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都農町地域おこし協力隊として都農町に移住しました

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2019年4月、縁あって都農町地域おこし協力隊として都農町に移住しました。都農町のこと、地域おこし協力隊のことを書いていきます。
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記事一覧

ツノスポーツコミッションとはなにか。

ツノスポーツコミッションとはなにか。

ここのところ、スポーツ庁主催のシンポジウムでの発表をはじめ、講演会での事例発表やトークセッションなどに声をかけていただく機会が増えました。また、ツノスポーツコミッションに所属するメンバー向けの研修会も行い、成り立ちから事業内容までを中心に、時間もかけてじっくりと伝える機会もありました。その際、これまでのツノスポーツコミッションの活動を振り返って整理する作業に時間を費やしてきました。これを機に、ツノ

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【広報つの2022年3月号掲載】都農をめぐる冒険Vol.6~「スポーツコミッション」と「スポーツ庁」をめぐる冒険

【広報つの2022年3月号掲載】都農をめぐる冒険Vol.6~「スポーツコミッション」と「スポーツ庁」をめぐる冒険

12月にスポーツ庁と日本スポーツツーリズム推進機構の皆さんが、ツノスポーツコミッションの活動を視察するために都農町に来られました。特に都農町・J.FC宮崎・ツノスポーツコミッションの三者が締結した「つの職育プロジェクト」に関する連携協定にもとづく、スポーツによる地方創生・まちづくりに資する活動が、全国的見ても先進的なモデルケースになる、というのです。

ここ10年で全国各地に170を超える数のスポ

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スポーツコミッションの名称使用問題に進展がありました。

スポーツコミッションの名称使用問題に進展がありました。

2022年3月31日、スポーツコミッションの名称使用に関する一つのニュースが走りました。
日本スポーツツーリズム推進機構(JSTA)の表明したこちらの記事です。

ある団体が2010年に「スポーツコミッション」を商標登録したため、これまでは各地域のスポーツコミッションは団体の名称に「スポーツコミッション」を使わないか、使うとしてもその団体に申請して許諾を得なければなりませんでした。そのため、スポー

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【広報つの2021年11月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.5 ~「勝利」と「敗北」をめぐる冒険】

【広報つの2021年11月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.5 ~「勝利」と「敗北」をめぐる冒険】

2021年9月19日(日)、九州サッカーリーグ最終戦が行われました。首位ヴェロスクロノス都農は、この試合で勝つか同点で優勝、敗れれば2位の沖縄SVが逆転優勝という大一番に臨みました。

拮抗した、紙一重の試合でした。

前半は、終了間際に都農が先制点を挙げ、理想的な展開となりました。後がない沖縄は、後半25分ごろから高身長の選手を都農ゴール前に集め、ひたすらにボールを放り込む作戦をとります。必死に

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【広報つの2021年7月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.4 ~「デジタル」と「アナログ」をめぐる冒険

【広報つの2021年7月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.4 ~「デジタル」と「アナログ」をめぐる冒険

都農町ではデジタル技術を地域づくりに活用する「デジタル・フレンドリー」が宣言され、いよいよ4月から本格的に運用が始まりました。
「デジタル」ってなんだか難しそうだな、私にはできないんじゃないかな、と思う方も多いのではないでしょうか。何を隠そう私もそのうちの一人です。でも大丈夫、怖がる必要はありません。
辞書を引けば「デジタル」は離散的(とびとび)に変化するもの、「アナログ」は連続的に変化するものを

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【広報つの2021年3月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.3 ~「高校生」と「地域活力」をめぐる冒険

【広報つの2021年3月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.3 ~「高校生」と「地域活力」をめぐる冒険

1952年に高鍋高校都農校舎として開校した都農高校は、2021年3月をもってその歴史に幕を閉じることとなります。都農町唯一の高校として、町と共におよそ70年間の歴史を刻んできました。最後の卒業生となる皆さんやOB・OGの皆さんがどのような心持ちで受入れることになるのか、私には想像も及びません。コロナ禍で制限も多くなるかと思いますが、思い出に残る素晴らしい閉校式を迎えられることをお祈りいたします。

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都農町町制施行100周年記念式典の最中、ふとJリーグ百年構想が頭をよぎる

都農町町制施行100周年記念式典の最中、ふとJリーグ百年構想が頭をよぎる

1993年に開幕したJリーグは、1996年に百年構想を掲げました。

・あなたの町に、緑の芝生におおわれた広場やスポーツ施設をつくること。
・サッカーに限らず、あなたがやりたい競技を楽しめるスポーツクラブつくること。
・「観る」「する」「参加する」。スポーツを通して世代を超えた触れ合いの輪を広げること。

