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【読書論】仕事をしながら年50冊以上読む方法

少し大げさなタイトルですが、今回は、読書論を展開していこうと思います。

本、好きです!
特に読んだ本の記録をしていたわけではありませんし、1日に何冊も読む日があれば、2,3カ月の間、1冊も開かない時期もあります。
ということで、正確ではないものの、ならせば月に4冊以上、年50冊は確実に読んでいたなーということで、このような数字設定をしました。

去年は、弁護士としてかなり忙しく働いていたので、我ながら、結構効率よく読んだなぁと思います。(薄くて浅い「即効性」のある本に偏っていた気がするけど、そこは置いておこう。)

本を読むことに関して、自分が優れている点を挙げれば、「好きな本/今読みたい本を、精度高めに選べる」ところと、「情報処理の効率」かなぁ。
ということで、言語化だいすき人間、今回は、読書論をはき出していきます!!



【二元論①】買う派?借りる派?

まずは、とっつきやすいところから!本読みの中ではしばしば議論される「買う派?借りる派?二元論」について検討していきます。

結論:買う派!

買う派です!
図書館で借りた本を自分の部屋に持ち込むのはちょっと嫌だし、友達から借りるのは苦手です。
本を「あげたりもらったり」は大好きだけど「貸したり借りたり」は苦手なんですよね。
そもそも、物の貸し借りが苦手で、「借りてる」とか「貸してる」という中途半端な感じが、部屋の中や頭の中に異空間を作ってしまって、なんとなく、ずっと気になってしまいます。

それから、借りた本は汚せない(ページを折ったり蛍光ペンを引いたりできない)のが苦しい!やはり汚して読まないと、スピードも記憶の度合いもかなり落ちますので、かなりの買う派です。

節約との兼ね合い

私の、最新トレンドは「お金を使わない、稼がない」です。
お金を何に使うべきか、ということを厳しめに検討しています。つまり、絶賛節約生活中です。
一方で、「自己投資は、(必要最低限を超える)貯蓄にまさる」という考え方に全面的に賛同しており、私は非常に極端な性質を持っているので、節約中毒になったときには、これを思い出そう!というXの投稿があります。

高校生、大学生、20代とかで、「5万円分の経験」より、「5万円分の貯金」の方が価値があるなんて信じてたらヤバいって。どんだけ投資効率の悪いことしてるのか、周りの人がしっかり教えてあげるべき。

ちきりんさん(@InsideCHIKIRIN)のXの投稿

ええとそれで、読書は、最も効率のいい自己投資だと思っているので、いくらお金がなくてもやるべきことだと思っていて、本当に困ったら本棚と図書館の本だけで生きていくのもアリだけど、そんなに困っていないうちは、月1万くらいは本にかけようと思っています。

ただ、バランスを取り、積読を防ぐためにも「1回に買うのは基本1冊か2冊のルール」を設定しています。

【二元論②】紙派?電子書籍派?

こちらも、かなりメジャーな二元論、いってみよー!

結論:圧倒的紙派!

本は、紙派ですねぇ。
買った時の「手に入れた」感、満足感、ワクワク感。目次を読んでから、全体をホップ読み(ジャンプ読みでもステップ読みでも、なんでももいけど)するスピード。本が自然と目に入って「あ、読もう」となる頻度。「本を読んでいる」という充実感。
なにより、頭の活性化度合いと、頭への残り方が全然違います!!!

たとえば、人とzoomで話す場合と、実際に会って話す場合では、頭の使い方(zoomよりも会って話す方が情報量が多い)、親しみやすさ(愛着・信頼)、記憶の残り方が全く違うというのと同じだと思っています。

もっとも、電子書籍(主にKindle)もときどき利用しており、どんなときに使うかな?と考えた結果、以下の4パターンを思いつきました。

【例外】
①:「読みたい」が切迫している場合
②:紙と電子どちらでも持っておきたい場合
③:漫画の場合
④:ハードルを下げて読みたい場合

紙と電子だと、言葉の感じ方や目につくものが異なるし、電子だといつでもスマホで開ける手軽さがあるので、本当に好きな作品は紙と電子で二重読みすることがあります(②)。

