遠征費や活動費ねん出のための物品販売という九州の寄付文化
私が都農町に来たのは2019年4月のことでしたが、それからほどなくして、近くの町の少年野球チームが全国大会に出場することになったようで、お世話になっている人から遠征費の捻出のための協力を依頼されました。
いくらくらい寄附すればいいのだろう、と思っていると、ラーメンやカレー、コーヒー、お菓子などが掲載されたチラシが回ってきました。チラシに掲載されている商品を買うことで、そのうちのおよそ半額がその団体に寄付されるという仕組みです。これが物品販売との出会いでした。
その後も何度か同じ仕組みの物品販売での支援に協力する機会があったのですが、どうやらこれは九州ではわりと一般的な支援の仕組みだということでした。
お願いする側からするとただ寄付金をもらうよりもお返しの品があった方がお願いしやすいですし、寄付をする側はわざわざ商品をいただかなくても構わないよ、という人も多いと思いますが、この仕組みが一般的になっていることで、寄付行為のハードルがグンと下がっているようにも感じます。
日本にはあまり寄付文化が根付いていないと言われることも多いですが、九州は独自の形で寄付文化が醸成されています。
さて、J.FC MIYAZAKIも全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場が決まり、この物品販売の仕組みを初めて使ってみることにしました。さっそく何人かに声をかけさせていただき、それぞれの団体での取りまとめをお願いしたのですが、みなさん慣れているようで、詳しく説明するまでもなく二つ返事で引き受けてくださいました。本当にありがたいことです。
気持ちよく寄付したりされたりできるこの文化、ちょっとシステマチックにも思えるけれど、悪くないなと感じています。
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自分の真意を相手にベラベラと伝えるだけが友情の行為ではないということさ。それがわたしの提唱する真・友情パワーだ…(キン肉アタル)