【療育で息子が成長した事。年中さんを療育で丸々1年過ごして、今年から年長さん!】

だいぶ前回から記事があいてしまいました。

自閉症の我が息子も、

今年は年長さんに。

年中さんになる4月から療育に通い始めて

丸一年経ちましたが、

息子がどれだけ変化したかの内容を

今回は投稿していきたいと思います。


初めて、このnoteを見る方も沢山かと思いますので、息子の"かむ"のご紹介を簡単に。

息子、名前【かむ】

一人息子。

現在、年長さん。

来年就学の5歳。

1歳から認定こども園に入り、

未満児(年少さんの一学年下)のとき、

ベテラン保育士さんから、

息子が特性がある事を知らされる。

その頃にちょうど私達夫婦も、

息子の言葉遅れや、目遊びなどな気にっていた。

2歳半検診では特に指摘はなかったが、

ベテラン保育士さんに助言をいただいた事をきっかけに

急遽、直接保健センター(役所)に問い合わせて、

そこで心理士さんに息子を診てもらった結果、

自閉症の可能性があります。と言われる。

役所の保健師さんが、県内の小児精神科のある病院の一覧表をくれて、その中で1番早く予約の取れたクリニックに受診。

息子が自閉症スペクトラムと診断を受ける。

診断がついても3月までは

今まで通っていた認定こども園に通い続けた。

そして年少が終わって、

年中になる4月から完全に療育に移った。

年中さんからは平行通園はせずに、

療育週5で通う事になりました。

そうする事にした理由は、

希望していた療育の事前見学に行った時、

そこの園長先生や、その場にいた先生方から

かむくんの場合はがっつり通った方が伸びそう!

