WHY 中国MBA?

2022年9月19日 22:07

こんにちは
今回改めてなぜ私がMBAを中国で取得しようと思ったかに関して記してみたいと思います。

自己紹介にもある通り、私はテック関係の企業（あまり身元ばれしたくないのですごくボヤっとしてますが）で働いています

またいつか別記事で書いてみたいと思うのですが、入社したタイミングからすでに長期的なキャリアの1つとしてMBAを取りたいという願望はありました。（勤務先企業に企業派遣の制度がなかったため、私費で行くための準備も進めていました）

MBAといえば米国で取得するのが王道という点もあり、もともと米国でMBAを取得したいと考えておりました
北米で短期間ですがインターンシップを行っていた経験もあり、漠然と米国のカルチャーや洗練された雰囲気に魅了されていたというのもあります（ミーハーですが、、）

また大学時代に多く経営者の方の本を読んだのですが、その中でも米国MBAを実際に取られていて現在日本を代表するような経営者、ビジネスパーソンになられているケースは多く、そういった面でも憧れがありました

中国でのキャリアを考えることに至ったきっかけ

それまでの人生において、中国という国に個人的、もしくは仕事上での接点がほぼなかったのですが、中国という国に興味を持ち始めたのがビジネス上のいくつかのきっかけでした。

入社して3年目くらいのタイミング、当時私が担当していたクライアント企業が主に化粧品の物販をしている大手の企業だったのですが、日本での販売を促進するための広告費として私たちに預けて頂いていた広告費が月間数千万程でした。
そのクライアント様は私たちの担当クライアントの中ではトップクライアントでした。

当時EC界隈では中国アリババの独身の日セールが話題になりだしたころだったのですが、たまたま担当の企業様が漏れ聞いた話で、
アリババの独身の日のスポットの広告枠（おそらく1時間くらいの短時間での掲載の枠）が数千万程の金額でしかもその枠も一瞬にして売り切れてしまうとのことでした。当時日本でのEコマースビジネスの勢いに陰りがみえはじめていたころで、私たちが必死に提案をしてクライアント様から発注できるような規模感の金額が、ものの1時間ほどで発注されるということに驚いたと同時に、なぜかすごく絶望しました。

https://yamatogokoro.jp/column/kaisetsu/32946/

また2020年から本格的に世界はコロナ化に突入し、ビジネスの潮流が代わってきた頃、中国のネットビジネスは猛烈な競争の中、飽和し始め、多くの中国メーカーが日本の市場に進出してくるようになりました。
私自身も中国のメーカー様と商談を行ったり、直接担当させて頂いたクライアント様もいました。
その中で彼らの実行力、投資までの判断、そして実際に商品を製造するまでのスピード感、価格や品質に至るまで圧倒されました。
元々日本人の中にはまだまだ、物販のビジネスにおいて、日本＞＞中国というイメージがいまだに根強いのではないかと感じており、それは過去メディア上でも中国の偽造品問題や、商品の品質の問題が取りざたされたことも影響していると思います。実際中国商品は14億人の人口による改善のサイクルと、強烈な競争環境の中で劇的な成長を遂げており、日本人が抱くイメージとは大きなギャップがあるように思います。

そういった点から中国のビジネスの急成長ぶりを感じる面が増えてきたように思います。

中国MBA受験を決断する

私は小さい頃から地方の田舎で育ち、大学に進学するまでは郊外の都市で暮らしていました。そういった中で、ここ十数年の間に地方の人口、活気がなくなってきているのを目に見えて感じていました。昔から慣れ親しんだ場所では昔は自分と同い年くらいの子供がいたのに、今ではご高齢の方が増え、町の様子も十数年前に比べて元気がなくなったように感じていました。

そして今の会社に入社して、数年間、私は地方都市での中小企業のクライアント様のプロモーションや販売計画などに関わらせていただいたのですが、労働力の確保、製造やオペレーション、物流などの面で俗人的な運用で効率化されておらず、年々会社全体の業績を落とされている企業様を多く目にしてきました。そういった時に私がビジネスマンとしてできることを色々行ってきましたが、自分の現在のネットワーク、スキルナレッジではどうにもできないことも多くもどかしさを感じました。