(今回の「読書」は、文字がメインの「本」を対象とし、漫画は除いていますが、)漫画の場合、最近は電子(主にkindle)を利用します。漫画は数十巻になっていることも多くあり、所有に場所取ることが多い上、一気に買って読まないなんていう経済的なデメリットもあります。
1冊を読み終えて→続きが気になって→続巻を購入する、という循環が、一番経済的にも気分的にも良いと思っています。(ただ、電子の場合、買ってる感覚はないので気付いたら50巻買ってたみたいなこともあって、このように経済的でない側面もあります。)(③)

④についてはちょっと角が立ちそうなので、具体的な作者名は伏せますが、まあ、大衆向けな感じの、ストーリ展開が面白い作家さんだと思ってください。
スマホでは、ネットやSNSに落ちている、推敲されていない文章を読むことが多いから、「文章の完成度」におけるハードルがかなり低いと思っています。
推敲度が高いから/文章の完成度が高いから、「いい文章」だとは直ちには言えないと思うのですが、「体系的で網羅的で正確な情報収集」をするという観点からは、推敲が、情報への集中に、信用度に直結するといいますか。
もちろん、インスタントな情報のほうが適している場合もあって、たとえば、情報の新鮮さ(時事)、世の中の人の興味(トレンド)、多角的で意外性のあること、解像度の高さ、を求める時など。
ええとそれで、スマホの場合には、「文章の完成度」という点におけるハードルが、かなり低いので、非常に文章の好き嫌いが激しい私でも、微妙な語尾なんかが気にならなくなるのですね。
ですから、ストーリーを追いたい系の小説や、語尾と根拠を問い詰めたくなっちゃうノウハウ本を読むのであれば、スマホで読んだ方がストレスが少ない場合もある、というわけです。

本の選び方

次は、実践編です!まずは、どうやって本を選んでいるのかというお話をします。
書店散策(7割)、人のおすすめ(1割)・SNS/ネットのおすすめ(0.5割)、図書館(1割)、実家の本棚(0.5割)が主な選び方です。

・書店散策(7割)

これもかなりばらつきがありますが、月1回~週3くらいの頻度で、本屋さんを散策します。
目的の有無にかかわらず、大抵の場合、本屋さんに入ったら、軽く一周ぐるっと回りながら、目に止まった本を手に取っていきます。
手に取った本は、はじめに→目次→気になったところを二箇所くらい見て「読みたいか」を判断します。
「はじめに」を眺めて10秒で閉じることもあれば、おもしろ〜と、5分くらい見ちゃうこともあります。
そんな感じで、毎回「ゆっくり読みたいなあ」「ほしいなあ」と思う本が3〜5冊程度あらわれるので(というか、それくらいになったら物色をやめる)、そのうち1,2冊を買うことにしてます。

ちなみに二元論①で軽く触れましたが、積読はできるだけ避けたい派です。
「読まなきゃなあ」という本が増えてプレッシャーになるのが嫌で、読んでいない本が本棚に蓄積すると、なんとなく重い気持ちになりますし、「買ってすぐ読む」を回し続けるのが、経済的にも精神的にも、学ぶ効率としても最適な気がしています。

散策する本屋さんとして、一番好きなのは、漢字の「蔦屋書店」!!
おしゃれで、本をインテリア感覚で楽しめるというか、本屋さんにありがちな無機質な(無味乾燥な)感じがしないのが好きです。
六本木にある「文喫」も、置いてある本のセンスが非常によかったな。
あと、インスタで見て、「OH!MY BOOKS」っていう本屋さんすごく行ってみたい!
本を並べた人の工夫とか、思想がちょっとでも透けて見える感じの本屋さんが好きです。

本がとにかくたくさんある大規模な書店も好きだし、時々なら、ローカルな感じの本の匂いが充満してる書店も行きます。

ちなみに、すでに「これが読みたい!」という目的があれば、Amazonや、メルカリ等のオンラインでも購入します
昔は、自分は古本は読めない!と思ってたのですが、最近は気にならなくなってきました。きれいな状態の古本なら、ほとんど新品と同じモチベで読めます。

・人のおすすめ(1割)

仲のいい友達におすすめされた本、あと、「この人と仲良くなりたいなー」「この人が面白いと思うものに興味があるなー」って思ったとき、結構迷わずその人のおすすめ本は読みます。

おすすめの漫画、アニメ、映画あたりも普通に見るけど、なんとなく「おすすめの本」は、もっと心の深い部分に近い気がしてるので、積極的に読みます。自分の中に、「その人」のスペースが出来上がるような感じもあって良い。
そう思うこともあってか、私がおすすめしたものを読んでもらったら、かなり嬉しいです。どんな褒め言葉よりも「あなたがオススメしてた本、読んだよ!」のが嬉しい説。

