理想の女性像とそれを叶える三種の神器

いい匂いのさりげない香水を身に纏い、ニットから形の整ったトレンドカラーの爪を覗かせ、綺麗な艶のあるロングヘアの女性に憧れる。

ステレオタイプのいい女の存在自体は昔から好きだったが、自分が目指そうと思えるようになったのはほんのここ5~6年の出来事だと思う。

あたしンちの石田に似てると時折言われていた子供の頃、無駄毛の処理方法を母に訊ねるのでさえ恥ずかしく、ひと夏見送ったことのある私は、自分におしゃれを許せるようになってからも、女性らしさを体現することを心から許せたのは成人後だった。

自分が女の子らしい格好をするのは、闘犬で活躍する土佐犬がチワワやトイプードルが並ぶドッグコンテストに出るようなものだと捉えていた。
いくら毛並みは整えていても、闘う土俵を間違えると皆が指差して笑うだろうと。

それは正しくもあったし、誤りでもあった。

それまでマニッシュなアイテムや色遣いが多かった私がたまたま古着屋で安く買ったマジェスティックレゴンだかミスティックだかの服を着て登校した日、男女の友達の幾人かは「今日は合コン?!」と囃し立てたが、一部は新鮮だが似合うとフォローをし、そしてもう一度その服を着てきたときには誰も気にも止めなかった。

少しずつ様になればいいんだと気づいた。
変化の瞬間は人目を引くが、変化後の状態を保てばすぐに定着する。

思えば、中学に上がる頃ユニクロで黒や紺じゃなくて初めて真っ赤なカーディガンを選んだ日も、高校時代バンダナカチューシャが流行った頃に雑貨屋で頭に乗せては店員が通るとすぐに外して素知らぬ顔をした日も、変化はいつでも怖かったが、耐えるのは一瞬で、その後には新しい選択肢をとる楽しみが広がっていた。

今でも首が寂しい日にスカーフを巻いて出かけたりすると変じゃないか街中で何度も確認してしまうし、人が少なくてスペースにゆとりがあっておしゃれ感ある店舗に入るときは一発で入店できずに通りをいったり来たりするが、今では私はこれを続けて理想のいい女になるんだと信じている。

そして、そんないい女に執着する私の欲望を叶えてくれる最高の道具がいくつかある。
ミーハーゆえに毎年アップデートされるのだが、これは、と思ったものを紹介する。
※画像には商品詳細のリンク貼ってます。

①【ヘアケア】sisleyのヘアオイル

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実はこれを紹介したくてこの記事を書いた。
ヘアケアやスキンケアの類いは本当にひとによって相性があることは前提で、猫っ毛(細い、柔らかい、絡む)の私にはもうべらぼうに良かった。
ちなみに値段もべらぼうに高い。

胸まである長さの髪にタオルドライ後2プッシュして毛先中心になじませ、ドライヤーをして適当にブラッシングする。
そうすると、まぁその時点でも髪が幼稚園生だった頃を思い出す手触りで感動するのだが、私が何より好きなのは起床時の髪のまとまりだ。
もう、ガッキーが出るドラマとかの起床シーンの「寝て起きてそんな整ってるわけないじゃん」というレベルのまとまり。
朝から手ぐしで毛先まで指通りサラサラ。
そのまま出社できるレベル。
ここまでべた褒めしたが、sisleyに金をもらってるわけでもないし、コスパがいいかと言われると2プッシュ毎日+スタイリング用オイルとしてたまに少し使ってるとそれなりに消耗するし(10月に買って1月の今で半分ほど?と思えば悪くはないが)、決して万人にお買い得!とは言えないことは言及しておきたい。
ただ、美容院で毎月ヘアトリートメントするよりは私にはめちゃくちゃ経済的であることは間違いない。
あと香りも安っぽくなくてナチュラルないい匂いだが、つけた瞬間に香るくらいであとは髪に口づけでもしない限り分からない。

ちなみにブラシは以下のデンマンブラシのD4をここ数年愛用してるが、これで温風を当てながらブラッシングするとかなりツヤが出て扱いやすい美髪になるのでこれもおすすめ。
こいつで髪を整えるようにしてからブラッシングも楽しいし、前より髪の毛褒められるようになりました。

