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2000年以降の日本美術史を書く(1)

アジアの現代美術を研究している藤田千彩は、近年、隣近所の国や地域で、自分たちの2000年以降について書いた美術史の本が出版されていることに気付きました。ところが藤田がベースとしている日本には、2000年以降の日本美術史の本はありません。「それなら私が書くわ」と、実際の作品を見ながら、あるいは当時の資料を探りながら、あるいは2005年~2014年に藤田が主宰していた「PEELER」を読み返しながら、2000年以降の日本美術史を書いていきます(詳細はこちらも参考ください)。
今回は、2023年9月5日に行った、作品鑑賞兼美術史検証ツアー「2000年以降の日本美術史を書こう(1)  阪神間にある國府理作品を見ながら①」を元に、さまざまな角度から2000年以降の美術史やそのあり方を考察・検証します。

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