デジタル化によるオペレーション改善、海外成長市場との接続による、販売機会や人員の確保、物流やサプライチェーン全体の改善といった面においてより深い知識と経験、ネットワークを手に入れることが出来れば、日本の多くの中小企業に販売機会と成長機会を与えられるのではないかと考えました。

そういった時にどこでそういった学びを体系的に会得できるか、ネットワークを獲得できるかと考えると、中国という国はまさにぴったりでした。

直近でいうとアリババが中国における、中小企業（パパママショップ＝いわゆる家族経営の零細企業）に販売機会やデジタル化のツール、物流などのインフラを提供し、地方創生に大きな役割を果たしている事例もあります。今後も同様の事例は確実に増えていくと思われます

デジタルコマースを中心にキャリアを考えていくときに14億人の人口を抱える中国市場は避けて通れないのは間違いなく、そういった面も中国でキャリアを考えていく契機になりました。

中国MBA各スクールにおいても、デジタルコマースの分野や中国企業のサクセスケースに関してはかなり重点的に扱っているようで、多くの学びが得られるのではないかと期待しております。

MBAを通じて自分のキャリアを飛躍させると考えた時に、果たしてアメリカでMBAを取ることが費用対効果の面でも投資に値するコストなのかを考えた時、アジアMBA、特に中国でMBAを志向する方が圧倒的にコスト対効果に見合うのではないかと思いました（ちなみに中国のMBAは米国に比べて半分もしくは半分以下の学費になるケースも多いです。奨学金もとても充実しています。＊現に私も幸いなことに奨学金で学費の一部を補填頂けることになりました）

その中でエッジの効いたキャリアという面で考えると中国という国はまさに時間とお金という大きなコストを投じる価値のある市場だと考えました。

実際に受験プロセスを進める中で実際に中国MBAを卒業され、現在中国テック企業で実際に働いている方にお話をお伺いする機会も幸いあったのですが、スピードも速く、従業員に対する要求度も高いため、大変ではあるが、給与面を含めた待遇面は抜群とのことでした（詳細お伝えしづらいのですが、日系の最大手企業から転職されてきている方で、年収ベースでも数倍になったとのお話をおっしゃられていたので、給与などの面では全く問題ないのではないかと思われます。ただ中国就職のハードルはもちろん高く、優秀な中国人との競争になるため、大変ではありますが、アメリカでの現地就職と比べるとハードルは少し下がるのではないかと思っております。もちろん中国語などの語学のレベルにもよるのですが。。）

中国全体で賃金は上昇してきており、特に大学院を卒業し、高度なスキルを持っている人には破格の待遇が与えられるケースもあります

また私自身業務が多忙だったこともあったのと、もともと海外経験が少なく、受験準備に関しても時間を十分にさけるわけではなかったのですが、中国MBAに関しては日本人受験生のGMATなどの受験ハードルは正直欧米スクールに比べると低いです。IELTS、TOEFLなどが不要の学校もあり、GMATで600点半ばの点数があれば後はそれまでのキャリア次第ですが十分勝負できるスコアになります（学校側としても日本人を取りたいという背景と、中国人同士の競争がめちゃくちゃ激しいので、実際の平均スコアとくらべて低いスコアであっても十分勝ち筋はあります。）

とはいえ、、

現状ゼロコロナ政策や台湾情勢などにより情勢が不安定な部分もあり、現に私も留学ビザがコロナにより取得できなかったこともあり、1年入学を延期している身ではあります。また現時点ではビザも再開していますが、100％ビザを取得できる保証はないです。また共産党の方針により、今年に入って教育関連ビジネスが急に縮小に追い込まれたり、テック関連企業が急に上場廃止になったりと、党の方針次第でビジネスや社会全体に急激な変化が起きるという点でキャリアをきづくうえでもリスクがあるのは間違いないです。

https://www.asahi.com/articles/ASQ8R6QG5Q8RUHBI01Y.html

ですが私個人的にはリスクを踏まえても挑戦する価値があると考え、2年間の準備期間を経て、MBAに挑戦する所存です。

もし中国関連でキャリアを考えている、検討している方がいればその方の参考になれば良いかと思っておりますのでよろしくお願いします！

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