と、助言をいただいたから。

それを聞いて、私達は療育一本を決断した。

ただ、平行通園もいいな、と、

少しだけ後ろ髪はひかれました。

息子が自閉症と分かってからも、

加配を付けたり、

担任の先生と面談する時間を設けてくれたり、

とても親切にしてくれたこども園から離れるのは

寂しく悲しかった。

ママ一年目の私に、

育児の楽しさを教えてくれた場所。

でも記憶にはしっかり残っているから、

いつかまた、かむが大きく成長した姿を

見せられるように頑張ろうと、

そう誓って

認定こども園を退園した。


ここまでが、療育に通うまでのあらすじです。

さて、次は息子の通う事になった療育のお話です。

この療育は異年齢クラスが4つの規模で、少人数。

かむの年中さんの時のクラスは

定員が8人くらい。

同じクラスの子たちは、

かむと同じ自閉症とか

多動の子とか、

色んな子がいたけど、

とっても賑やかで元気なクラス。

少人数で、個を成長させるクラスだと先生に教えてもらった。

かむは昔から、自分が慣れた大人以外に感心が全くなくて、

お友達と遊ぶ事がほとんどなかった。

こども園にいた頃は

先生の名前がかろうじて言えるくらいだった。

かむがお友達付き合いが苦手、感心がない事は療育の先生に伝えて置いた。

先生を介しながら、

お友達どうしで遊べるように仕向けてくれた。

療育は、こども園、保育園、幼稚園より、

園児の数に対して付き添える先生の人数が多いのが特徴で、

この療育のクラスでは

園児3人に対して先生1人付き添ってくれていた。

その手厚さのおかげで

かむに何が足りないのか、

何が出来るようになるといいのか、

細かく療育を施してもらえた。


療育に入ってすぐ、

息子の口から、お友達の名前が家で聞けるようになった。

私はすごく嬉しかった。

その成果の秘密は、

療育で毎日行う朝の会にあった。

クラスの子が全員順番に名前が出てくる

お歌を毎日のように歌う時間があるようで、

みんなで円になって座って

お互いが確認出来る環境を作り、

お名前が出てきたそのお友達に指を向けたりして

顔と名前を一致させる目的の訓練を

毎日してくれた。

こういった、一見遊びのようにみえて

沢山の療育が詰まっていた。


療育に入って1年を過ごし、

療育の素晴らしさを知り、

息子の成長の喜びを感じられた一年だった。


息子が成長するとともに、

息子とすごく関わりやすくなった。


長い話が続いてしまいそうなので、

本題の(やっとですいません💦)の

息子が療育に通って一年で成長した事

ピックアップ方式でまとめました。


①お友達の名前と顔を覚えている。

→療育に通う前、息子の口からお友達の名前が出た事は、いっさいなかったのですが、

今は 『今日だれと遊んだの? 』と聞けば

○○ちゃん!○○くん!と教えてくれるようになりました。

②椅子に長い時間座っていられるようになった。

→療育に通う前は、興味のある制作以外の時間、教室内を走りまくりだったようで、こども園時代の先生から安定してどの時間も椅子にずっと座る事が難しいと常々聞いていた。

就学する際の不安の一つが

【椅子に座っていられるか】だったから、

この成長は嬉しい。

ただ、小学校では学習の為に椅子に座るので、息子が学習の為に座っていられるかはまだ不明。

そこは3月から通う予定の放課後デイサービスで不安を伝えて、少しづつ訓練していければと思っています。

③お歌嫌いが良く歌うようになった。

→こども園ではピアノを先生が弾くと、めちゃくちゃ怒って、ピアノの蓋をしめようとしていた💦

ここはどのように療育の先生が介入してくれたのか、詳しく話を聞いていないのですが、

今では、みんなの様子を見ながら、頑張って歌を唄っているようで、集団行動が少しでも出来る事にホッとする。

④お野菜等、苦手な食べ物に挑戦している。

療育に入ってから、自園給食になりました。

食材を息子に合った味付けや温度、大きさなどに調節してくれる事もあり、

自宅では全く食べない野菜やお魚など、療育では頑張ってチャレンジしているようです。

お昼ご飯は毎食完食と書いてあります◎

1番驚いたのは、お昼ご飯に"ししゃも"が出て、嫌々ながらも完食したと聞いた事でした。

⑤一日中オムツだったが、今は日中パンツでok。

→療育では決まった時間にトイレ誘導があります。年長さんまでずっとです。その為失敗の経験が少なく、その成功体験が本人の自信やヤル気をアップさせてくれたと思います◎  もちろん、元々自分でトイレに行ける子達は、各自で先生に伝えてトイレに行きます。

実は、息子のトイレトレーニング、なかなか進まずかなり心配していました。私達夫婦の仕事の都合で、(仕事が自営業の飲食でかなり長時間の為…)土日のみしかトイレ誘導が出来ていませんでした。ですが平日も療育でトイレトレーニングしてくれる事で、グーンと成長出来ました。

自宅でも息子はトイレ誘導嫌がらずに行きます。そして成功したらめちゃくちゃ褒めています。

うんちをトイレでする事はまだ先になりそうだけど、(超絶便秘で浣腸がないと出ない)

おしっこは本人の自信も出てきて良い感じにトイレ行けています。

⑥尿意を大人に伝え、トイレに行ける。

→自宅や外出時、今は3時間おきに私がトイレ誘導していますが、

たまに自分からも、

『ママ、トイレ行きたい』と

教えてくれる事が増えてきました。

外出時は付き添いがまだまだ必要かもしれませんが、自宅では一人でトイレ出来たらいいなぁと思っていて、気長に様子を見ています。

⑦嬉しい。びっくりした。悲しい。など、自分の気持ちを伝える事が出来る様になってきた。

→息子の気持ちが分かると、何をしてあげればいいのかが分かり、コミュニケーションが取りやすくなりました。

時に息子が何に怒ってるのか、何が嫌だったのか、これが解るようになった事が特に良くて、

号泣したり、暴れたりする事がかなり減りました。

⑧ごっこ遊びをするようになった。

→ごっこ遊びは、社会性や想像力や協調性など、色んな事を学べると聞いたので、小さいうちに沢山遊んで欲しい遊び方だなと私が思っていました。

療育で異年齢クラスに入り、お姉さんお兄さんが下の子をごっこ遊びに誘ってくれているようで、連絡帳にごっこ遊びのことが良くかかれるようになりました。

⑨運動会で先生が横に付き添わなくても、前の子について行進したり、ダンスができた。

→こども園時代の運動会では、

赤白帽子を被れるかどうかも、当日になってみないとわからない…。入場も競技も全部抱っこ。

ダンス種目では、なんとか一人で立ってる!と思ったのは束の間、すぐ地面の石で遊びだしたり…皆んなとは全く違う行動をしていて、かなり目立っていました。

療育に入って7ヶ月後に行われた運動会では、

入場時、前の子に続いて一人で行進。

そして決まった位置で止まり、その場で足踏み。


え?エェーーーーーーーー!?!!??、、?

一人で行進してるの、我が子?!!!!!?

