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タンパク質はおいしい

美味しさについて考えるのはおもしろい。

うちの子どもはタンパク質が好きだ(タンパク質って言葉の使い方がこれでいいのかちょっと不明)。一番好きな食べ物は焼き魚のよう。サンマやカマスは丸一匹食べてさらにおかわりしたがる。サバの味噌煮も好き。ボイルしたホタルイカもよく食べる。肉も好き。硬めの猪肉でもぐいぐいいける。豆腐は何もつけないでそのままガツガツ食べる。牛乳も好き。味噌汁も好き。魚ほどのくいつきはないけど、味噌汁がないと「みそしるは?」って言う。

ご飯にはそんなに食いつかない。普通。離乳食期にはおかゆだけでは全く食べなかった。今もまだご飯とおかずを交互に食べる口内調味はできないので、だいたいおかずをご飯に混ぜこんでしまう。そうしないと白米だけ余る。野菜も食べるけどタンパク質よりは後回しにしがち。

子どもが食欲旺盛なのはラッキーだった。子どもの特性はガチャガチャをまわして出てくるようなもの、と誰かが書いていて、ほんとそうなんだと思う。もう一人子どもができたとして、その子が食欲旺盛とは限らない。だからその点においてはこれは、わたしにとってもラッキーで、子ども本人も、何でもおいしいって食べられるのはラッキー。

それで、タンパク質って美味しいんだろうという話に戻ると、カップラーメンとか加工食品とかってだいたい、たん白加水分解物とアミノ酸が入っている。「おいしいはつくれる」ということなのだろう。おいしさを分解していったらそこにたどり着いたんだろう。子どもが小さいうちはできるだけそうして分解して再構築した、そうするとたぶんわりと画一的になってしまうおいしさじゃなくて、そのままおいしいのを食べさせたいというか、複雑さをそのまま知って欲しいというか、魚が好きなのだからそれに従えばいいのだが。

魚をがつがつ食べる子どもは頼もしいが、そういうものなのかもしれないとも思う。母乳はグルタミン酸が豊富。これは味の素の成分と同じ。ミルクも旨味が豊富。だから赤子は出汁とか味噌とかタンパク質の旨味が好きな傾向がある、そういえば納豆好きな幼児も身の周りに多い、ということをあくまでも参考情報として、これから離乳食がはじまる人に伝えたい気がする。

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