カタツムリガール
「This is about you. 」
「About…me？」
「KATATSUMURI-girl.」
「え…なんですって⁈ カタツムリ⁈」
＊
なんでしょう…
なんだかどうもわたくし、カタツムリにご縁があるようです
東京という都会の、しかも マンションの部屋の中で、2年で二度カタツムリに遭遇しました
その二度目は まだつい先日のこと
そのカタツムリはどちらも 殻が5ミリくらいで、ほんとうに小さかったのですけれど、食べて、眠って、歩いて… ちゃんと逞しく生きていました
わたしはそのカタツムリに大事なことを気付かされ、考えさせられ、教えられたのでした
＊
…ほれ、と手渡された新聞
そこには “カタツムリガール” という文字
Oh… KATATSUMURI-girl …
Th… Thank you…
たしかに自他ともに認めるのんびりタイプ
もう随分前に 無理することはやめています
無理をするしかなかったような頃もありましたけど、無理をして良かったことなんてほとんどありませんでした
“カタツムリガール”をご存知ですか
“カタツムリ女子” や “スネイルガール” とも呼ばれます
社会でバリバリ仕事に打ち込んでいた女性が ふと立ち止まり、ワークライフバランスを考え、バリキャリをやめて 時間や心にゆとりのある生き方へとシフトしていく
地位や名声よりも、気持ちの安らぐ日常を得ることを優先する
そんなスタイルを指すようです
かつて “スローライフ” なんて言葉も流行りました
わたしもやっぱり、ゆったり のんびり派です
いえ、わたしは昔も今も ちっともバリキャリではないのですけれども…
残念ながら新聞記事の写真や文章は、著作権の関係でSNSには載せられませんので、図書館など 過去の新聞が読める場所がお近くにある方は ご興味あればぜひご覧になってみてください
2024年10月7日（月曜日）
日本経済新聞 夕刊
紙面 8頁『くらしナビ』の “令和なコトバ” です
この “カタツムリ” 的なマイペースは、ただわがままや自分勝手をすることではありません
ここには、人に迷惑をかけない、人を不快にさせないことが大前提となっている気がします
それに、希望を捨てたり、夢を諦めたりするものでも、全てを断ち切って孤独になってしまうことでもありません
むしろ 仕事や生活をほどよくこなしつつ、自分の夢や目標に向かいます
弱く小さくなってしまうというより、心は強く大きくなるような 健全なイメージ
そのポイントは “ほどよい 距離感” かなと思います
自分を苦しみや辛さから解放してあげる
心地よく過ごせる環境に身を置いてあげる
縛りをほどいてゆとりを持たせる
それは 自分を前に進めるためで、幸せを感じて生きるための ポジティブなものなのです
自分に合ったペースで、環境で、やり方で、
ゆったりと自分自身を生きていく
そう、カタツムリのように
自分をゆるめる、けれど 責任は自分にあります
そのことをちゃんと承知しておく必要があります
人のせいにはしません
無責任な “いいかげん” なのではなく、責任を持った “好い加減” ということだと思います
そのためには、自分自身をわかっていなければいけません
しっかりと見つめて考えるチカラが必要です
何が好きで、何が嫌いなのか
何をどこまで許容できるのか
何をどうしたいのか
優先順位はどうなのか
自分の良い状態って何なのか
自分のキャパはどのくらいなのか
etc.…
そして、カタツムリになるには 自分のことを信じてあげなくてはいけなくて
そこが案外むつかしいのですけれど
自分がわからない、信じられないのでは、動くことも止まることもできないのです
頑張りすぎている方はいませんか
自分自身を、自分の居場所や時間を、大切なものを 見失ってはいませんか
もしもそんな自分に気づいたら
おすすめですよ カタツムリ
無理しないでね カタツムリ
あなたもわたしもカタツムリ
何がどうなってるのかわからない！
もうどうしていいのかわからない！
そんな時には、ひとつひとつを書き出したり（手書きがおすすめ）、信頼できる人に話したり、アウトプットすると頭の中が整理されてクリアになったりします
そしてもしかすると、そこから新たな出会いや気づきなど 思いがけない副産物が生まれたりするかもしれません
＊
今では、仕事や生活の選択肢も広がり、様々なスタイルが認められるようになりました
社会的な制度も整えられてきて、昔に比べると随分 柔軟に自由になったと感じます
しんどいのに我慢して 窮屈でいなくちゃいけない…もうそんな時代ではなくなっています
辛いと感じたら声を上げても大丈夫です
選択肢はひとつではありません
状況を変えるって勇気も決心もいることだけど、辛さからは思い切って抜け出して 自分を守ってほしいです
どうか大切にしてください
自分が身や心を擦り減らすのも、だれかのそんな姿を見ているのも 辛くて苦しいものです
大丈夫、状況や気持ちが変わっていくことは ごく自然なことなのですから
自分を信じ 認めることができてこそ、他人を信じて認められるようになります
自分がいい状態であってこそ、だれかとうまく関わることができます
そうしていい循環や関係も生まれてくるのかなと思います
自分の人生は自分のもの、です
男女は不問！
だってカタツムリなんだから
どうぞあたたかく、ゆったりとお過ごしください
よい一日を、よい一週間を
＃178. 『 カタツムリガール 』
⭐︎カタツムリのどこがいけないっていうの そうよわたしはカタツムリガール
⭐︎小さいし飛べないし走れないけれど笑わせることはできるんだから
⭐︎透明な己の轍は架空でも嘘でもなくて道になってる
⭐︎幸せを願う 頑丈になってくきみとぼくの背中のシェルター
…
I will sing this song for you, my friend
Sing this song with love
Sing this song will sympathy & empathy
気づかないだけで 愛は溢れてる
あなたの周りのすべてに
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