本当に本当にビックリしました。

競技もスタートのタイミングに先生が声を掛けてくれたら、あとは障害物走を一人で無事ゴール。

ダンスもその場に居れるだけでも◎だよねと、予想していたら、我が子なりにちゃんと踊っていて、途中の配置換えも(難易度強)隣のお友達と手を繋いで自分から移動していてビックリ。

年中時代で息子の成長に関して1番驚いた事は

この運動会かもしれません。


⑩ありがとう!の言葉が必要な状況で、相手にちゃんと言える。

→この文章のままですが、

年中時代のいつの日からか、何かをしてもらった時、何かを貰った時、ありがとうが自分の判断で相手に言えるようになりました。

感謝の気持ちを伝える事は、今後、色んな人と関わる時にその関係を良くさせてくれたり、自分も相手にも幸福感を与えてくれる大事な言葉なので、

言えるようになってきたこれから、

日々、私が息子に沢山ありがとうと伝えて、その見本になれるようにしたいと思っています。


ザックリですが、療育に入って一年で息子が成長した事を上げてみました。

書き出してみると、

療育で過ごしたこの一年で

息子、色々と頑張ったな…。とウルウル。


でも、その反面、こんなにも成長させてくれた療育に、もっと早くから行かせてあげられていればなぁ…。

そうすれば、もっと本人が楽に生活が出来たのかなー。

色々考えてしまいました。


でもまず、あれ?と思った時に、

すぐにどこかに相談しようって気持ちにまでならないんですよね。

私はそうでした。

うちの子は普通のはず、

発達障害ではないはず。

って。

発達障害で当てはまらない部分がないか、毎晩インターネットで検索してました。

"自閉症 症状"

"発達障害 症状"

"発達障害 違った"

"発達障害 治る"

などなど、あらゆる方法で検索して、

息子は定型発達の子だと、少しでも思いたくて夜な夜な考えました。

でも、そんな事していないで、早く相談してみれば良かったな…って、本当にそう思います。

振り返ってそこを後悔。


時間は本当に大切。

子供はあっという間に大きくなるし、

小さい時期は色んなことがすごく伸びるのに、

私が一人で悩んでて、もったいなかった時間だなーと、今後悔してるけど、それが同じ悩みを持つ親御さんへのアドバイスになって、良い方向に繋がればいいなと思っています。


何度もしつこいですが、

もし、ご自身のお子さんに、

少し発達に心配があるな…と思ったら、

ぜひ、直接、役所に相談してみてほしいです。


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こんなにも療育オススメしておきながら、

療育に通うまではどんな道のりがあるの?

と、わからないことだらけの方も多いかと思います。

私もそうでした。

我が子に発達の不安を持ってから、療育に通うまでの道のりのお話が、あらすじでかなりザックリだったので、

あらずじに少し付け足した内容を書きますね。


息子は、国で定めた発達検診を毎回クリアし、3歳児検診まで何も言われずだったのですが、

私達夫婦が息子の特性に自閉症の症状のような不安がありました。

例えば…

●横目

●逆手バイバイ

●ドアの開け閉め

●お水のチョロチョロ大好き

●夜中寝ない


などです。

その時すでに通っていたこども園の担任の先生からも息子の特性の事を聞いていたので、

検診には引っかかっていませんでしたが、

自ら直接、役所(私の住む街だと健康保健センターという名の場所)に、息子が自閉症なのではないか不安がある事の相談の電話しました。

この初回の電話相談で、役所で心理士さんに診察してもらう予約をしました。

心理士さんの診察はお子さんも一緒に来てくださいとの事でした。

予約した日に向かうと、まずは担当保健師さんが出向いてくれて、息子の様子や親の意向を聞いてくれました。

そしてその後、心理士さんの診察をしました。

心理士さんに30分〜1時間の枠で、子供の発達を診てもらえました。

心理士さんは、

部屋にあるおもちゃで子供が遊ぶ姿をみたり、

親の私達から日常の話から診察をしてくれました。

その診察の結果はそのまますぐに診察室で聞く事が出来て、この時、息子に自閉症の特徴があるかもしれません、などの助言をもらう事ができました。

(これは私の経験なので、その県や市によって手順や関われる役職の方が違ったらすみません)

心理士さんからの助言をいただいた後、再び担当保健師さんと違う部屋に移り、

今後小児精神科を受診するか?

どこの小児精神科に受診するか、相談しました。

小児精神科への初回予約も、担当保健師さんがしてくれました。

小児精神科にかかるようになると、

その都度、担当保健師さんに報告の電話を入れました。

担当保健師さんも私達の受診スケジュールを把握してくれていて、必要な時に保健師さんから電話を貰ったりもして、すごく助かりました。

担任保健師さんには、私の希望で今後はこども園を退園し療育に移りたいと割とすぐに伝えていた為、療育入る為に必要な書類なども迷わず揃える事ができました。


参考にですが、揃えるのに少し時間がかかったもので『受給者証』というものがあるのですが、

これは療育を利用する時や、その他障害福祉サービスの利用をするに為に必要な、

市区町村から交付される証明書があって、それを『受給者証』と言います。

その取得をするのに、1ヶ月くらいは時間がかかりました。

申請してすぐ取得出来るようなものではなく、

受給者証を取得するまでも、

またもや道のりが幾つかあり、

申請書のほかに、

"障害児支援利用計画案"という書類が必要で、

この書類は相談支援事業所の相談員さんが、作成をしてくれます。

まず相談支援事業所って何?

