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個人的お気に入り、才能に嫉妬した方々を勝手に紹介します③「『Olivier』  〜1993年 フランス人の男〜 vol.4」


新宿で映画「エゴイスト」を観たら、価値観が変わりました。ゲイの浩輔(鈴木亮平)さんが恋人にする愛情表現は、僕が大好きだったヒトにしていた仕草そのものでした。好きになる対象が違うだけ。それでいて、すごく優しい世界観。オススメです。note記事にも好意的な感想がたくさんありました。


でこの記事、真文さんです。知性を感じる文章に風刺が効いてて、さらに笑いまで取ろうとします。note記事読んで声をあげて笑ったのは初めてかもしれません。

ややマニアックな内容です。苦手な方は途中で引き返して下さい。自己責任でお願いします。では

OlivierはM(マゾヒスト)だった。
Olivierにとって、セックスとはSMプレイのことだった。
だけど、僕には、それを、ずっと言えずにいた。

「The truth is that I always wanted you to be my master (本当は、ずっと、君に僕のご主人様になって欲しかった)」

Olivierは告白した。

すいません。ゲイ文化には慣れました。え、でさらにSM?冒頭からぶっ飛んでます。例えるなら富士急ハイランドのジェットコースター、フジヤマ。あのどこまでも高く上昇していく不安とか恐怖にも似た感覚。真文さん、偉大です。どこ行くんですか?しかもナマの英会話まで学べちゃいます。まあ、ご主人様はメイドさん以外使う機会ないでしょうけど。


途中は省略します。もう読んで下さい。
いきなりクライマックスにいきます。笑って下さい。

僕はロボットだった。
尻叩きロボット、だった。
ロンドンくんだりまで来て、一体、何をしているのだろう?
両親に高い費用を出してもらって。
お父さん、お母さん、僕は、いま、尻叩きロボットとして稼働しています。

これです。夜中に一人で大笑いしちゃいました。真文さん、ロンドンで何してるんですか?友だちになりたいくらいですね。

Olivierは何度も何度もそう叫んだ。
情熱の塊みたいな叫びだった。

だけど、僕の心は凪だった。
天使たちがネロとパトラッシュと天国へ連れ去っていく時みたいに静かで穏やかだった。

さて、Oliverさんはこの時何を叫んだのでしょう? 
答えは記事で

こんなトコに「フランダースの犬」持ってくるこの感性、何なんでしょう。スゴいとしか言えません。この場の合わない感が最高です。プッチンプリンにハバネロかけて食うみたいなヤツですね。
思いは純粋で美しいのに、なぜかロボットやパトラッシュが登場する不思議な光景。笑っちゃうけど、切なさ香る文学でした。尊敬します。


エゴイストが好きだったら、多分大丈夫かも。責任はとれません。すいません。でも文学の香りは間違いなくココにはありました。知り叩きロボットだけど、笑っちゃいますけど、でもこれはれっきとした文学です。真文さんの感性は本物だと、ボクはそう思います。

「フランダースの犬」は昔々、日曜夜の「世界名作劇場」ってアニメ番組枠で放映されてました。よい子向けの古典的名作アニメです。TV東京で再放送もしてるみたい。

最後になりますが、映画エゴイスト、ぜひご覧下さい。僕的には一番の作品かもしれません。良い映画って制作費じゃないって、ホントそう思いました。鈴木亮平さんって、変態仮面にお医者さん、怖いヤクザ屋さん、そしてゲイの男子ともう無敵ですね。素はどんな方なんでしょうね。

映画の中では鈴木亮平さん、いや浩輔さんが恋に恋してる姿を見れます。女子ならきっとトキメキます。その切なそうな姿が僕と重なって一人泣きました。観たのが新宿だったので、近くに華奢できれいなお兄さんがいて、こういうのもアリかもなと思ってしまいました。

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