ということで、人のおすすめは喜んで、進んで読みます。
友達がインスタのストーリーに載せてる本もよくスクショして、後から読んだりする。

・SNS/ネットのおすすめ(0.5割)

「SNS/ネットのおすすめ」の主語は、知り合いじゃない人、です。
「この人の言うことは説得力あるなー」とか「この価値観はどうやって形成されたのかなー」とか思ったら、その人のおすすめを読んだりします。

が、SNSとかネット経由の本は、結構慎重になるかも。
SNSの「本読み」は、エンタメ色の強いもの、多くの人に刺さるような本、即効性の高い本、みたいなのを紹介することが割合として多い気がしていて。(これが悪いことだとは全く思わなくて、多分、普段そんなに活字を読まない人をターゲットにしてるんだろうと思う。)

・図書館(1割)

最近は頻繁に通っているけど、図書館で本を探すことは割合的には少ないです。
新品のほうが、なんとなくワクワクするし、図書館の本は「汚せない」ので結構気を使います。
あとは、図書館にある本って(本当に図書館によるけど、)10年~20年前に出版された本が多い印象で、淘汰されてない、情報が遅れてるだけの本とか結構多いので、図書館では「この人のこの本」とかって、目的をもって探すことがほとんどです。
散策するなら、古めの文学だけかなあ。

・実家の本棚(0.5割)

わたしの母はかなり本を読む人間なので(私が本を読むのもここからきてる)実家の本棚にはたくさん本が並んでいて、物色してると宝を発見したりします。

本の読み方

本の読み方は、主に2種類に分かれます。
積み上げていくもの/ストーリーを追うもの=小説等と、つまみ食いができるもの=小説等以外です。

【読み方①】新書/ビジネス書/ノウハウ本等

まずは、つまみ食いができるもの=小説等以外からまいります!

背伸びをしない

えっとこれは、本読みのプロのみなさんは読み飛ばしてくれたらと思うのですが。

20歳も離れた上司、10歳も年下の学生。それよりも、やはり同年代の、同じような言葉を使う人の方が、喋っていて楽しい(ラクだ)と感じる人が多いと思います。
自分とは異なる価値観と触れ合うというのも、読書の楽しいところですが、面白いと思える、遠い価値観で書かれた本を見つけるのは割と大変な気がするので、
最低限の批判能力を持って、まずは「気になる、読みたいなあ」と思う、興味のある本を選ぶ(あまり背伸びをしない)のが本を嫌いにならないポイントなんじゃないかと

ただ、その時に1点、注意してほしいポイントがあります。それは、

安易に自分のベスト本にしない

ことです。
世の中には、本当に、いろんな本があります。
論理がガタガタですさまじい飛躍をしているもの、根拠の検討が不十分なもの、偏った私見が暴走しているもの、差別的で(不必要に)過激な表現が連発するもの、いくらでもあります。まさに玉石混合です。
しかし、厚化粧をして出版される本が多いので、つるつるしているように見えるんですね、肌荒れが見えにくい。

あんまり本を読まない人は、その「ガタガタ」や「空白」を見逃してしまい、上っ面をなでただけの、くだらない本を人生の教科書にしてしまうことが大いにあります。
口が悪くて申し訳ないのですが、胡散臭いYouTuberを妄信してはならないように(大抵の場合、大切な人生の時間やお金を大きく無駄にします)特に、胡散臭い、自称経営者などには気を付けてください。お金を持っていることと、内面が、思考が優れていることは、全く別問題ですので。

これまでの人生で、上っ面をなでたような、くだらない本を人生の教科書にしている人を何人も見てきたので、かなりもったいないので、これには、ぜひ気を付けてください。

具体的な対処法としては、同じトピックを取り上げた本を、もう1冊読むことがオススメです。
ただし、本のニュアンスが、できるだけ反対方向を向いているものが適切だと思います。
たとえば「経営」を学びたいなら、「経営者として成功したいなら、すり減るまで努力しろ、気合いだ」という本を読んだ後で、「人生を楽しく生きるために軽い気持ちで経営者になろう」という本を読むとか。
ここまでいかなくても、「そんなに似ていないが、読みたいと思える本」を探して、「矛盾点探し」「粗探し」をするといいです。
そうしたら、「ここは良いこと言ってるけど、ここは極端だよな」というように客観的に見ることができて、妄信することはなくなると思うので。

