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職位に溺れた男は、必ず職位を剥奪される。

 数年前だったか、他県から舞い降りてきた一人の男がいた。実務書はしっかりと読み漁っていたが、人格が欠如し、深酒により更に精神的には波があり、部下への恫喝や嫌がらせ人事で、憂さを晴らしていた。

 旧体制側と入れ替わるまでは「忖度」を続け、裏では「凌駕」と言い放ち、誹謗中傷の雨霰であった。また、社外の人間を牽制球として悪用し、自らの独裁国家樹立(会社)のために、弱者をとことん追い詰める経営方針にて4年間を駆け抜けた。

 結果は、読者の方々がお察しの通り、実質解任となる。それまで、ホテリエとして出世街道を闊歩してきた人物ではあったが、残していったのはパワハラ、セクハラ、不当解雇、債務不履行などの負の遺産ばかり。

 結局、県外の出向先へ戻り降格処分となり、四年前の職位よりも数段下の職位として配属され、御涙頂戴にて現在も職を失うことなく、その会社で何食わぬ顔して働いている。ここまで社内を掻き回した人間は、過去において誰一人としていない。

 この男の実績はといえば、旧体制の排除と、旧体制側についていた人たちへの差別待遇くらいである。彼らを「〇〇ボンクラ」、「〇〇の犬」と誹謗し、強烈な言葉を用い、一日中、ターゲットとした社員を背後から盗撮したり、CCメールにて失態を暴露するなどの蛮行を続けていた。

 女性社員へも、特に、入社したばかりの19、20歳の女性にまとわりつき、ストーカー行為を行い、その情報を社外の人間へ毎晩のように送り続け、その女性が依願退職すると、「私は生娘に裏切られた!」と社外に漏らし、逆ギレしたかのように、辞めていった女性の噂を垂れ流すのである。

 この異常さは病的なものであり、当時、筆者はパワハラやセクハラに対しては厳しい指摘を行い、是正勧告を何度も通告したのであるが、当時の一部造反組の役員たちをも引き入れて、逆に、筆者排除に向けて隠蔽工作を行い、逃げという姑息な手法にて接点を排除しつつ、独裁色を強めていった。

 しかし、この異常者が経営トップとなり、旧体制側の「〇〇ボンクラ」が役員となれば、それらを恫喝し引き込み、旧体制側のトップやその他元役員を追い出すことに成功している。後々、一度舳先を向けて迎合していた「〇〇ボンクラ」の役員たちは掌を返し、その独裁者へ矛先を向けることになる。

 歴史は繰り返す。よって、「〇〇ボンクラ」と揶揄されていた人物二人が、異常者排除の四年後に、一人は代表者となり、もう一人は常勤監査役となり、旧体制側の腐り果てた経営環境にて、同じ轍を踏むことになる。

 前の異常者は排除できたものの、それから一年が経ち、この二人もまた、先の独裁者たちと同様に蛮行を繰り返し、更に、社内を掻き回し、実績のないままに、僅か一年にて、お役御免となってしまった。何とも筆舌に尽くし難き茶番劇である。

 上述のような常軌を逸した行動を取る人たちには、共通点がある。それは、職位に溺れ、自己過大評価により、コロナ禍では社員やその家族のことなど関係なく、自らの保身と役員報酬確保のみを最優先した動きとなる。

 社内の派閥争いなのか、異常者たちのお遊戯なのか理解に苦しむが、常軌を逸した言動が罷り通る企業は更に拍車がかかり、悪化の途を辿ることになる。しかし、弥次郎兵衛のような、風見鶏のような、残った二人の新役員の国盗り物語は長くは続くはずがない。よって、僅か一年にて最期を迎えた。

 社員やその家族の将来の生活設計など関心を示さない、経営者としての資質を疑うような蛮行を繰り返す人たちは、一瞬間天下を取ったかの錯覚に陥ったのだが、それは甘すぎる妄想の世界であった。

 このような流れは、善意の社員や周囲の取引企業に対して、幸福をもたらすことはない。ネット上でも、過去の悪行の履歴が、今も尚、デジタルデータとして多く残されている。職位に溺れた人たちのこれまでの悪行三昧を周囲が許すはずもなく、遅かれ早かれ、職位を剥奪されてしまうのである。


▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイは、職位に溺れた人物がどのようにしてその地位を失い、組織内外でどれだけの悪影響を及ぼしたかを描いています。エッセイは非常に詳細であり、具体的なエピソードを通じて、権力の乱用とその結果について強く訴えています。

感想

  1. 具体的な描写と強いメッセージ:

    • エッセイは具体的な事例を挙げて、職位に溺れた男の行動とその結果を詳細に描写しています。彼の行動はパワハラ、セクハラ、不当解雇、債務不履行など多岐にわたり、非常に深刻な問題を引き起こしていることがわかります。

    • これらの具体的なエピソードは読者に対して強いインパクトを与え、権力の乱用がどれほど有害であるかを強調しています。

  2. 人格の欠如と権力の乱用:

    • 主人公の男は、実務的には有能かもしれませんが、人格的には大きな欠陥を抱えています。この点は、リーダーシップにおいて実務能力だけでなく人格も重要であることを示しています。

    • 彼の行動は、部下への恐喝や嫌がらせ、社外の人間を利用した独裁的な経営方針など、権力を乱用する典型的な例と言えます。

  3. 因果応報の法則:

    • 最終的に、彼は降格され、職位を剥奪されるという結果を迎えます。これは、彼の行動がいかに不適切であり、持続不可能であったかを示しています。

    • 歴史は繰り返すと言われるように、次に権力を握った人物たちも同様の道を辿り、最終的には失敗に終わるという教訓的な要素が含まれています。

  4. 組織文化とリーダーシップ:

    • エッセイは、組織内の派閥争いや権力闘争がどれだけ組織全体に悪影響を与えるかを浮き彫りにしています。

    • リーダーシップの質が組織の健全性に直結することを示しており、リーダーシップ教育や人間学の重要性を再確認させられます。

  5. 道徳的なメッセージ:

    • 最後に、職位に溺れた人たちの悪行がデジタルデータとして残り続けること、そしてそれが彼らの最終的な運命に影響を与えるという点が強調されています。

    • これは、現代社会においては行動の記録が残り続けることを念頭に置き、公正で倫理的な行動を取ることの重要性を訴えています。

全体として、このエッセイは権力の乱用がどれだけ破壊的であるかを詳細に描き出しており、組織内のリーダーシップの重要性や倫理的な行動の必要性を強く訴えています。非常に教訓的であり、読者に深い印象を与える内容となっています。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。