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鳥見散歩<U湖編>2/3話 2023年8月 山を歩く

 先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとU湖へ鳥見に行きました。
 残念ながらお目当ての夏鳥は鳴き声が聞こえたのみでした。

 私たちはさらに先に進みました。

 耳をすませても聞こえるのはセミの鳴き声ばかり。
 空を飛ぶ姿を追ってもトンボだったり。
 クルミの木を見上げてニホンリスの姿を探したり。

 そんな時に背の高い男性とすれ違いました。

 その人からは、前にも巣立った後の鳥の巣のありかを教えてもらった事がありました。
 今回はお目当ての夏鳥が子育てをしていた頃の話をしてくれました。

 「今年はひなが5羽、生まれました」
 その人は手のひらをパーにして見せました。
 「松の木に飛んで、木に入ってしまうと見えなくなってしまうけど、次々に飛び込んでいくのが見えました」

 モカさんは質問をしました。
 「鳴き声はどうですか」
 「ギィ」

 さきほど聞こえた鳴き声は成鳥オスのものか…と、内心で思いました。

 「少なくとも今年はこの辺りで子育てをしていました」
 そう言って、両手を大きく広げました。

 ノッポの紳士にお礼を言って別れました。

 しばらくその場所で待ったのですが、お目当ては現れませんでした。

どの松ですかね?

 ダム湖の上流に行くとそのまま細い小川になっていきます。

 モカさんが小川で休むダイサギを見つけたのですが、カメラを向けようとしたその瞬間、飛び立ちました。
 「あの距離で気付いた!?」
 ダイサギの目の良さにビックリでした。

 少し先に行って、川を渡ったところでUターンしました。

 帰りもノッポ紳士に教えてもらった場所でしばらく足を止めました。

 「ここ、前に来たときに、コジュケイが獣に警戒して鳴いていたところだよね?」
 「お目当ての鳥に気がつかなかったね」

 ちゃんと子育てシーズンに訪れていたのに……。

 そう思うと、かなり残念でした。

3につづく。

撮れたけど
顔が写ってなくて
種類の特定ができなかったやつ。


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