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仮説の日々

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日々生じる仮説を検証したりしなかったりする育児とそのほか諸々の記録。
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2020年5月の記事一覧

そういう設定の世界

そういう設定の世界

ひとまず感染爆発は起きなかった。日本人の衛生観念、きめ細やかで充実した医療体制、BCG、クラスター対策、自粛の要請だけでステイホームできる性質など、色々な要因が重なっているんだろう、と思ったけど、東アジアの国々は全体的に被害規模が小さくて、そのなかでは被害のあるほうで、だから日本がなにか特別だったということではないらしい。

それはそれとして、最前線で働いている人たちにはほんとうに感謝したいし、行

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自己責任はあるし、ないし

自己責任とは、受け入れることだって改めて思う。

自分に起きたことを受け入れるのもそうだし、自分が自分であることを受け入れるのもそうだ。他の人にはなれない。

自分を変えることはできるといえばできる。努力や意思で変えられることはけっこうある。でも変えられないこともある。たとえば、容姿でいえば、服装や髪型や筋肉量とか痩せるとかの肉づきみたいなものは変えやすいけど、骨格や身長は変えにくい。年齢からくる

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人は山が好き

人は山が好き

そこに山があるのに、誰もが無関心て土地ってあるんだろうか。日本だとない気がする。大きな山が象徴的存在として人々に愛されていない土地が思い浮かばない。それは世界共通なんだろうか。

神奈川なら富士山と丹沢連峰。茨城なら筑波山。富山は立山連峰。住んだことないけれど鹿児島なら桜山。鳥取なら大山。石川なら白山。岩手なら岩手山。山形なら月山…

とはいえ神奈川県民は山への思い入れはそこまでではないかもしれな

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子どもが家にいる

子どもが家にいる

これから良くなっていきそうなこと可能性が開かれたこと見直されること、大変なことしんどいこと、両方あると思うけれど、家で仕事をする環境に子どもがいることについての解決策が見えにくい。

オンラインのあれこれが可能にするリモートワークは働き方を自由にしていって、それは基本的にとっても良いことだと思うのだけど、家に子どもがいるとなると、そこがまたこんがらがる感じがする。

リモートワークが可能な仕事は、

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タンパク質はおいしい

タンパク質はおいしい

美味しさについて考えるのはおもしろい。

うちの子どもはタンパク質が好きだ(タンパク質って言葉の使い方がこれでいいのかちょっと不明)。一番好きな食べ物は焼き魚のよう。サンマやカマスは丸一匹食べてさらにおかわりしたがる。サバの味噌煮も好き。ボイルしたホタルイカもよく食べる。肉も好き。硬めの猪肉でもぐいぐいいける。豆腐は何もつけないでそのままガツガツ食べる。牛乳も好き。味噌汁も好き。魚ほどのくいつきは

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ちょっと何言ってるかわからない

ちょっと何言ってるかわからない

最近だいぶ子どもが達者になってきた。朝ごはんのときに、わたしがいちおう夫のものとなっている黒いお椀で味噌汁を飲んでいたら「おかあさん。それ、おとうさんのだよ?」というので「ああ、間違えちゃったわ(どっちでもいいのやよ)」と答えたところ、「まちがえちゃったのお…」と哀れみの目を向けてくるとか。

支度にわちゃわちゃしてやっと席に着いたわたしが「いただきます」を言い忘れて食べ始めたら「いただきますは?

