小さな違和感は、心のブレーキ。
先日、こんな記事を書きました。
今、全体的に仕事運と健康運が下がってる気がするなぁ・・・と書いた日記なのですが。その中で「顔合わせと職場見学をした派遣先に、急激な違和感を感じて辞退した」ということについても触れました。
今日はこの話に絡めながら、「小さな違和感」について書いていきたいと思います。
上に書いた、辞退した職場の件。
本当に、「(派遣社員としてだけど)雇用契約を結ぶまで、あと一息。あと一歩」というところでした。
事実、派遣会社も社会保険加入の手続きなどを先に進めてくれていたし、私の方も過去の雇用保険証とか年金の基礎番号とか、そんなのをデータで提出したりもしていたんです。
派遣先の職場見学(面接も含む)を終え、すぐに営業担当の方から連絡が入り、「chiyさんが良かったら先方さんは是非来てくださいとのことです!」と言ってもらえて。
ありがたいなぁと思い、はじめは「わかりました。よろしくお願いします」と返事をして、手続きを進めてもらうことにしました。
ちょうどその求人が、事業の拡大に伴い現在毎月新しい人を複数人採用しているようなところだったので、「では1週間後、7月からよろしくお願いします」ということに。
今ノリにのっている大手証券会社でのお仕事。
研修制度もしっかりしているから証券の知識がゼロでも、未経験でもOK。
休憩室もカフェ並みにきれいなレイアウトと広さ。
ちなみに無料のコーヒーメーカーやマッサージチェアなども使い放題。
毎日そこに通うことを考えても、快適な職場のように感じられました。
「なかなか仕事が決まらなかったけれど、やっと条件の良さそうな会社に採用されたなー。これで私も7月から週5で働くのかー」
なんてのんびりコーヒーを(ビールだったかもしれない)を飲んでいたとき。
言葉には言い表せない、猛烈な違和感が襲ってきました。
最初は、またいつもの ”めんどくさがり” が顔を出してるだけだと思いました。
少し話しは脱線しますが、私は本当にめんどくさがりで、どのくらいめんどくさがりかというと、
口癖が「めんどくせー」なぐらい、めんどくさがりなんです。
いつも、たとえ大好きな友達と遊ぶ前や大好きなお酒の楽しい飲み会の前だったとしても、「準備とかめんどくさ。出かけるの、めんどくさ。人に会うの、しゃべるの、超めんどくさ。」と思ってしまうどうしようもないタイプで(もちろん、行けばすごく楽しいのですけどね!)。
だから今回も、新しい職場に対して初対面の人と会うことだったり、入職契約でいろんな手続きをすることだったり、フルタイムで働くのだって久々だし、なんとなくそんなことが ”めんどくさい” から、だるいんだと。そう思っていました。
だけども、本当にうまく言えないのですが、
そんな、いつもの「めんどくせー」とは、なんだか違う。
モヤモヤとした、灰色の煙のようなものが心の中に広がっていくのを感じて。(ちなみに ”めんどくさい” のときは真っ青な四角い塊が心のど真ん中にある。)
それで気づきました。
「あぁ、これは ”めんどくさい” じゃない・・・。 ”小さな違和感” が出てきているな」、と。
「小さな違和感」。
それはまるで、魚の小骨が喉に引っかかったときのような、なんとも言えない感覚。
私は昔から、この「小さな違和感」を感じやすいといいますか、モヤモヤとしたものを直感で感じやすいタイプです。
学生の頃から、「なんか、ヤダな」と思った人とはやっぱり友達にはなれなかったし、「ここは違うな」と思ったところは居心地が悪くはいれなかった。
そんなときに無理して付き合いを続けたりその場所に居たりしても、足のほうからムズムズしてくるというか、ソワソワしてくるというか・・・。
心と体がサインを送ってきて、本当に気持ち悪いんです。
そんな私でも、その「小さな違和感」すべてに最初から従ってきたわけではありません。
これまで大人として、社会人として、
「本当は違和感があるけど、ここはこうしておいたほうがいいな」
とスルーしたり、
「今気になってるのは不安なだけだよ」
と、違和感そのものに気づかないフリをして、なかったことにしたり・・・。
だけど、そうやって「小さな違和感」を無視して進んだ結果、
良い結果になったことは一度もありませんでした。
本当に、一度も、です。
良い結果にならないどころか、逆に不幸なことがやってきたりトラブルが発生したりと、悪い結果になってしまってばかりでした。
そのエピソードで一番大きかったものがあります。
過去、私は演劇活動をしていて小劇場などに出演していたのですが。
そのとき、「もうこことは合わない。卒業する時期なのでは?」と思っていた団体がありました。
だけど私は、そんなモヤモヤや直感で感じていることを無視して、
「でも、楽しみにしてくれている人がいるから・・・」
「これまで続けてきたんだから・・・」
「今までお世話になってきたから、やらなきゃいけない・・・」
と、理性を優先させて、進むこと(出演すること)にしたんです。
すると・・・。
