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社会をつくる力を育てる授業づくり57 自然災害プロジェクト〈1〉

5年生の第5単元、わたしたちのくらしと自然環境についての学習です。

その中の第1単元は、自然災害に関する内容になります。

(5)我が国の国土の自然環境と国民生活との関連について、学習の問題を追究・解決する活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア)自然災害は国土の自然条件などと関連して発生していることや、自然災害から国土を保全し国民生活を守るために国や県などが様々な対策や事業を進めていることを理解すること。
(エ)地図帳や各種の資料で調べ、まとめること。
イ 次のような思考力、判断力、表現力等を身に付けること。
(ア)災害の種類や発生の位置や時期、防災対策などに着目して、国土の自然災害の状況を捉え、自然条件との関連を考え、表現すること。
文部科学省(2017)小学校学習指導要領

東日本大震災以降、この単元の扱いは大きく変わりました。

これまでは、津波を防ぐ堤防などのハード面の取り組みに焦点が当たることが多かったわけですが、想定外の被害が多く発生したことで、それだけではいけないということになりました。

自然災害は、日本の自然条件からして避けることができない災害です。

昔から繰り返し起きてきた災害の歴史もあり、その度に乗り越えてきているわけです。

しかし、ハード面での防災に限界があることがわかった今回の災害で、その対策の考え方は防災から減災へと変わってきています。

そして、国や県の対策である公助に限らず、地域などのコミュニティで助け合って被害を減らす共助や、自分にできることをする自助の大切さも注目されています。

そのような流れの中での、5年生のこの単元の学習の役割は、様々な災害に対応して国や県がとっている様々な対策を知ることにあると考えています。

そのためには、地震に限らず各種の災害の様子をつかみ、それに対する対策について学んでいくプロジェクトが必要だと考えています。

実際のプロジェクトについては、次回書きたいと思います。

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