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食べ残しの味

食べ残しの味

わたしは人の食べ残しを食べるのは得意ではないが、子どもの残したものならば食べられる。たまに子が食べ途中で寝てしまったりして残ったものをひょひょいっと食べる自分に、あー食べられてるーみたいな気分になることがある。

これが夫のだったらどうか。そういえば夫が食べ残したことってないかもしれない。今思い浮かべてみて浮かばなかった。とにかく出されたものは食べ切るポリシーで生きているらしい。

ただ、食べ残し

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その味では「あの味」にならない

その味では「あの味」にならない

冷蔵庫の奥にあった、飲み会の時に誰か飲むかもしれないと適当に買ったのが飲まれないまま1年くらい経っていた缶チューハイをやっと飲んだ。オンラインで話すことになって何か飲むかとなって、特に何も用意してなかったけどそういえばあれがあったって感じで。

缶チューハイは「白いサワー」という味で、ほぼジュースだった。アルコールらしき味は無。アルコール分3%。これがお酒である意味って何なんだろうと不思議になって

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「素麺」を知らなければそれも美味しい

「素麺」を知らなければそれも美味しい

テイクアウトでピザとパスタを買いにいって、それだけだと足りなそうだったのと子どもの主食にするのに素麺を茹でた。

大きい鍋に他のものが入っていたので中鍋でお湯を沸かして、ぷくぷく気泡が沸いてきたところで麺を投入、菜箸でかき混ぜるとぬめったとしたイキの悪い感触がして、あーもう間違えたと思った。素麺を茹でる時の注意点として麺と麺をほぐすことは覚えていたので頑張ったけど、麺はぬめっとしたまま弾力を取り戻

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「砂」を知らなければそれは無数の差異

「砂」を知らなければそれは無数の差異

1週間ぶりに近所の小学校へ行った。先週はかろうじて咲いていた枝垂桜はすっかり緑、花が散ってスカスカしていたソメイヨシノもこんもりした緑、とにかく全ての木が緑になってかなりボリュームを増していた。

人の社会はコロナ前後で一変した感じがあるけれど、世界全体としては春から初夏になることで起きている変化のほうがずっと、変化の質も量も大きいのだろうと思う。

とはいえ人が生態系に及ぼしている影響も計り知れ

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帳尻は合ってしまう

帳尻は合ってしまう

コロナ危機に対して、女性リーダーの国がウィルスの封じ込めに成功していると少し前から話題になっている。その理由の一つは、男社会の中でリーダーになれる女性は超優秀だからという指摘があって、確かにと思う。生物的に産んで育てる性だから心配性で色々細かく対策を取るということ、トラブルに振り回されても大丈夫なようにできていることがベースにありつつ、人社会のなかでその立場に上り詰めるには、男性よりもずっと仕事が

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冷蔵庫は調理器具

冷蔵庫は調理器具

前に、1週間分の食材をまとめて買っていると書いたのだけど、それができるのは冷蔵庫の機能が向上しているおかげが大きい。今使っている冷蔵庫のチルド室には一気に温度を下げていたむのを遅らせる機能があって、魚はすぐに使わないものは冷凍するけど、肉は1週間ならもつ。その部屋に凍った肉魚を入れて、解凍できる機能もある。

冷凍にはいろんなやり方を選べる部屋があって、ボタンを押すと急速冷凍:細胞損傷をおさえるこ

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カワイくないを「つくる」のは難しい

カワイくないを「つくる」のは難しい

股の間から出てきた生まれたての娘は、試合直後のプロレスラーを彷彿とさせた。プロレス会場に行ったことはないが、「髪のクルンとしたホカホカした湯気の出ているおじさん」みたいな子どもの顔に、橋本真也が重なった。

そして子どもと離れて一人になったトイレの中で、おじさんならおじさんなりに可愛くできる、その方向性で引き出していける可愛さがあるはず、カワイイはつくれるから大丈夫。と思ったことをよく覚えている。

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ステロイドは効く、土はどうか

ステロイドは効く、土はどうか

うちの子どもはたまにアトピー症状が出る。数ヶ月前のある日、保育園に迎えにいったら、寝汗がひどかったと言われて、顔を見ると目の周りが赤くなってカサカサ皮が向けていた。その後熱が出るとかはなくて、ただ次の日も顔がカサカサしていて、肌の荒れ感がアトピー的だった。

それで先生がアレルギー専門医の資格も持っている小児科に行ったところ、季節性かもしれないちょいアトピーみたいなものと言われて、ステロイドとプロ

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