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脳の錯覚を上手に使う~習慣化のヒミツ・後編&結論

よし!今度こそダイエット成功させる!
と、何度思ってきただろう…

今年こそ!ずっとやりたいと思っていた英会話に通い始めるんだ!と、年初めの目標に何年に渡って掲げ続けてきたただろう…

確かに、始める前の意思は強かった!
本当にやろうと思ってたんだょ!!

でも…今回も結果は何も変わらず…
どぉせ…ワタシ意志は弱いし、根性ないし、
まぁ昔からそうだし、ワタシってそんなもんょね。
あーあ、自分には所詮ムリなのかな…
と、自責の念にかられながら半ば諦めてる。

そんな自分に出会ったことはないだろうか?
私は…もちろん!出会ったことありまくりですw

何故私たちは、三日坊主で終わってしまうことが沢山あるのか?
また、新しいコトにチャレンジするのに、なぜ中々1歩を踏み出しきれないのか?

それは、私たちが生きていく上で無くてはならない脳が持つ特性と身体に備わっているシステムが、密接に絡んでいる。

今回は、瞑想実験室の振り返り最後として、
何故、たえちんは瞑想を習慣化できたのか?
を結論付けるが、まずは習慣化がどうして困難なのか?
を紐解いていきたい。

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・脳は変化が嫌い。


脳は、変化を嫌い、一定や安定を保ちたがる。
という特徴を持っている。
これは私たち人間が生命維持をしていくために、なくてはならない特徴であり、私たちの意志とは関係なく"無意識" に、オートマチックに働いてくれている。

例えば…
身体は熱が上がったら平熱(一定)に戻すため、汗をかいて表面温度を下げるようにするとか、
運動して心拍が上がったら、正常値の心拍に戻せるよう、呼吸を沢山して酸素を沢山取り込み、心拍を下げるようにする。
他にも、ホルモン分泌や免疫機能などなど…生命維持や身体を正常に保つために、一定状態ではなくなると、脳はそれを一定に戻そうとするように、それぞれの器官からの要望に対して司令を出している。

心拍あがれーー!って意識だけしても、上がらないし、
ドーパミン出ろー!って意識だけしても、出ないw
このように自分の意思とは関係なく、脳や各臓器が、
生命維持のために、無意識下で働いてくれるのだ。

この無意識で一定に保つ働きを生体恒常性、またはホメオスタシス。と言い、
一定に戻そうとする働きを、ホメオスタシスのフィードバックと言う。
私たちが、意識的に命令せずとも命を繋ぐために、オートマチックに働いてくれる便利機能が備わっている。

・心にもホメオスタシス?

このホメオスタシスは心理学でも使われる言葉で、心理学上では、心理的ホメオスタシスと呼ばれていて、
今の生活を保ち続けようとする。とか、
今の自分の環境や状態を維持する。と言った具合…

つまり、生命維持のための生理的作用だけでなく、
自分の精神状態や行動、考え方にもホメオスタシスは、
ガッチリ絡んできているというワケだ。

だから、一定を保つ事が好きな脳からすれば、
慣れ親しんだ環境や状態ではなくなった途端に、
居心地の悪さやストレスを感じるようにできている。

・コンフォートゾーンとは?

この慣れ親しんだ領域を心理学や脳科学などでは、
コンフォートゾーンと呼ぶ。
(英語の Comfort (快適な) Zone (領域) )

領域と言っても、場所だけに限らず、
人間関係や、価値や判断基準、ライフスタイル、
自分はこういう人間といった セルフイメージに至るまで、自分の意識とは別に、無意識下で脳が判断し、
コンフォートゾーンを作り出している。
これは、善し悪しに関係なく自分が慣れ親しんだマインド全てが含まれているのだ。


例えば…
新生活の時期、会社では人事異動などで上司が変わるなんて事もあるだろう。そして、その新たな上司が「これから部署の改革を行います!」と今までとは違う方針を打ち出してきたとしよう。そうすると、それまで部署で働いてきた社員からは「は?いゃ、このままで上手くいってるしいーだろ!」とか「イキナリ来て何なんだ?」など反発が出たりする。もちろん、独裁的な反感を買いやすい上司というのは居るが、元々の方針で慣れ親しんでいる人は、今までの方針がコンフォートゾーンなわけであり、そこから変化をしていくことに抵抗が起きやすくなるのは、往々にして変化を嫌う脳が要因になっていることがある。

更にはこんな例…
セルフイメージのコンフォートゾーンが "要領が悪い自分"となっている人がいるとしよう。もちろん、そんな自分はイヤだし、自分の意識下では要領良くしようと思っている。だがコンフォートゾーンが "要領悪い自分"であったら、無意識下ではあらゆる言い訳をし、またあらゆる手段を使って、"要領悪い自分" で居続けようとする。なんてコトも起きる。
なんと恐ろしい…

コンフォートゾーンがあらゆる範囲に及ぶのが上記の例からも見えてくる。

・習慣化されにくいのは何故か?

変化を嫌う脳は、
もちろん、コンフォートゾーンが大好き。
脳にとっては今のまま、このままが快適だから変えたくない、変わりたくないワケだ。

だから、私たちが変わりたい!と思って、
何か新しいことを始めようとしても重い腰が上がらないのも、例え 始めたとしても、三日坊主で終わってしまうのも、脳がいつもとちがうぞ!一定に戻さなくては!と、ホメオスタシスのフィードバックによって、
コンフォートゾーンに引き戻してしまうのだ。

生命維持のための便利機能かと思いきや、
なんとも不便に感じる…(   ˙-˙   )

この機能によって物事が習慣化されにくくなったり、または変わりたくても変われないということが、頻繁に起きるのだ。

そんなの意思が弱いだけじゃん!と思うかもしれないが、ホメオスタシスのフィードバックのチカラ = コンフォートゾーンに居続けようとするチカラは、想像はるかに超える強力・強大な力。
強い意志を持ってれば、なんとなるんじゃーー!
って、根性論でどーにかなるレベルではないw
絶対ではないが、かなり難しい。。

・コンフォートゾーンを抜け出すには?

