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線香花火

戯れにただ それだけで
手ぶらで行くのも 気まずくて

その瞳から 悲しみ漏れた
共に暮らした 楽しき日々は

ただ穏やかに 過ぎていた
熱情襲う ボクが壊した

非難、断罪 言って欲しくて
その悲しみを 癒やすなら

何も言わずに 黙って泣いた
弱い背中に 情が残った

くしてしまった 反省と
取り戻さない 熱情が

弱き心を 締め付けるから
黙って肩を 抱きしめたんだ

ごめんなさいって 言う度に
あふれて 止まらないから

どうしようもなく 慌ててるんだ
身勝手だなって 嫌気が差すんだ

線香花火は 静かに咲いた
夏の夕暮れ ふたり過ごした


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当時同棲してた方にお別れした後、
会いに行った思い出です。

優しくて、自由を許してくれて、
弱いところも受け入れてくれた。
思い返してもステキな方です。
ありがとう。


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