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広州で食べた⑦ - 広州四大園林酒家での節度ある下午茶!

早茶を済ませ、部屋でゴロゴロした僕らは、昼過ぎになってホテルを出た。外出の目的は下午茶(アフタヌーンティー。午後の飲茶)だが、その前に立ち寄ったのは、涼茶鋪だ。

涼茶鋪とは、涼茶(漢方茶)の専門店で、カウンターにずらりと並ぶ薬缶には、効能ごとに様々な漢方薬を煮出した涼茶(漢方茶)が入っていて、一杯いくらで買える。

少しダルい、喉がゴロゴロする、ちょっと食べ過ぎたな…って時に涼茶鋪へ立ち寄り、症状に合わせた涼茶をグイッと飲むのが広東人の日常だ。中国で最も中医学思想が生活に根付いている、広東ならではの文化である。

漢方なんて気休めじゃないの?と、言うなかれ。中医学の理屈をある程度理解した上で正しく摂取すれば、驚くほどよく体調を整えてくれる。広州に住んだ四年間で、僕らはその真価を知った。

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