーンにそれぞれ意味が込められていて、じっくり見なくては真の面白さをスルーしてしまうほどの”仕掛け”があります。
単に人食いバケモノの話ではなかった事に驚きました。
そのことに開眼した私は、さらにYouTubeで「始祖・ユミル」や「アッカーマン家」の事など、謎に思った部分を勉強してみたら、複雑で奥深い因縁も知る事となったのです。
「東京卍リベンジャーズ」もそうです。
息子たちに薦められても、ただのヤンキーマンガだと思っていた私は、何話か見てみて、これは過去と現在、未来を行き来するSFもので、望み通りの未来にするために何度も過去に行ってやり直すというもので、その展開の切り替えが、面白い。
タイトルや作画だけで判断はできない大きな意外性も秘めているのです。
もしかしたら、小説や実話を超えるかも
ここ最近、コミックからドラマや映画に採りあげられる作品が本当に多い。
え?これもなの??と思う事もしばしば。
いまだに有料チャンネルで再放送している「JIN−仁−」や、映画化とドラマ化になった「信長コンチェルト」も、タイムスリップもので、ハラハラさせるし、「るろうに剣心」や「銀魂」も、適度に歴史上の人物をモデルとしながらも、その人物イメージはこちらに伝わる適度にイジッている。
歴史には「if」はタブーなのですが、その「if」を最大限に具現化しているあたりが、とても良くできていると思ってしまう。
あながち、目撃者がいない過去の歴史なので、100%否定はできないという所が、見ている側の想像力を倍増させてくれているのです。
マンガだからこそできる無限の表現なのです。
それはもしかしたら、事実より面白くて良くできたストーリーになっているかもしれない。
まだまだマンガ、コミック、アニメには目が離せないし、そしてこれらは、今や成人してしまった2人の息子たちとの、唯一のコミュニケーションツールとなっているのです。
ただし、私が推す歴史や小説には全く興味は示してくれませんが。。。
皆さんのおかげです!
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