自分を管理しない限り自由はない
これまで、目標だとか好きなことだとか、「自分とは何を望んでいる人なのか」を突き止めていく話を書いていましたが、本当に重要なことはここからだと思っています。
私は人生が幸せであるために必要なことは、自分のしたいことができる状態が必須だと考えています。
そして、自分が「幸せだなぁと感じられる心理状態」であることも重要です。
自分が幸せだと感じていない人の多くは、「自分はしたいことができていないし、むしろ不満ばかりで自分は幸せではないと感じている」のではないかなと思います。
実際、過去の私は自分自身をそう思っていて「いつも忙しくて、家事と仕事に追われていて、子育てにも追われていて、好きなこともできないしいつもなんだか苦しくて疲れる……」と感じていました。
今になって振り返ってみると、全く自分の時間がなかったわけでもないし、好きなモノを買えるだけのお金も持っていて、子どもにも仕事にも恵まれて、考えてみると別に幸せだったんじゃないの? と思うのです。
けれど、当時の私はいつも疲れ果てていました。何の余裕もなかったからです。
しかし、私はどうしてそんなにも余裕がなかったのでしょうか?
本当にどこにも、余裕なんてモノはなかったのでしょうか?
そこで過去の自分の体験を交えつつ、余裕がない=幸せに気づきづらいのは何が原因なのかについてお話しします。
好きなことは何か? を考えていなかった
盲点ですが、人は案外自分の好きなことに気づいていないものです。
こちらでも書かせていただいたとおりで、好きなことを見つけるのって案外難しく、好きだと思っていることの中にも「これが私の好き」なことと思えるより細かなジャンルがあったりします。
しかし、それよりも前の段階で「楽しいと感じること」を好きだと誤解している場合もあります。
例えば、ゲームをやることが日課になっている人がいたとして、毎日毎日やっているから「ゲームをやることが好き」と思いこんでいるケースがあります。
かくいう私もそうでした。
毎日通勤電車や家にいる空き時間になんとなくスマホでゲームをやることが当たり前になっていました。
当たり前になっていたので、1つのゲームをやめてもまた新しいゲームをダウンロードしては、ついついやっていました。
しかし、自分でやりたいことやしたいこと、目標を書き出してみると「ゲームを毎日したい」なんて希望は私の中に1つもありませんでした。
本当は別にゲームが好きじゃなかったんだと初めて知ったんです。
ゲームって、やり始めると止まらないし、面白いですよね。
だから私は、それを好きなんだと勘違いしていたんです。
本当に無駄な時間を使ってきてしまったなと思います。
しかし今は、好きなことが何か明確なので、ゲームを全くしなくなりました。家族との団らんの1つとしてすることはありますが、私にはゲーム以外に優先したいことがあるので、ゲームに時間を使うことをやめたのです。
本当に好きなことが分かっていないことで、自分の時間はあったのに好きなことができていなかった……だから、自分の時間なんてない、自由なんてない、そう感じていたように思います。
自分のタスク量を考えていなかった
家事にしろ、育児にしろ、仕事にしろ……
身動きも取れないくらい苦しくなっていた頃を振り返ると、自分のやるべきことに何のタスクがあるのか、どれだけあるのか、何時間くらいかかるのかなど、何も考えていなかったと思います。
全体像が見えていないため、いつまでも手当たり次第にやる状態から抜け出せなくて、目についたことを順番にやっていくといった状態でした。
○○を××日にやろう! ではなくて、○○をやらなきゃいけないから、とりあえず今は忙しい……そこで思考が停止していました。
本当に負のスパイラルです。
全体像が分かっていて、どのくらい時間がかかると分かっていれば分散したり、誰かに頼ったり任せたりできたことが、いつまでも全体が見えていないので落ち着いて判断ができていませんでした。
いつも何かあるかもしれないと不安を抱えていたかもしれません。
空いた時間だって合ったはずなのに、いつも忙しくて余裕がないと感じていたのは、いつが空いている時間なのか把握できていなかったせいもあったと思っています。
今思えば、どんな用事があるのか、どのタスクなら誰かに頼れるのか、全てをやる必要があるのかなど考えて見るだけですっきりしたこともあったのではないかと思います。
自由時間があれば解決すると思っていた
私がいつも忙しいことも、家が片付かないことも、自分のしたいことができないことも。
全て「自由な時間が足りないせいだ」と思っていました。
子どもがいて、家事もしなくちゃいけなくて、仕事もある。
だから忙しくても仕方ないし、私の自由時間なんて手に入らないし、我慢するしかないし……
湯水のように時間が湧いていれば解決するのにな、と思っていました。
そしてついに「湯水のように湧いた時間」を手に入れたのです。
会社を辞めて、無職の期間を1か月ほどいただきました。
初めての専業主婦です。
よし、これで私がやろうと思っていた片付けも、洗濯も、掃除も、子育ても、やりたいことも、全て叶う!
私はそう信じていました。
だって、自由時間がないから私は苦しくて、自分の為の時間がちっともないと思っていたのですから。
しかし現実は、違いました。
私が膨大な自由時間を手に入れても、片付けは進まないし、完璧な掃除はできないし、思うように子どもと関われないし、自分のやろうと思っていたほど好きなことができているように思えない……
なぜだ、どうしてできない?
相当自分はダメ人間なのかと思ってしまうほどショックを受けましたが、ここまできてようやく私は知りました。
「時間があればどうにかなるんじゃない。私が自分を管理しないから何も手に入らないんだ」
ということに。ちょっと長くなってしまったので、この続きは次回へ→
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