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鳥見散歩<T沼編>3/3話 2023年10月 コウノトリ6羽
先日、T沼に行ってきました。
ここは野鳥が多い場所です。
駐車場脇に人がたくさん集まっているのを見つけたので行ってみると、まさかのコウノトリでした。
近くにいた大きいカメラの人が、通りすがりの人に教えているのが聞こえました。
「今、歩き出したのが……」
私が見ているコウノトリが、ちょうど歩き始めました。
あとで個体を調べられるように足輪を撮らなくちゃと思って足を狙ったのですが、足輪が分かりません。
大きいカメラの人に聞いてみました。
「今、歩き出したのって、もしかして足輪をしていないですか?」
「あー、足輪をしていないのが1羽いるけどね」
「やっぱり!初めて見ました!」
日本のコウノトリは絶滅、人工ふ化したコウノトリの子孫を野に放したものがほとんどで、それらには足輪が付いています。
ごく少数ですが、中国やロシアから野生のコウノトリが飛んでくることがあります。
それをまさか地元の沼で見かけると思いませんでした。
なお、この後、T沼に2回足を運んで、足輪のないコウノトリがもう来ていないことを確認してから記事を掲載しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1697535177364-Le4ROuPc9Y.jpg?width=800)
大きなカメラの人が携帯電話で一生懸命仲間を呼んでいます。
「○○さん、来るって」
「□□さんとは連絡が取れない」
コウノトリサポーターの女性がいて
「あれは△ちゃん」
「今のは◇ちゃん」
こんな感じでコウノトリの個体を見分けていてビックリしました。
見れば分かるのだそうです。
上空に鳥の姿を見つけました。
私はてっきり猛禽類かと思って撮り始めたのですが
「誰か来たぞー」
というのんびりした声。
円を描いて飛びながらゆっくり下降してきたそれもコウノトリでした。
沼にいるコウノトリたちはくちばしをならします。
カタカタカタカタカタカタカタ
頭を後ろにそらすと、くちばしの下が真っ赤な色をしていました。
その赤を見せつけるようにしています。
カタカタカタカタカタカタカタ
大きなカメラの人たちの会話によると
「降りてきて欲しくなくて、警戒音を鳴らしたのだろう」
ということでした。
けっきょく、飛んできたコウノトリは舞い降りて、何事もなかったように沼でエサを探し始めました。
このあと、大急ぎでお昼を食べました。
コウノトリとツツドリのポイントを行ったり来たりしましたが、鳥たちはのんびり休んでいるような感じで、撮影成果は特にありませんでした。
やっぱり行って良かった、T沼!
大満足で帰路につきました。
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