自分を好きにならなくていい【推し本紹介】

どうも〜千夏です。
今回は自分がすごく辛かった時に読んだ本を紹介します。
辛さって言っても色々種類があるし、分かりにくいのでどんなことに悩んでいたかざっくり書きます。
部活でもクラスでも人間関係に悩んだ高校時代自分の存在価値について考えることが増えました。

「あの子がグループ学習にいるとやりにくい。」
「部活でも遅れを取ってるよね」などと同級生に言われ、自分ってなんで生きてるんだろう、他人になりたいなといつも思っていました。

何人かの友達が離れてしまって、
さらに追い込まれていきました。

その時あることに気づきます。
「友達は簡単に離れるし距離を離したり友達をやめられる」ということです。


必死で自分の反省点を考え、強く自分を責めました。 そしてもっと残酷なことに気づきます。
それは「友達とは距離を置ける。家族とだって一生一緒に過ごすわけではない。だけど自分の肉体からは逃れられない」ということです。


自分から逃れられないことを知ってもっと辛くなりました。
そこで人生のヒントを求めネットや本の情報を貪るのですが大抵そこには「自分を好きになれ」
と書いてあるのです。
自分が嫌いな自分もだめなんだなとさらに落ち込みました(逆効果)

そんな中まったく新しい考えが書かれていた本に出会いました。
「こんな私が大嫌い!」中村うさぎ著です。
まず、タイトルに驚きました。

自分が嫌いな人は他にもいるんだなと思いました。
そしてそれを認めて本にしてしまえる中村さんはすごいと驚き、思わず手に取りました。

そこには自分を好きだとか嫌いだとか思っているうちは自分に執着しているのだということが書いてありました。
そうか、好きになることも執着なのかと気づきました。
(気づきましたなんて書いていると感情の温度はへぇ〜くらいに聞こえると思いますが実際には雷に打たれたような衝撃を受けました。)

これを機に自分が大きく成長したとか、
すごく幸せになったとかそこまで読後に現実が変わったわけではありません。

ですがこの本に救われました。


好きになることが正解ではないのかもしれないという新しい考えに出会えたからです。


当時は文字を追うのが辛くてブックトラッカーという一行分をハイライトする機能がついたしおりを使って読んでいました。

毎日泣きながら帰っていて考えることが盛りだくさんで落ち着いて本を読める精神状態ではなかったのだと思います。
読みやすい文だったのでそんな状態でも読み通せました。

楽しい時ではなく、自分との向き合い方が分からなくなった時に読むと新しい発見があるかもしれません。

ではまた~

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