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②【フレグランス】Jo Maloneの香水

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いや紹介するほどでもない定番で申し訳ないが香水酔いする私がデイリーで使えて、かつ持続性があって、満足いくレパートリーなのがJo Maloneの香水である。

特にネクタリンブロッサム&ハニーという香りが好きで、春夏はずっとこれを使っている。
桃そのもの!ではないが、カシスの爽やかなトップと、あと引く蜂蜜と桃風味の自然な甘みが落ち着く香りである。

Jo Maloneの香水はコンバイニング推奨ということで、他の香りと重ね付けすれば秋冬でも軽めではあるが使いやすいと思う。
どうせなら豊富なレパートリーからスパイシー・ウッディ系やグルマン系(スイーツぽい)なんかを試した方が楽しいかなと思えるが。

ただ、持続性がそこそこあって30mlでもそれなりの期間使えるが、値段も安くはない。
もっと色々試したい、お洋服みたいに変えたいんじゃ、という方におすすめなのが、プチプラ(と私が思っている)のAUX PARADISの香水。

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15mlが3,000円以下で試せるのはかなり嬉しくないか。
こちらも天然香料にこだわりあり、ということでコンバイニングしやすく、複数種類集めても瓶がかわいくておすすめです。

フルールという香りがSNSでモテ香水としてバズっていたようですが、個人的にはこちらはシーン問わず使いやすいもののフローラル感・女性的な甘さがやや強く、他のサボン、オム、ピュアといったありそうでなかなかないシンプルで潔い香り(?)がこのブランドらしいかなぁと。
柑橘系の香りならアロマディフューザーに垂らしたりしても良い感じです。(店頭でも焚いてた気がする)
あとは季節限定のオスマンサス、ウィンターベリーもいい匂いです。
前者は結構甘くて、花!!!て感じですが、気持ち悪くなる感じがなくてよい。

③【ネイル】D-UPのネイルファンデーション

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これがめちゃくちゃ好きなんよ。
セルフネイル難民の私には珍しく、4本くらいリピートしてる。

速乾性は昨今の新商品には負けるけど、重ねてもひび割れもせず、流行りのぷっくり感もないがサッと塗るだけで美しい自爪風に仕上げてくれる。
液を見ると乳白色になりそうだが実際はほぼ透明。
同シリーズでピンク色の商品も出たけどそれも一度ならほぼ変わらないくらい透明。笑
爪先の白い部分が隠れたりはしないので、爪の凹凸を整えたい、清楚に上品に仕上げたい、爪磨きだけでもいいけど薄くならないか心配ってひとには大変おすすめです。

私はせっかちでよく中まで乾いてない状態で失敗したりするが、これに関しては厚塗りしすぎなければ10分も待てばしっかり表面も中も乾きます。
速乾に優れる商品のなかでは、確かに乾きは早いけど歪んだり縮んだりするものもあるけど、これはそういうのもない。
ファッション性、トレンド性からはほど遠いが、感じがよく美意識を感じさせる爪にお手軽に整うという点で優秀すぎる。

いまはカラーネイルにはまって、服やメイクに合わせて変えていきたいので一本で使うことは減ってきてるけど、ベースやトップコートとして使うこともあり。
さすがに専門のものの方がいいと思うけど、下のカラーを溶かしたり縮んだりせずそれなりに乾きが早くてツヤもでるので、そういった意味ではこれ一本でいいんじゃないのって思っている。


商品紹介を突然おっぱじめて、唐突に終わる。
買って良かったものというよりは、裏切らない定番、リピートして損はないものを紹介した。

やっぱり自分の手元を見てきれいに整ってると気持ちいいし、朝に香水を胸元にプッシュしといて入浴前に服を脱いでふわっと香ると冬なんか堪らない気持ちになる。
つるつるの爪の表面を撫でたり、顔に当たる髪が柔らかく、指通りがいいだけで心地いい。

そういった、心のゆとりが自分を芯から美しくしてくれて、生活が楽しくなる気がする。
これからもきれいな髪、爪、いい匂いを追い求めていきたいし、似合うように背筋を伸ばして生きていきたい。

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