誰もが気軽にスポーツを楽しめるような環境が整ってはじめて、豊かなスポーツ文化ははぐくまれます

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小雨の都農神社で見た浅葱色

小雨の都農神社で見た浅葱色

10年ぶりに車を買ったので、車祓いに都農神社に行きました。

都農神社は日向国一之宮神社に位置づけられた神社、つまり宮崎県で最も格式の高い神社です。神武天皇が天下泰平を願い、東征前に祈願した神社でもあります。車でわずか5分のところにこれほど由緒ある神社があるのは、地元の人からすれば当たり前なのかもしれませんが、よそから来た身としては稀有な環境だと感じます。

社務所で受付を済ませ、車祓いをする場所

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【広報つの2020年10月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.2 ~「ウイルス」と「スポーツ」をめぐる冒険

【広報つの2020年10月号掲載】都農をめぐる冒険 Vol.2 ~「ウイルス」と「スポーツ」をめぐる冒険

新型コロナウイルスは都農にも影を落としていました。町制施行100周年記念式典は大幅に縮小、夏祭りも中止、飲食店は休業や短縮営業を余儀なくされ、観光産業等も大きな打撃を受けました。スポーツイベントも軒並み中止、日常生活に制限されています。このコラムが掲載される頃がどのような状況か想像がつきません。
さて、都農町は10年前もウイルスと戦いました。口蹄疫です。
2010年当時、まだ岐阜にいた私は連日流れ

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古い慣習が若者を遠ざける農業の世界。今こそ都農町で農業を。~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その5~

古い慣習が若者を遠ざける農業の世界。今こそ都農町で農業を。~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その5~

農業は新規参入のハードルが高い、と言いますか、権利意識が強すぎて、これではせっかくやる気のある若者がいても農業にはなかなか入ってこないですよね、と思わせることがたくさんありました。

都農町は農の都と書く通り、農業が盛んな町です。ですが、ご多分に漏れず後継者不足、担い手不足に直面しています。主幹産業である農業がこの状況ですので、本当に深刻な問題です。そこで、私たちツノスポーツコミッションでは、町と

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ツノスポーツアカデミーの取り組みを紹介します。~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その4~

ツノスポーツアカデミーの取り組みを紹介します。~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その4~

ツノスポーツコミッションとJ.FC MIYAZAKI(Jリーグ入りを目指すサッカークラブ)は、サッカーに一生懸命取り組みたい高校生を都農町で受け入れられるように、通信制高校とも提携して、全寮制のツノスポーツアカデミーを創設しました。
ツノスポーツアカデミーは「良き社会人であれ」というコンセプトのもとで活動しています。
J.FC MIYAZAKI U-18に所属してブラジル人監督の下で質の高いサッカ

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Jリーグクラブでインターンシップの受け入れを担当してきた甲斐がありました。

Jリーグクラブでインターンシップの受け入れを担当してきた甲斐がありました。

前回の記事の流れから、少し脱線しまして、この機会に私がFC岐阜に所属していた時に受け入れていたインターンシップについて、少々書き留めておきたいと思います。

ちなみに前回の記事はこちら。

サッカークラブは規模のわりに業務の幅が広く、サッカーの現場でもトップチーム、アカデミー、スクールなどがあり、監督やコーチなどの指導者だけでなくマネジャーやトレーナーも関わっていれば、フロント業務では、営業、販売

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今西和男に感化された若者たちを私は確かに見たんだ~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その3~

今西和男に感化された若者たちを私は確かに見たんだ~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その3~

私がまだ地元岐阜で働いていたころの話です。

私は新卒でFC岐阜という、当時Jリーグに昇格したばかりのクラブにフロントスタッフとして入社しました。地域貢献推進部という部署に配属されました。
当時、直接あるいは間接的によく言われたのは
「早稲田の大学院まで出て、なんでそんなところで働いているの?」と
「Jクラブでは社会人経験がないと(即戦力じゃないと)役に立たない。」
ということでした。これについて

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大学生とオンラインで出会う今日この頃です~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その2~

大学生とオンラインで出会う今日この頃です~若い人たちに来てほしいなら若い人たちが生き生きできる環境をつくることから始めよう その2~

私は、大学生が真剣に何かに取り組むことに、とても可能性を感じています。

先日、宮崎大学の学生とのオンライン会議がありました。

私はこの1年半、都農町地域おこし協力隊として都農町で活動しているのですが、そこで行っているプロジェクトの一部が、学生がゼミで考えたこととリンクするのではないかということで、先生から連絡があり、都農町役場の担当職員とともにオンライン会議に参加することになりました。

ひと

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