模様替え。
部屋の模様替えがしたい。
大手家具屋の三段式の本棚を購入して二日ほどかけて組み立てた一年前から、レイアウトは変わっていない。
パッとしない部屋模様。
奥に鎮座してポジションを変えない銀ラックには、黒ばっかりの冬物のアウターをハンガーにかけ、下にはリュックやバッグを並べている。
横には白いデスク。これも自分で組み立てた。完成するまでに一週間ぐらいかかった。
うち四日ぐらいは手をつけていなかったから実働三日だったかな、真面目に取り組めば半日で終わらせられるセットらしいが、集中力が続かず、パーツが散乱した部屋になりかけていた。
日曜大工のレベルじゃなかった。自分で買って自分で工作したけど、間違って大工としての給料が発生しても何らおかしくなかった。そんなわけないだろ。
毎回自分で工作するとしっくり来ない完成度に出来上がったりするから、本職の大工さんには頭が上がらない。
部屋に篭るときは、そのデスクに居座っている。
机上にはノートと筆記具が転がっている日もあれば、スマホとパソコンのコンボでバッチリと仕事モードに入る日もある。
(大体はYouTube見てるかスマホゲームをやってる)
壁面には一枚だけのポスター。
AKIRAの鉄雄がこちらを背中越しに睨みつけている。
デスクの真正面少し上に掲示。部屋に緊張感が走る。
今にも溢れそうな本は本棚に避難させているが、最上段はAKIRAの漫画6冊とフィギュアだけのコーナーとして他の介入を許さない、厳かなスペースになっている。
ミニマリストには程遠い生活をしているし、欲しいと思ったものはその場で買ってしまう。ただ、趣味とわかる飾り方をしているのはAKIRAのフィギュアぐらいで、雑然としているわけではない。
かといって満足はしていないし、もっと趣味全開の独創性のある自分の部屋を作れたら楽しそうだなという想像をすることはある。
世田谷ベースにものすごい憧れを持っている。大人になったらそんな生活の一面を持っていたい。
この部屋を見て、親はまとまりがあって綺麗だと言った。
そんなつもりはなかったから、その言葉を聞いたときは拍子抜けした。綺麗をキープできたらそれが一番だろうけど、そこまで綺麗に対するこだわりも執着もない。
置きたいものが今はないだけ。
荒らすことは一瞬でできる。
本当は、引き出しに整理できてないコード類や化粧品、一回しか行ったことがないお店のポイントカードが隠されている。整理整頓は苦手だ。
なぜ突然部屋の模様替えがしたいという話をしたのか。
私が今、心から変化を求めている。部屋に限らず、飽和してしまった日常に新しい刺激を求めている。
変化を外に求めすぎたことで、映画を見たり、カフェに閉じこもったりしているが、どう足掻こうが活動の拠点は自宅だし、自分の部屋こそがスタート地点になってしまう。
目を逸らしてきた内面に光を照らし、淀んだものは迷わず排水溝に流す。
外的な振る舞いに気を配りすぎて、自分を犠牲にしているツケが回ってきている。一度身の回りの整理を実行しなくてはならない。
部屋のレイアウトを変えるよりも先に、引き出しの整理整頓を勇気出して始めてみようと思います。多分本気でやれば2時間もいらないでしょう。
できれば晴れた日にやりたいし、明日の天気が気になるから、外に出て靴を飛ばして確認してみます。
横向きだった、また来週〜!!!!
自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。