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【子育て】こんなときどうする? #12 寄り道

元幼稚園教諭/元保育士が綴る、子育てにまつわる、こんなときどうする? のお話。 #100まで記事UPチャレンジ中😊



自分の足でお散歩できるようになった頃。
保育園でのお散歩の時。
◯時までに△△に到着したい時。

子どもたちは往々にして、

寄り道


をしたがりますよね。一方そんな時、大人は大人の都合があるので、

「そっちじゃないよ、こっちだよ」
「しゃがまないで歩くよ」
「今それいいから。急ぐよ」

ついつい、そう声をかけたくなります。


ここで、ひとつ提案です。
試したことがない方は、だまされたと思って、お子さんと同じ目線になるまでぐーっと身体と目線を下げて、景色を見てみてください。

大人が街を歩いていると、なんとなーく目に入ってくるのは、風景としてのビルや車、行き交う人々などが多いと思います。

さて、これが子どもの視線(今回の例だと100㎝前後としましょう)になると、途端に、アリや、アスファルトの隙間の雑草や小さな花、石ころなどが、大人が感じるのとは違う存在感をもって、パッと目に入ってくる感じがあります。

だから子どもがしているのは寄り道、じゃないんです、きっと。

あらゆる発見を楽しむ時間なんです。



そのことは、ぜひ頭の片隅に入れておいてほしいと思います。

もちろん、そういった子どもの発見や観察などに、じっくり待ってあげられる時って、そうそうないですよね(笑)
大人は忙しいんですよね(笑)

だから、知ってるだけでもいいんです。知っていれば、ふと、時間がある時には「今日はその発見の旅に付き合うよ」と、思うこともできるのです。


そして応用編。

どうしても急いでほしい時には、「今日はお願いだから寄り道しないで歩こう!ね?約束できる?」なんて言い聞かせる代わりに、こんな言い方はどうでしょう。

「今日はお空の雲が何に見えるか言い合いっこしよう」

「着くまでに信号が何個あるか数えよう」

「何色のお家があるか探してみよう」

などなど。

子どもの目線を普段よりも上に向けるようにし、また歩くからこそ次々と発見を楽しめるように促すことで、親子それぞれにとってストレスのない時間が過ごせるのではないでしょうか?

…とまぁ、ここまで述べておきながら、そう簡単にいかないのが彼らだ、ということも重々承知しております(笑)

ただ、そんなやり方もあるんだなと、少しでも参考になれば嬉しいです😊



未来を担う子どもたちの健やかな成長を願って…。大切に使わせていただくことを約束します!