では、どうしたらコンフォートゾーンから抜け出すコトが可能なのか?…を書く前に前回書いた内容を思い出して欲しい。
「臨場感が高いものを現実と錯覚するのは、脳の特徴
」 
そして「 I 」×「 V 」=「 R 」の方程式。だ。

では、ここで臨場感クイズ!
コンフォートゾーンとは、自分にとって臨場感が高いもの。それとも低いもの。どちらで出来ている?

コンフォートゾーンは、
今まで慣れ親しんできた領域なので…


もちろん!満場一致で「高い」という答えになるはず。

そう!コンフォートゾーンは、臨場感が高いものでできている。
では、それを踏まえた上でここまでの話しをまとめてみると…


臨場感が高いもので出来ているコンフォートゾーン、
コンフォートゾーンが大好きで現状維持したがる脳、
そして強力なチカラでコンフォートゾーンに引き戻そうとするホメオスタシスのフィードバック。
習慣化させにくいコレらの機能を逆手にとって物事を習慣化させていくなら、あなたはどうする?…



それは…
自分のコンフォートゾーンを習慣化した後の自分にズラす、または広げてしまえば、ホメオスタシスのフィードバックによって、要領悪い自分で例にあげたように、習慣化したあとの自分にあらゆる手段を使い引き戻そうとする。ということが起きる。
なんか分かるような分からんような…

では、瞑想実験室を例に当てはめてみよう。

たえちんは瞑想実験室最終回の振り返りにて、
こんなことを言っていた…
「毎朝、自分自身のウェルネス的に労わってあげたいって思ってる。だからこれからも、身体のメンテナンスと瞑想は、日課となっていくだろうなって、既に思っている。」
と言っていた。
これは彼女の中で、すでに朝の日課としてメンテナンスと瞑想をしている姿が、自分の中でどのように取り組むのかをしっかりイメージ「 I 」ができていて、その鮮明な映像が出てくるほどの高い臨場感「 V 」を高くもっているからこそ、まだ起きていないこの先の事に対して「既に」と言う言葉が、自然と出てくるのだろう。

今までの生活習慣にはなかったはずの、メンテナンスと瞑想が、瞑想を理解し実践したことで、情報・イメージ「 I 」と臨場感「 V 」がそれぞれ高まったことにより瞑想が日課とすることができた。


ダイエットして痩せたらいーな。
英語を話せたらいーな。
そうなったらいいな。という願望レベルでは「 R 」は変わらないということだ。願望ではなく、現在進行形、つまりそうなっている自分が、すでに見えている。それくらいの「臨場感」が必要だということ。
そして、その原動力になっているのが、
「自分の身体を労わってあげたい。」という
明確な「want to」だ。
明確な「want to」から出てくる目標があり、その目標に対してのイメージや情報、そして臨場感を高く持てば持つほど、その目標に向かって習慣化することができた。
コレが、コンフォートゾーンをズラす、または広げるということであり、瞑想実験室でたえちんが瞑想を習慣化できたカラクリだ。


他にも例を出してみよう。
有名な話しだが、サッカー選手の本田圭佑選手が小学校の卒業文集にて、将来の夢。について書いた内容をみてみよう。(以下、引用)

ぼくは大人になったら 世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。

世界一になるには 世界一練習しないとダメだ。だから 今ぼくはガンバっている。今はヘタだけれどガンバって 必ず世界一になる。

そして 世界一になったら 大金持ちになって親孝行する。

Wカップで有名になって ぼくは外国から呼ばれて ヨーロッパのセリエAに入団します。そして レギュラーになって 10番で活躍します。一年間の給料は40億円はほしいです。プーマとけいやくしてスパイクやジャンバーを作り 世界中の人がこの僕が作ったスパイクやジャンバーを買って行ってくれることを夢みている。

一方 世界中のみんなが注目し 世界中で一番さわぐ4年に一度のWカップに出場します。セリエAで活躍しているぼくは 日本に帰り ミーティングをし 10番をもらってチームの看板です。ブラジルと決勝戦をし 2対1でブラジルを破りたいです。この得点も兄と力を合わせ 世界の競ごうをうまくかわし いいパスをだし合って得点を入れることがぼくの夢です。

小学生にして、これだけ臨場感がある、まるで自分が活躍しているのが当たり前。くらいの「 I 」と「 V 」だ。

これらの例からも見えるように、
習慣化する、更には目標達成には、明確なゴールを設定して、そのゴールに対しての鮮明な「臨場感」を高く持ち、コンフォートゾーンを広げることが出来たら、ホメオスタシスのフィードバックによって、無意識にでも目標到達してしまう。ということである。

さて、ここまでが瞑想実験室の振り返りだ。
今日、たえちんと電話で話していたが、変わらずメンテナンス&瞑想はやっている。と言っていた。それが、効果効能を追い求めてのものでもなく、シンプルに自分と対峙する時間になっていると言う。
それを聞けて姉も嬉しいと同時に、この瞑想実験室に取り組んだことは、私にとっても大きな財産になったな。
と改めて感じている。
たえちん、ありがとう♡

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