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【占い師の仕事が続く人・辞める人】占い師になる…だけなら簡単

色んな占い師さんを見てきて、「占い師の仕事が続く人と、辞める人」にはひとつの大きな違いがある気がしています。
それは、占い自体を楽しめるかどうかの違いでもあるし、他のジャンルの職種であっても同じことが言えるのかもしれません。

占いを仕事にして続けていける人と、続けられなくなる人の違い。
皆さんは何だと思いますか?


主役は占い師ではない

昔から、テレビなどでタレント的に”パフォーマンスとしての占い”をして、キャラクターを売っていく占い師の人はいますよね。
まず”キャラの立った占い師”がいて、その人の人気を上げることで番組や本などを売るというやり方。
占い師と言うとそっちのイメージで考える人も多いかもしれません。

しかし、実際の占いの場では、主役は占い師ではありません。
あくまでも中心にあるのは「占われる人」の方です。

どんな人にも承認欲求と言うものはありますし、誰でも自分自身の評価が一番気になってしまうものです。
他人が自分をどう評価するのかは、気になって当然。
だからといって「自分の占いが当たるかどうか」を気にしすぎると、鑑定がぶれたり、見えることや伝えられることが縮小されます。
「違うと言われたらどうしよう」という不安が強いと、無難な事しか言えなくなったり、コールドリーディングになったり、言葉に自信の無さや保身が見え隠れし、説得力が無くなってしまいます。

自己評価を気にしすぎて、お客様からのちょっとした言葉や口コミや人気などを気にしすぎて病んでしまう人も少なくありません。
自信なさげであることで、攻撃的な人に目を付けられて必要以上に責められたり、ストレスのはけ口にされてしまう人もいます。

初めのうちは他人からの評価が気になるのも当たり前ですが、それが仕事に慣れてきても弱まらない人は、色んなことを貯めこんで、ある日ポンと辞めてしまう人が多い気がします。
同じように最初は他人の言葉に悩んでも、自分なりに「それはそれ」と割り切れるようになった人は、良い常連さんを掴んだりしながら長く続けてらっしゃいますね。

承認欲求に振り回されない

誰でも「認められたい」「褒められたい」「肯定されたい」と思うものですが、その言葉の頭に「全ての人に」をとくっつけてしまうと苦しくなりますよね。

全員に好かれようとして個性が無くなると「選ばれない人」になってしまうのは、仕事でも人間関係でも同じです。
ある程度「自分はこうです」という、芯になるものをしっかり持っておくのも大切です。
万人受けではなく、「自分が思う最善のもの」「自分の美意識」を固めて磨いていくことで、選んでもらえるようになっていくのだと思います。

磨いていくうちに、あなたの占い方、あなたの人間性、あなたの伝え方、あなたのスタイルが一番好きだという人は、必ず現れます。

人と人ですから、合う合わないもあるし、理解の範囲もそれぞれだし、感覚もそれぞれだし、どう思うかは相手の好みの問題だったりもします。
この世の全ての人と仲良くなることが出来ないのと同じ。
もしその場で「当たってない」と思っても、後から振り返ると「当たってた」ということも多いですし、それで戻ってきてくれる人もたくさんいます。
その時その人にどう思われるかより、その場でどう手を尽くして伝えるかの方が大事です。
当たるかどうかより、伝わるかどうかの方がよっぽど重要です。
「当てなきゃいけない」「褒められたい」「否定されたくない」という自分自身のことばかりを見るのではなく、そこから離れて「その人からは何がどう見えているのか」を見ることが出来ると、鑑定の質が上がるだけでなく、占うときの気持ちも楽になるものですよ。

問題を解決するのは、本人

占いをしていると必ず「どうやったら解決するのか」「何をすると思い通りになるのか」ときかれます。
当然、占いで分かる範囲で出来る限りのことはお答えするわけですが、占い師が他人の運命を変えることや、代わりにその人の問題を解決できることは無いと思ってます。

人は、自分の人生しか変えられません。
もし、占いで変えられるとしたら、「占いをきっかけにその人自身が自分で変える」以外ないのです。

占い師は、お聞きした問題に対してアドバイスはできます。
しかし、その問題が解決しなかったり、上手くいかなかったりというのは、”占い師の責任ではない”ということは、しっかり頭に置いておいた方が良いと思います。
そこに責任を感じてしまうと、つぶれてしまいます。

その人の人生の責任者は、その人自身しかいません。
その人がどういう人生を選ぶか、何を学ぶか、どう成長するか、全ては「その人自身が決めて、その人が動かすこと」です。
他人の人生に起きることを、ただの占い師、一人の人間が左右できるわけが無いんです。
我々占い師に出来ることは、占い結果を出すこと、ご相談者様に寄り添うこと、気持ちを楽にしてもらうこと、希望を持ってもらうこと、それくらいです。

当然、占いや占い師に人生を変えてもらおう、問題を解決してもらおう、思い通りの結果が手に入るようにしてもらおうと思ってご相談にいらっしゃる方はたくさんいます。
そういう方々にどう対応するかは個人の判断ですが、ただ、占う側が「そこまでは出来ない」と分かっていることは、とても大事だと思います。

占い師は、特別でも偉い訳でもない

自分の能力やスキルを過小評価する必要はないですが、自分が「占いのできる、ただの人」だと思っておくことは大切です。

「占いが当たるのは、占われる人がその結果を引き寄せる運を持ってるから」だという人もいます。
同じ言葉でも、同じ本でも、タイミングによって受け取れるメッセージが変わったりもします。
どんな人でも「受け取れるメッセージ」と「まだ受け取れないメッセージ」があるのです。

我々占い師は、ただ占いをしながらお話しすることしかできません。
でも「ただ占うだけ」のコンピューターとは違います。
相手の言葉のニュアンスや、状況、年齢、感情からたくさんのことを読み取れる人間です。
伝える情報や言葉も選べます。

占いができるただの「人間」であることを最大限に生かして、人間らしく、人間が出来る範囲でやっていけばいいんじゃないかと思います。
そして、それが出来ている人はずっと占い師のお仕事を”健康的に”続けているように思います。


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