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読書人間📚『恋のゴンドラ』東野圭吾


『恋のゴンドラ』東野圭吾

2019年 初版第一刷発行 /実業之日本社


発売当初に購入。本棚の奥で寝かせたままでした。冬を満喫してやろうと帯にそそのかされたものの、わたしはゲレンデに縁がない。スキーもスノーボードも、雪だるまさえも作りに行ったことがないのです。わたしは、音楽と美術の高校出身なのですが、スキーなど転倒して指や手を骨折してしまうとピアノが弾けなくなる、弾けなくなると大学受験が出来なくなると言う事から、まったく若い頃から縁がないまま今に至ってしまっているのです(音大は何科でもピアノは必須科目)。本書を購入したにも関わらず、やはり縁遠く感じたまま眠らせてしまっていたのでしょう。



▶︎「ゴンドラ」
ああああ!と思わず声が漏れる。地獄行きのゴンドラ。行き先は温泉。地獄蒸しの刑。

▶︎「リフト」
悪趣味な悪口は嫌だな。

▶︎「プロポーズ大作戦」
気の毒すぎる. . . まわりくどいモタモタした奥手の男性に苛々。作戦もただただ危険でしかなく呆れる。と言うか、既成事実なく二ヶ月半で結婚申し込みとは浅知恵すぎる。結婚するには考えにくい相手かもしれない。

▶︎「ゲレコン」
ゲレンデマジックに遭遇したことがないので、雪焼けしか想像できませんが、颯爽と仕事をこなす男性が輝いてみえるのはとてもわかります。プライベート、私服姿は一生見なくてもいいくらいの輝きを放つ人いますよね。そんな人と結婚したらどうなるんでしょうね。

▶︎「スキー一家」
なんて素敵な旦那さんなんだ。惚れなおすなあ。

▶︎「プロポーズ大作戦 リベンジ」
うぅん。ちょっと無理があるような。一夜、他の女性と遊ぼうと企んでいた男が改心するのに時間がかからなすぎ。そして、そんな男とくっつけさせられる女が気の毒でもある... うぅん、、


▶︎「ニアミス」
__一回だけならいいんじゃないの、それで何か理由をつけて、もう会わないようにすれば問題ないんじゃないの?__

最低すぎる。妻のいる身で、こう考える人がどれくらいいるんだろう。しかも既婚者である事を隠して。なぜ結婚するんだろう。この人、ニアミスばかりでしょう。そろそろ離婚して遊びたい放題遊べばいいのに。妻が気の毒。

▶︎「ゴンドラ リプレイ」
ひぃ〜。と呟いて読み終える。どうしてこうも、この男は失敗に飽きたらず、次から次へと嘘を繰り出せるのだろう。こうなると、どんなお仕置きをするのか先が気になります。わたしならばどうするかな。煮えたぎる怒りのままにパンチ? いや、わたしのパンチなんて猫パンチより効果がないし、韓国ドラマみたいに殴ったり蹴ったりしたいけど、皆んなが見ている前でははしたない。うーん、えー、どうしよう。「酷い!」て大泣きして、事実を一から言ってやり返すくらいしか考えられないかなー。でもその場に妻も立ち合っているのは嫌よね。うーん、続きがあるなら読みたいなぁ。



短編集かと思いました。
ところが、連作のような一つの長編小説。
面白かったです。やっぱり東野圭吾さんはうまいですね。安定しています。このくらいの作家になると、安定したクオリティーを維持し続け、一年にいくつも書き上げることが当たり前。そうは言っても大変なこと。凄い能力ですよね。本書はニアミス好きさんにおすすめ。
東野圭吾さん原作、映画『人形の眠る家』はまだ観てないので見ようかな。


カバーデザイン  菊池祐
カバー写真  Ziga Cetrtic

雪山へ行こうキャンペーン。ムラサキスポーツとLOTTEも協賛なんですねえ。どんなキャンペーンだったのでしょう。ゴンドラ乗り放題、一泊豪華ホテル宿泊が当たるとか?

🌝声、発声、機能を考える
ボイス・ボーカルレッスン/東京都 
音楽療法(医療行為は行わない)の観点からオーラルフレイル、口腔機能、老化防止を意識した呼吸法、発声のレッスンも行います。

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