音楽とファッション/ちょっコラム✍🏻
音楽とファッション。
とあるファッションショーの音楽を聴いて。
ファッションをお仕事にする人とお話する機会があります。刺激的です。
その作品がどういったテーマの元に表現されているのか、デザイナーが何に影響を受けビジュアルを構築していったのか、そこに音楽の存在がどう位置したのか、デザイナーの脳内、宇宙を解いていく工程にたまらなく興味をそそられます。
ショーでは作品ひとつひとつの曲線、その滑らかな、あるいは破壊とも思われる凄みのある美に圧倒され、そこに当てる音、音楽、もしくは無音、切っても切り離せない生活の営みが重なり、わたし達音楽家はもっと敏感に寄り添えなければと祈るような思いにかられます。
特に私の学生、音大時代。ぞろりと声楽科だけが並ぶコンサートは、ドレスを着ることの目新しさに、暗黙の闘いがありました。誰が美しいドレスを纏っているか、誰が一番美しいか、わざわざ影に隠れたい歌手はいません。その時の精一杯の美しさをぶつけます。そうやって洗練され、総合芸術を身を持って直に感じるようになります。
今は全ての音楽家がその昔の宮廷音楽家、パトロンの元で身なりも美しく整えられる時代ではありませんが、生活の中で肌身に取り込む気に入った何かの起源を知ることは、その物に愛着とこころの豊かさを生むかもしれません。
今、手にしているお気に入りを探ってみてください。表現者にとって新たな気付きがあるでしょう。
人は生きている限り、誰もが表現者です。学びと共に新しい自分を愉しめると信じています。
つづきをまたいつか。
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