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僕が「父」になった日

チャイルドケア・オンラインサロン<ChildcareHOUSE>から、チャイルドケア講座を監修されている松本安彦先生の新着記事をご紹介いたします(*´▽`*)☆

~チャイルドケア講座監修 松本安彦先生~
自然療法治療室 松本鍼灸接骨院院長(東京・大田区)柔道整復師/鍼灸師/あん摩マッサージ指圧師/介護支援専門員

松本鍼灸接骨院院長 松本安彦先生


■僕が「父」になった日

2022年、長女が32歳、長男が29歳、僕が57歳になる年に自分の子育てについて記すことになりました。

1990年、長女は極小未熟児で生まれました。同時に僕は「父」になりました。娘は1292gでした。それは当時、それまで想像もしなかったことで、予定日よりも二か月早く子育てが始まりました。

子どもが小さく生まれたことは、「父親」として大きなプレッシャーを感じました。出産は、子どもを産んだ当事者である「母親」目線で語られることが多く「父親」目線で語られることはあまりありません。

父親は間接的なので、心の準備はしてはいても、実感のないまま突然「父親」になるのです。嬉しいことでもあり、戸惑いでもあり、それはそれで父親となる側も大変です。

当時の自分の年齢は25歳、今思えば若くして父になりました。友達は皆まだ結婚もしていない状況で、経験者もいなかったので相談することもできず、悶々と「父親とは・・・・」と考えたものです。

生まれたばかりの小さな我が子は、手のひらにすっぽりと収まるほどでしたが、その何とも言えない愛しさは癒しと喜びをいっぱい感じさせてくれました。一瞬にして今までの不安などはすべて消えました。そして何よりも守りたいという気持ちが湧いてきました。今でもその感覚は残っています。一瞬にして自分を「父親」として認めてもらったようなそんな感覚でした。

それでも子育てが楽になるわけではありません。30年前は、インターネットなども普及していなかったため、情報となると、育児書に頼ることしかできません。未熟児の娘には当てはまらないものも多く、夫婦二人三脚、手探りでやるしかありませんでしたが、逆にそれが親としての直感、本能を目覚めさせたのかもしれません。

しかし、子どもに対する本能的な物や直感は母親にはかないませんでした。だから、自分は父親として何ができるか考え、妻をフォローすることに決めました。近くで見ていて「お母さん」の一日は本当に大変だと感じたからです。男性の仕事はとりあえず勤務する時間も決まっていますがお母さんの仕事は朝起きてから夜休むまで続きます。

自分が家にいるときはなるべく妻をフォローすることにしました。オムツの交換やミルクを作って与えること、お風呂に入ることなどは楽しいものでした。子育てに参加できている実感がありました。

子育ては大変です。でもその大変さを上回る子どもの「可愛いさ」がありました。成長に合わせていろいろな関わり方があります。子育ては母育てといいますが、「父育て」でもあります。あらゆる面で父を育ててくれます。今思えばすべてが自分の成長につながりました。

治療家としても多くの学びがありました。夫婦の仲も子どもたちのおかげでうまくいっていると思います。それは子どもたちがそれぞれ独立した今も変わりません。

おそらく一般の父親の皆さんよりも子どもたちに触れてきたという自負はあります。それは子どもの育っていく過程がとても興味深かったので、子どものけがや、不調も反抗期も親子喧嘩もすべて自分自身の学びになっているからです。自分ひとりだけの人生であったら経験できなかった様々なことを知ることができたのは、幸せなことです。

子育ては、当然楽しいことばかりではなく、大変なこともありましたが、過ぎてみればあっという間です。今は大人になった子どもたちと子育ての苦労話も笑いながら話せるようになりました。

3年前、娘が嫁ぎ、娘婿からも「お義父さん」と呼ばれています。それはまた違った気恥ずかしさで、ゆっくりと馴れているところです。お義父さんと呼ばれることによって、改めて「父」ということへのプレッシャーも感じるとともに、大人として、家庭の「父」として、そして社会人としても多くのチャイルドを見守れるような存在でありたいと思っています。

チャイルドケアとしての「父育て」についてまた触れていきたいと思います。今、子育てに頑張っている「父」の皆さんと一緒にこれからの子育て、母育て、父育て、そして孫育てまで十人十色の形をシェアしていきたいですね。 

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