下処理

本をゲットしたらですね「下処理」をしていきます。魚を豪快にさばいていくような感じで、全体像を掴んでいき、アンテナを研ぎ澄まして自分に響く/必要な情報をキャッチしていきます。(とは言っていますが、そんなに気合が入っていることは稀です。)

まず、はじめにを読みます。(立ち読みで読んでるときは省略する。)
はじめにでは、著者が書きたいこととか、この本を読んで成し遂げられること、みたいなのが書いてるので、しっかり読みます。「あー、本編が読みたいなあ」と思えて、著者をほんのり好きになれたら100点です。

続いて、目次を眺めます。
ここで、全体の構成をなんとなく頭に入れながら、2,3個気になるってところをピックアップして、読んでいきます。

私は、知的好奇心をくすぐるには、「関連させる」ことが一番大事だと考えています。
「あっ、なんとなく聞いたことある」とか「え、これさっき見た話とつながってるじゃん!」と思ったときに、知的好奇心は最大化するんじゃないかと思っているわけです。
本を読むときも、2,3個の気になるところの前後を見たり、その前提となる話を読んだりしながら、自分の中で勝手に構成を組み替えていくようなイメージで読んでいくと、驚くほど頭に残ります。

ランク分けをする

無意識的にですが、いつも、だいたい本を4つにランク分けて、読む濃淡を決めていいます。
ランクは、以下の4つです。(普段は無意識にやっています)

【ランク分け】
レベル1:20%「情報を抜き取る本」
レベル2:50%「まぁまぁ好きな本」
レベル3:80%「好きな本/好きな作家の本」
レベルMAX:120%「しぬほど好きな本」

・レベル1:「20%の本」は、その本に入っている情報が必要なだけで、その人の言葉で読むことにこだわらないみたいな本です。
最近だと買わないです。「流行ってて、どんな本か気になる」のレベルなら立ち読みで終わらせることが多くて、買ったとしても、目次から、全体の5箇所くらいを読んで、しばらくしたら、人にあげるか、メルカリで売るかします。

・レベル2:「50%の本」は、1回はザッと読みたいし、いくつかの言葉は大事に取っておきたいけども、自分の中にしみこませるまではいかないくらいの本。

このへんからは、区別するのが難しいというか、後から「これは50%だったな」とか、「これは80%だったな」みたいに分かったりするので、このへんは一旦買うことが多いかな〜と思います。

そういえば、本の「好き」ってどうやって決まるんでしょうね。
私の場合、小説だったら、内容3対文体7くらいの、文体重視で「好き」が決まるかなー。新書ならテーマはもちろん、著者の人柄というか、口調がかなり大事だし、知識系の本だったら、表紙の感じ、デザイン、絵と図、まとめ方、情報量、みたいなところまで精査しちゃうなぁ。
どっちにしても「わざわざ難しく、かたく書いている」みたいな文章は好きじゃないですね。

・レベル3:「80%の本」は、かなり好きな本です。まず手放しません。今本棚に、80%以上の本が、おそらく50冊くらいあります。
最初から80%で始まる本もあるけど、下処理をして、斜め読みをしておいて、何度か本棚から取り出すうちに、80%に昇格した本もあります。

・レベルMAX:「120%の本」は、これは、ずっと持っていたい、内容を体にしみ込ませたい、何周でもしたい、と思う本です。
このレベルになると、仲のいい友達に送りつけるなどすることもあります。
まだ、10冊もないけれど、だんだん増えていったらいいなーと思っています。

「速読」と「遅読」の使い分け

半分以上の本は、基本的に速読(必要な情報だけを抜き取っていく)形式で読みます。全体を早く読むのではなく、読むページと読まないページ、読む文字と読まない文字をなんとなく判断しながらページをめくるという感じ。
「20%の本」あたりが対象です。すべてのページをめくることはせず、あたりを付けて全体の2~3割くらい読みます。

80%をこえるような、かなり好きな本を読むときは、できるだけ体に沁みこむように、遅読で読み込みます。
わざと目で文字を落とすスピードを落としたり(会話みたいですね)、声に出して読むこともときどきします。
私は視覚優位・言語優位なので、好きな部分を紙(お気に入りのノートとか)に書き写すのがお気に入り。自分の字で書き写して、それを読み上げると、自分のものになった気がして非常に満足感があります。

