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「好きなこと」を大事にする

 皆さん、好きなことはありますか?
 私はこれまで好きなことが曖昧だったのですが、会社を退職してから自分の好きなことを見つけようと思って、

「自分の好き」を探して

過ごしてきました。
 お陰様で、最近は胸を張って好きなことはコレと言えるようになった気がします。
 それと同時に、好きなことをやる時間をきちんと確保したいと思う様になりました。
 だから、時間管理をとても意識して生活しています。
 全ては好きなことをやるために笑

 大げさでもなく、本当に本気で思っているのですが、社会に出て働いている多くの人が、好きなことを後回しにして大事にしていないと思っています。
   どうかこの機会に、好きなことを大事にしてみたいと思ってほしいです。


 かくいう私も好きなことが何かであることも考えず、好きなことをやるための時間を確保するなんてことも考えてもいませんでした。
毎日が忙しすぎました。

 朝7時10分に家族の誰よりも早く家を出て、誰よりも遅く帰宅する生活を長い間続けていました。
 家族から、とにかくご飯だけは用意して欲しいという要望があったので、朝はパンを、夜ご飯は帰宅してから翌日の晩ご飯の支度をして。寝るのは夜中の12時を過ぎるという生活でした。

 4~8年前頃は、この生活サイクルが過去一最悪な状態になっていて、深夜12時を超えて帰宅する日もあるような生活を送っていました。
 3日連続夜に会えないまま子どもが先に寝る日が続き、あぁ今日も会えなかったなぁと思って帰宅したその晩。
 子どもが玄関で並んで泣きながら待っているのを見て、私の人生はこのままじゃだめなんじゃないかと本気で思いました。
 今でもその光景を忘れられません。

 そんなわけで私は、33歳頃にいつか会社を退職する! と決意しました。
 もちろんすぐには実行できず、実際に退職したのは38歳でしたので5年かかりました。

これが私の正しい時間の使い方だろうか?

 33歳頃からいつか退職するとは決意したものの、仕事が大好きな私はなかなか辞めると思い切るまでに時間がかかりました。
 特に、業務内容に不満があったわけでもなく、ただのめり込むように仕事をしすぎていたこと、そして会社の体制として誰かと手分けして業務量を分散するという考えがなかったため、どうしても自分に与えられた業務を一人でこなすしかなかったというのが大きな原因でした。

 しかし、それでも私はその仕事が楽しくて好きだと思っていたので、やりきろうという気持ちの方が大きくて頑張りすぎていました。
 そして、そんな頑張ってしまう私に、とても手がかかってどうしようもない方がペアにやってきたのです。

 3歳年上だったその方は、その立場上から私に指示を出したり、業務全体を引っ張っていくべき立場でしたが、むしろその方の立場としての業務を何一つ全うできないという恐ろしいスキル感でした。

 とはいえ、仕事を放棄することは絶対に許されない業務でしたので、その人に成り代わり、自分の身の丈を超えた業務に私は取りかからざるを得ず、深夜にならないと帰宅できない日が続く生活を送り続ける事になりました。
 今思えば、廃人だったんじゃないかと思います。

 そしてあるとき、何か線が切れた感じがしました。
 私はどうしてこの人の為に、家族との大事な時間を捨てて、会社でずっと過ごしているんだろう……
 度々深夜に帰宅して、お母さんとしてこれでいいの?
 なんか、おかしくないか?
 これで私の人生いいの?
 それはもう、突然に仕事が嫌になった瞬間でした。

 これまでどんな仕事も楽しくて仕方がなかった私が、初めて自分の人生をドブに捨てているんじゃないのかと思い始めました。
 果たして、このままでいいのだろうか。
 そしてこのとき、久しぶりに思い出しました。
 私、いつか退職したいと思っていたんだった! ってことを。

自分にとって必要な時間を取り戻そう

 そこから私は自分のことを見つめ直すことを始めました。
 会社で誰かの代わりに自分の時間を犠牲にすることは、私にとっては我慢ならないことだと気づきました。
 しかし、じゃあどんな風にありたいのか、何が私の求めていることなのかを考えなおしました。

  • 朝、出発する家族を見送ること。

  • 帰宅する家族を迎えられること。

  • 毎晩きちんと、ご飯を用意してあげられること。

  • 家族と一緒の時間を過ごすこと。

 考えてみて、涙が出ました。
 私が大事にしたいと思っていることを何一つできず、全て捨てて仕事を続けて何になるんだろうと。
 そこまで考えてやっと、私は仕事を捨てる決意ができました。
 誰のためでもない、私のしたいことのために会社を辞めよう。

 それから周囲を説得して、私は半年後に退職をしました。
 38歳の時でした。
 漠然と33歳の時に40歳までに退職したいという想いを持っていたのですが、どうにか間に合ったと後から気づきました。

 今私は、在宅での仕事をしています。
 在宅業務に切替えた当初は、それでもフルタイムで勤務しており、家にいながらまたしても家族との時間を優先できないような生活を送っていました。
 そしてまた考えなおして、今度こそ家族の時間が優先できる仕事の仕方をしようと決意し、ようやく今、本当に望んでいた時間を手に入れています。

そしてようやく、自分の好きを見つけました

 これまではとにかく私の「大事にしたいこと」を大事にすることを考えてきましたが、そうではなくて、自分のために、自分が好きなことを大事にしたいと思うようになりました。

 そしてようやく私が好きだから大事にしたいことに気がついたのです。
 それが「編み物」でした。
 これまでは時間が空いたらやるという感覚で、なんとなく趣味程度のポジションでしたが、本当はいつでも編みたい、毎日ずっと編んでいたいと思うほど好きなことだと気がつきました。
 そんなことにも気づけないほど日々に追われていたんです。 

 せっかく気づいたから、私はその好きを大事にするようにしました。
 好きを大事にするためには必要な事が1つあります。

 「どうでもいいことに時間を使わない」ことです。

 人間の脳は、どうでも良いことについ時間を使ってしまうようにできているらしく、今やらなくても良い、やっても大した意味のないことに時間を浪費してしまうそうです。
 なんて怖い。

 だから私は、自分の大事にしたいことを徹底的に大事にするために、時間を浪費しないための対策を作りました。
 それが、私の時間管理のルーツです。

 ……なんだかめちゃくちゃ長くなってしまいましたので、時間管理についてはまた次回お付き合いください。
 ではまた!

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