鳥見散歩＜Ｕ湖編＞３／３話　2023年8月

　先日、鳥見仲間で茶飲み友達のモカさんとＵ湖へ鳥見に行きました。

　私たちは来た道を戻りました。

　モカさんがダム湖側の斜面下をずっと気にしていました。

　よく見ると、地面に鳥が数羽います。
　「鳥がいるね」
　「うん、コジュケイ……他のもいる」

　モカさんは地面の鳥ではなく、低い木の上に止まっている鳥を見ていたそうです。
　その鳥はパッと飛び立ちました。
　「なんだ、ガビチョウ」

　コジュケイもガビチョウも外来種です。
　Ｕ湖みたいな山奥にいることにもビックリです。　

ガビチョウ

　次に足を止めたのはミズキの木のところでした。

　葉が揺れて、鳥が移動するのが見えました。
　ちょこちょことせわしい感じはメジロかなぁと思う私。

　ケッケッ

　「今の、アオゲラ？」
　モカさんが「そこにいる」と指しますが“そこ”では分かりませんでした。

　鳥の居る場所を人に教えるのは難しいと探鳥会でも身にしみているんですけどね。
　幸い、アオゲラが一度飛び立ったので、居る場所が分かりました。

アオゲラだと分かる写真
これだけ

　しばらくミズキにやってくる鳥を見ていましたが
　「おなかがすいた」
　そういうことになって、お昼を食べることにしました。

　前日、私はモカさんに「Ｕ湖でピザを食べよう」と打診していました。

　アウトドア用のフライパンにパン屋さんで買ったピザを乗せて、固形燃料で焼きました。

　私の家のミニトマトを刻んだ物と、モカさんちのピーマンを刻んだ物を乗せて、ピザの具をグレードアップ。

　本当は刻んだチーズを買ってあったのですが、自宅に忘れてきてしまいました。
　チーズ好きなモカさんが盛大にガッカリしたという一幕もありました。

　固形燃料は意外に火力が強くて、ピザの生地がカリッカリになりました。
　焼きたての熱々ピザをおいしくいただきました。

　この日はコーヒー豆を持ってきていました。
　モカさんに挽いてもらい、食後に挽きたて淹れたてのコーヒーを飲みました。

　こんなことをしていると、周辺にやってくる小鳥たち。
　にんげんが飲み食いしている間は安心だと思われているのかもしれません。

　頭上の葉陰からチラ見えする小鳥を見ていたら、また鳥見に行きたくなりました。

　「もう一回鳥見に行こう！」

　午後にもう一回、お目当ての夏鳥ポイントを歩いたのですが、結局会えませんでした。

　おしまい（笑）