【読み方】古典(難解なもの)

古典のように、気が付いたら目が同じ行をずっと追っている現象が起きる書物は、「すべり止め」を施して読み進めます。

蛍光ペンを片手に読む

大事だと思ったところ、気に入ったフレーズに蛍光ペンを引いたり、「?」やコメントを書き込みながらよんでいくと、目がすべり落ちていかず、主体的に読み進めることができます。

夏目漱石『三四郎』角川文庫
↑カバーがとても可愛くてお気に入り。

こんな感じで、書き込みながら進めます。(流れができたら、すべり止めをつけずに普通に読んじゃうこともある。)

「面白い」を教えてくれる先生を見つける

すべての学問に通じる話だと思いますが、最初から「面白いっ」って思うことはあんまりないと思っていて、言葉遣いになじみがないほど、抽象的な話になるほど、自発的に興味を持つことは難しい。
そんなとき「カラマーゾフはこんなストーリーなんだよ、面白いでしょ!」「フェルマーの定理って、こんな面白いドラマがあるんだよ!」と教えてくれる先生がいたら、興味を持って知りに行けるわけです。
そんな、自分の好奇心をツンツンしてくれる師匠がいるといいです。

本だと、齋藤孝先生が大変おすすめです。
小学生なら知っておきたい教養366: 1日1ページで身につく!』シリーズは本当に大好き!!大人向けだと『理想の国語教科書』『自分をつくる学び』とかに大きく影響されたかなぁ。
私が漱石にはまったのも、論語を読んだのも、ドストエフスキーを読み始めたのも、全部齋藤孝大先生のおかげです。

【備忘】Amazonで色々調べてて読みたくなった本:『20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめ』『人生が面白くなる 学びのわざ

動画だったら、中田敦彦さんのYouTube大学が大好きです。
ほんとに面白いから、一回見てほしいほんとに。文学シリーズがオススメで、「ロミジュリ」「カラマーゾフ」あたりが好き。あと、「フェルマーの定理」は映画なので見てください!!!(URLはめんどくさくなったので省略。)

事前にマップをインストール

こちらのYouTube大学をはじめとする動画、漫画などの手軽な/抵抗感の少ないコンテンツであらかじめ「事前マップ」をインストールしておくと、驚くほど進みがよくなります。
マップにピンが立っているみたいな状況で、本当に歩きやすくなりますので、難解な本や古典を読もうとしている人は、一回YouTubeで検索してみると良いんじゃないかと思います。
ここで、正確性はほとんど問題にならななくて、目的は「好奇心というエンジンに火をつけること」。ファクトチェックは、自分で本物を読みながらやったらいいんじゃないかと思っています。

【読み方】小説

続いて、積み上げていくもの/ストーリーを追うもの=小説等!

かなり吟味して選ぶ

小説は、読むのに体力がいるので、そして、主観的な「当たり外れ」が、他のジャンルに比べて大きいので、特に、吟味して選びます。
ちょっと違和感を持ちながらも「まあこれから面白くなるよな」と我慢して読み進め、7割くらいに達したときの「うあ、これは違かった、外れだ…」となったときの悲しさは、非常に大きいです。

ここで、「当たり」と「外れ」については以下のように考えています。

・「外れ」の本:自分より下だと感じる本、読みながら添削したくなっちゃうような本、面白みのない人/すぐ断定しちゃう人/説教くさい人と喋っているような気分になる本
・「当たり」の本:違和感なく楽しく有意義に読める本、違和感はあるもののレベルアップに役に立つ本(古典など)

古典などは「言葉遣いに違和感あるし、読みにくいなー」と思っても、「自分のレベルが足りないのかな…」と思って、工夫して読み進める努力をしたりもします。
しかしながら、現代の作品は「石」の混合具合が多いというか、あと30年も経てば消える本がたくさんあると思うし、古典に比べて「外れ」である確率がずいぶん高いと思うのです。
もしかすると私が「外れ」と判断したものの中に実際は「当たり」な本が混じってる可能性はありますが、そこまで拾い上げなくていいかな、後から「当たり」だと気付いたら謝罪してゆっくり読もう、くらいの感覚でやってます。