という感じでしたが、これは保健師さんと相談して事業所を決定し、相談支援事業所には、保健師さんが連絡をとってくれて、電話で担当相談員さんが決定しました。

たまたま通いたい希望の療育に相談支援事業所が併設されていたので、そこが良いということで、事業所は早く決まりました。

障害児支援利用計画案を作成する為に、担当相談員さんから聞き取り調査があったのですが、

同時に自治体(市)の調査員も自宅等で聞き取り調査が必要で、相談員さんと市の調査員さんが日程を合わせて、2人で自宅にきてくれたので、

各々別の日程で聞き取り調査をしないで、1日で両方の調査が済みました。

療育に通う為に揃えた書類の中で、

この『受給者証』取得が1番難易度高かったですが、保健師さんや相談員さん、調査員さんが連携してくれていて、私たちにも必要な事は電話で連絡をくれますので、その指示通りにこなしていけばokです。

ここまで来るのに、少し時間はかかりますが、

関わってくれる皆さんが皆さんとても親切で、

障害福祉に詳しい方ばかりだったので、

安心していただいたレールを歩いてこれました。

最初に、役所に連絡した後は、本当に向こうから連絡をくださる事が多かったので、

手続きなので迷う事はそんなになかったと思います。


発達に心配があるな…

と、そんな気持ちがある方は、

相談だけでも役所にしてみてください。

心配事が解消されるかもしれません。


そして、子供の発達の不安がありながら、今から通う園を決める親御さん。

今、こども園や保育園、幼稚園に通っているけれど、療育に移りたい思っている親御さん。

"自閉症"などのしっかりした診断がなくても、

(俗に言う発達グレー児さん)

"発達遅滞"などの診断を医師からもらえれば、

それが療育に通う時の必要書類になる事を

療育のママ友から聞きました。

それを聞くと、敷居は高すぎないぞ。

と思えませんか?^ ^


何にしても、やはり役所に相談する事が1番です。

親切に相談にのってくれるはずなので、ぜひ勇気をだして電話してみてほしいです。


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私は飲食の自営業で、息子と同い年のお子さんをよく見かけて、お子さんから声をかけてもらう機会もあるのですが、

同い年の子はこんなにも流暢におしゃべりをしたり、親の横に静かに座っていたり出来るんだ、と今でも驚きまくりの毎日です。

そしてめちゃくちゃ凹む。。。

やっぱり定型発達の子供と、自閉症の自分の子とを比べてしまうタイミングが沢山あります。

発達障害を持つお子さんのママさんパパさんは、この気持ち。胸がギュッとなる気持ち、経験がある方が殆どだと思います。


でも、少しづつ。本当に少しづつだけど。

定型発達のお子さんとは、成長のペースが違うけれど。

息子なりに毎日を一生懸命生きている事を、

沢山褒めてあげたい!!

だんだんそっちの方に頭が向くようになってきました。


発達障害のある子供は、絶対に『このママなら、このパパなら自分を育ててもらえる』と思って、私たちの元に来てくれたハズ。

これはね、自分で思った事じゃなくて、

私のやってるお店の、よく来てくれる妊婦さんのお客様が私に言ってくれた言葉。

思わず店内で泣いてしまった言葉。


沢山悩む事はあるし、子供の将来の事、自分達が死んだ後の事…等、心配は本当に絶えないけど、

子供はママ、パパが大好きだから、ずっと信じて着いてきてくれるはずだし、小さな幸せな事もこの先沢山起こるはず。

そして、やっぱり先の事を色々心配してしまうけれど、発達障害はこの10年位の間で、一般的に認知され始めている日本でも、

この先、障害福祉支援もまだまだ増えてくるはずだから、その時に必要な支援を、役所に相談しにいって解決先を見出していけばok。

不得意な事は沢山あっても、それはフォローしていって、得意な事をその環境を与えてあげて、伸ばしてあげられるようにしていきたいです。


長くなってしまいましたが、

【療育で息子が成長した事。年中さんを療育で丸々1年過ごして、今年から年長さん!】

終わりになります。


最後の最後に、

私がこの一冊だけ読んで、

(沢山を読める性格じゃないので、一冊を読み深めましたが、読み深める&何度も見返す価値あり)

子供への言葉がかけの参考にとても役に立ったのでご紹介です。


画像1

私は何冊か購入した本のうち、

これはとても参考にしやすくて、

今日、一個やってみよう!

息子がどんな反応するかな?

と、とっかかりがとても気軽で、

わざわざトレーニングの時間を作るのではなくて、

日々の生活がトレーニングになるから◎

そんな本でした。

リンクも貼っておきます。



















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