まず、リハーサルに行く途中にトラックに衝突されるという交通事故に遭い、一時的ですが体が動かせなくなり。
アブという虫にさされて、足がパンパンに腫れて大きく内出血、とても痛くなり。
おまけにその影響で熱も出てずっと体はキツく。
そんな中リハーサルでは殺陣をやらなくちゃいけなくて。
首を固定するためのカラーをして通っていたけど、途中でカラーを落として無くす(そんなことあります?)→カラー、見つからない。
さらに、ハネカクシ(別名:やけど虫)という虫にまで噛まれ、胸や二の腕が皮膚がやけどをしたかのようになり(アブからハネカクシまで、その期間1週間。皮膚科の先生が「またですか!?山や川にも行ってないのに!?」と驚いていた。)
そんでもって、当時私は恋人と別れてすぐの時期で、絶賛ひとりぼっち。
メンタルはボロボロ。
頼れる人が周りにおらず、どんどん殻に閉じこもり性格も人相も悪く。
そんな時期だからクズな男が近寄ってきてさらにボロボロ、ストレス。
よって、過食。激太り。(毎日のようにアクションシーンで動き回っているのに。)
舞台本番期間中も、大事な場面で失敗ばかりする役者に毎日イライラ。
殻に閉じこもってるから、心から語り合える仲間もいない。
そんな中でわりと仲良く話せた奴に惚れられ、気持ちの悪い思いをする。
(記憶喪失になったフリをされ、「あなたは私の彼女ですか?」と連絡がくるとんでもないホラーを体験。)
とまぁ、ざっと書き出しただけでもこんな感じでした(白目)。
それ以来、私は「小さな違和感」を見逃すことをやめました。
常に直感に従い、少しでもモヤモヤすることがあったらすぐに答えを出さず、保留にしたり、断ったり。
無理やり「イエス」といって進んでも、絶対に良い結果にはならないことを、
身をもって体験、知っているから!!!!!!!
なので今回も(気づくのはいつもより少し遅くなってしまったけれど)、「小さな違和感」を無視せず、自分の心に従って行動しました。
面接では「超優等生」でいたから、多分派遣先も派遣会社も、
「なんで急に!?」となったことかと思います。
「やっぱりやめておきます」なんて言ってくるような人じゃないと思われていたみたいで。
でも、面接のときの「超優等生」は、「作られた(自分で作り上げた)私」で。
鬼滅の刃の蜜璃ちゃんのように、
「私、このまま本当に自分を隠して生きていくのかな・・・?」
気づけばそんな気持ちになっていました。
だから、これ以上「良い子」でいることも、「本当の自分」を隠していくことも、できなかった。
面接で作り上げた「優等生」と、
本当の自分である「劣等生」の、ケンカ。
これが今回の私の最大の違和感だったのだと思います。
もちろん職場見学後に辞退をすることは求人応募者からしても当然認められている権利なのだけど、今回は前向きな姿勢を出してしまったことで派遣会社さんを振り回したことになるから、その点は申し訳ない気持ちでいっぱいです…。
おそらく過去の私なら、
ここで「もう派遣会社にも登録したし・・・」とか、「派遣先の方もせっかく採用してくれたし・・・」と、理性を優先させて無理矢理進んでいたことだと思います。
でも、やっぱり私は自分が一番大事。
もう、【無理矢理進んだ結果、逆に最悪なことに・・・!】なんてことにはなりたくないから・・・。
実際、
職場見学後にモヤモヤが心に広がり始めてからはそれに追い討ちをかけるかのように、
資格取得のために家でも勉強が必要だと言われたり、
これまで勤めた会社名が事前登録で必要なので教えてくださいと連絡が来たり、
証券の口座登録が必要となってきたり…
「あれ? ちょっと最初のイメージと違う?なーんか合わないな?」
と思うところは後から色々出てきました。
入る前からそれってことは、おそらく、
私が違和感を無視して7月から契約して働き始めても、きっと色々とまた「合わないな」が出てきたと思います。
だから、これをここまで読んでくれた皆さんも、
本当に、ほんっっっっとうに!!!
「小さな違和感」を感じたら、
今進めてるそれ、ストップしてください。
今いるそこから、逃げてください。
今関わってる人、フェイドアウトしてください。
モヤモヤと感じる小さな違和感は、後で必ず大きな問題、トラブルとなっていきます(実体験)。
たまには今回の私のように、周りにどれだけ迷惑をかけたっていいんです。それが自分自身を守るためならば。
私はこの「違和感」は、「そっちじゃないよ」と教えてくれている、いわば心のブレーキ、シグナルだと思っていて。
本当に物事がうまくいくときって、まず違和感なんて出てこないですからね。そんなことかんじている暇もないというか。
あなたを守ろうとしてくれている「小さな違和感」。
どうか、無視しないであげてくださいね。
自分のこと、大事にしてあげて。
あなたの直感は、間違っていない。
長々と読んでくださり、ありがとうございました。
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