ちなみに、友達が紹介してくれた本は「どこが好きなんだろうな〜!」とか「あ、ここのシーンいいな、後でシェアしよ」など、ちょっと違う目的を持って読めるので、そんなに慎重にならなずに買っています。(そしてこういう場合は、あえて評価しないというか、自分にとっての「当たり/外れ」はほとんど考えません。)

それでは続いて、じゃあどうやって読む小説を吟味するのかというと、立読みやサンプルで、少なくとも10頁は読んでから購入します。
私は、純文学が好きな傾向にあり、ストーリーより言葉遣い、描写の感度、みたいなところを重視する(ここがハマると満足感が上がる)ので、10頁弱読んで「なんか嫌だな、違和感あるな」と思ったら、どんなに表紙と帯が魅力的でも買わないことにしています。

まずは、「娯楽」「趣味」「気持ちのいい知的体験」としての読書、を前提に話を進めて、自分に丁度いい/ストレスなく読み進められるものを選ぶのがいいかなぁと思います。
それで、慣れてきたら、少し難易度の高いものにも挑戦してみたり。

大事なことは、人間関係と同じ。
「外れ」すなわち、「見下しちゃう本」「面白みのない本」「不快な本」を避けるべし!(このへんは小説以外でも同じだけど、特に小説でいえる。)

勝負は小説を買ってから48時間

「48時間」はイメージで、人によって変わると思いますが、私の場合は、48時間、丸2日くらいで、一気に鮮度が落ちます
せっかく「読みたい」と思って買ったのに、丸2日放置したら、興味が2分の1くらいに下がってしまう感じ。(他のジャンルに比べて、小説はかなり顕著。生鮮食品。)
別に、そこから読むでも良いのですが、「読みたいっわくわくっ」と言いながら読んだ方が楽しいし、大変ではないので、早めに取りかかることにしています。
買って、そのままカフェに行って読み始める、くらいの勢いが一番快適。

番外編:「永遠の余韻作り」をしていた時期

一時期、高校生〜大学生前半あたりの頃、小説を読み終わるのが強くもったいない、なんなら「怖い」とさえ感じる時期がありました。
それで、最後の30〜50頁くらいを読まずに残しておくという、なんでしょうね、「永遠の余韻作り」とでもいいましょうか、そういうものにハマっていました。
特に「おもしろーーー」と感じる小説でやりがちで、覚えているところだと、村上春樹さんの『1Q84』は、最終巻(文庫の6冊目)だけ、3年以上放置するということをしました。
村上春樹さんはかなり好きなので、本棚に著書を集めることもしているので、あるときふと思い立って、思い切って、読み上げました。(最後までかなり面白かった。)

でも、図書館で借りた本など、そんな風に思い立つきっかけのない本もたくさんあるわけで。結末だけ知らないお話が、いくつもあるなんて面白いな~。

アウトプット

続いては、アウトプット編です!
まあアウトプットといっても大層なものではなく、「あ、これ読んだなあ」という認識くらいは刷り込もう、という趣旨のものです。
手軽な順にいきます!

・アプリで記録

これは、つい1週間前あたりに始めたばかりなので、継続的にやってるわけではないのですが、かなり調子がいいので紹介します。
私は「ビブリオ」というアプリを使っていて、ただ読んだ本を記録していきます。
これが、非常に使いやすくてですね!!
まず、バーコードで読み取るのが気持ちいいし(メルカリに本出品するときの感じ)、読んだ本が一覧になるのが超絶気持ちいい
本を登録するだけなら3秒で終わって、シンプルで余計な機能がなくて、UI◎×5億なアプリです。(私は「他人とつながる」機能や、他のコンテンツも登録できる機能は、気が散るのでいらない派閥。)

ちなみに、つまみ読みをするので、「読み終わった」の基準はかなり適当です。「この本は、これくらい読んだら“読み終わった”にあたるかな」くらいでつけています。

月ごとに「何冊読んだよー」ってグラフもあって、ポイントを貯めていくような感覚で、達成感を得られるというか、コレクション欲を刺激されるというか、とにかく楽しくて、確実に読書量は増えるんじゃないかと思うので、げき推ししています。

・メモに残す

私は結構なメモ魔でですね、常にA5サイズのノートを携帯しているし、本当に軽率にすぐメモをします。
ちなみに、大まかに、1.頭のぐるぐる・もやもやを吐き出す、2.ひらめきを覚えておく、3.知識をストックするの3種類の目的があって、1つ目が効果テキメン、精神衛生によすぎますので、メモ魔活動は大変おすすめです。

