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AIと芸術


こんばんは。MJIスタッフの谷口です。

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噂には聞いていたのですが・・・!

『ぱいどん AIで挑む手塚治虫の世界』

友人にオススメしてもらい、ついに購入・・・!


もし手塚治虫が存命で漫画を描き続けていたら、どんな漫画を描くのだろうか?そんな疑問に答えるさまざま、手塚プロダクションとキオクシア(旧・東芝メモリ)が「TEZUKA2020」というプロジェクトを立ち上げました。AI (人工知能)技術を駆使して手塚治虫の新作漫画を生み出すプロジェクトです。漫画にはストーリーと絵の2つの要素があります。「TEZUKA2020」では、莫大な量の手塚作品のストーリーとキャラクターを抽出してAIに導入せて、試行錯誤を繰り返しながら、世界初のAIが制作にかかわった漫画を創り上げました。本書では、その詳しい制作過程を紹介するとともに、できあがった作品「ぱいどん」を掲載他に手塚治虫がおよそ40年前に描いたAI関連作品「サスピション」の「ハエたたき」も収録。


読む前は、「人工知能が芸術作品をつくってしまって良いのだろうか」と、それこそ弊社のロボット『タピア』に出会った頃と似た、何とも言えぬ気持ちが正直ありました・・・。怖いもの見たさみたいな感じで・・・。

読んでみて、

こ、これは面白い・・・!
クリエイターとAIのタッグ。
新たな創作手法が発明されたのだと感動しました。

つまり、100%AIのみで漫画を作成するわけではなく、膨大な量の手塚治虫作品を学習させたAIがプロットやキャラクターの案を生成し、クリエイターが精査をして、手を加え、よりよいものに変えていく。
『創作補助ツール』として使うというものでした。

プロジェクト秘話やインタビューが多数収録されており、とても興味深いお話ばかり。

なにより、「完成度の高さより、クリエイターの想像力を掻き立てるもの」を選んで制作していったという過程にグッとくるものがありました。

現代の技術であれば、「それっぽいもの」はつくれる。
でも、人の心を動かすものをつくるのは・・・やはり人の力が必要なのです。

インタビューのほかにも、手塚治虫先生がかつてAIを題材に創作した作品の紹介ページなどもあって読み応え満載でした。(紹介されていた『ふたりでリンゲル・ロックを』という作品がめちゃくちゃ読みたい!!!)

実は今まで漫画はあまり読まないで生きてきたタイプなので、これからはガンガン読んでいきたい・・・。
読んでこなかった分、楽しみがいっぱいです・・・!





谷口

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