それで、本を読んだら何かしらメモは残しますが、「印象的だったこと1,2個はメモしよう」が基本的なスタンスで(←これは小説も同じ)、
「この本を取り込みたいな〜」と思ったら下の①を行い、「特別に覚えておきたいな〜」と思ったら②を行う、という感じです。

メモ方法①:アウトプット先行型インプット

読み終わって「ふー、これは取り込むか」と思える内容だったら、紙に、本の幹となるような内容(目次的なイメージ)、重要だった点、覚えておきたい点、キーワード、を殴り書いていきます。
もう出てこないぞ!となったら、パラパラ読み返しながら照らし合わせる(足りない部分を埋めていく)という作業をします。

どんな場面でも、まずアウトプットをして、覚えていなかったところを覚える、という手法が、暗記(インプット)の最適解だと思っています、今のところ。

メモ方法②:まとめを作る

まとめを作るのは、(完璧主義的な傾向のある私の場合、)気を抜くときれいなまとめを作りにいってしまうというか、むだに時間がかかってしまうので、あんまりやりません。まとめたことに満足して頭に残らないことも多いし…。
借りた本や、あげる本なんかで、ここだけは覚えときたいなーというときに、局所的にやるけど、でもどうしても時間がかかって、終わった後になんか疲れちゃうというか、嫌になっちゃうことが多いんだよね、いい方法ないかな〜。

・家族/友達に話す

まあこれは日常の会話の中で話すって感じですかね。
「最近なに読んだ〜?」と気軽に話ができる友達は大好きです。とくに「どんな本なの?」とか「どこが気に入ったの?」と聞いてくれる人は神だと思っています。

・SNSを活用:ストーリーに載せる

NOTEで吐き出すのでも、もちろん良いのですが、文章として感想を書くのはちょっとハードルが高いので、写真だけ撮って「おもしろかった!」の一言で投稿してもいいような、そういう手軽さ/抵抗の小ささ、が大事な気がします。
その程度でも、載せた後に何回か見て、読んだことが頭に記憶されていったり、印象的なエピソードが繰り返し想起されたり、そういういいところがある。

代謝

最後に、読み終わった本をどうするか、「代謝」についてお話しします。
私が一人暮らしをしている家の本棚は、わりとコンパクトなサイズで、多分80冊も入らないくらいです。
私の本を買うペースからすると、この本棚は小さめなのですが、わりとこのサイズ感が気に入っていて、今のところ買い替える予定はありません。
ということで、押し出された本たちは、家の外に出していく必要があります。

本棚から押し出された本は、友達にあげる

基本的に、友達にあげています!
半年に1回くらい本の代謝(押し出しの作業)をして、20〜30冊くらい並べて写真を撮って「欲しいのあったら送るー!」とLINEをします。
LINEする相手は、よく会う友達、たまたまLINEしていた友達、その時頭に思い浮かんだ友達、色々です。
本棚から押し出された本とはいっても、トレンドの本が多いので、みんな結構喜んで何冊か指定してくれます。ありがたい。

なんとなく食べ物をもらうより本をもらったほうが嬉しいというのはあって(あるよね?)私は気に入っている習慣です。
(そういえば、送ってない本がある、今から袋詰めしよう。)

メルカリ

メルカリもよく使ってますが、売るときにはタイパが悪いっていうんですかね、時間の消費が多すぎるので、1冊単位ではほとんど売りません。最近は、1500円を超えそうなものを除いては、売り出さないことにしています。
まあ、お店屋さんごっこみたいで楽しいし、なんか得した気持ちにはなるんですけどね!

そして、本はなんとなく捨てられないです。
最終的に余った本は、こんまりさんに怒られる~と思いながら、実家に送っています。

今後やりたいこと

みんなで本を読んでそれを軸に議論する会(思想を共有する会)みたいなの、やってみたいなあ。。。
「読書会」っていうと、なんか固くて乾燥したイメージがあるけど、思想をぶちまける場としての読書会ってすごく楽しいと思うんだよな。。。

おわりに

当初はもっとサクッと書く予定だったのですが、わりと長くなってしまいました。
最後まで読んでくれて、大変ありがとうございます!!
オススメの本あったら教えてください!!!

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