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いっしょに冒険しよう

新たにこの春から、
ソルフェージュを学び直したいという
弦楽奏者の方がレッスンに来られた。

弦楽器奏者で、音大も卒業された方。
ソルフェージュの重要さに気づき、
改めて学びなおしたいと思われたそう。

その視点をもっていることも、センスを感じるし、
行動に移せることもすごいと思った。

楽器習得の前にまず、
ソルフェージュが大切だということを
知らない場合も多く、

上達できない一因がソルフェージュにあることも、
楽器練習のみに必死になっていると
気づくのはなかなか難しい。

そんな中、
彼女の目の付け所と、学ぶ意欲に見惚れた。

聴音から歌、和音付け、リズムやフレーズ感、
ハーモニーの移り変わりなど、
音楽の骨組みがどうなっているか
→音楽が何を言いたいのか
→どう演奏するとより良いのか
など

1つの曲から様々なことを枝分かれしていくように、
いろいろな視点で見ていく。

レッスンも生きものだ。
音楽と同じように、流れの変化がある。
その瞬間瞬間で、リズムや色が変わる。

いっしょに、レッスンを創作する。

だから、どんどん、流れが変わる。
新しい道ができて、こっちに行ってみよう、
となることもある。

生徒は受け身、先生は一方的では、
戻れない一方通行を進んでるかのよう。

わたしがしたいことは、
一緒に冒険するレッスン。

より深く理解できて、なにより一緒に楽しい。
上からみたら□だとおもっていたら、
角度を変えたら、○に見えた、
そんな驚き、発見。

和音をつけていく創作も、
実験の繰り返し。
正解を探そうとせず、
こうすると面白いかも?の感覚で
いろいろやってみる。

辻褄さえ合えば、いろんな和音付けができる。
そんな「こうあるべき」から解き放たれる瞬間は
ゆるみ、となって
それも良い感じ。

そんなことを二人でやっていると、
想像もつかない展開が起きたり、
アイデアが降ってくるのも楽しい。

新しい展開は記憶に残りやすいから、
お互いが良い学びにもなる。

まずは、心と頭をゆるめて。

ブロックが外れたところで、

一緒に冒険しよう。

これは実験だよ。
実験だから、失敗もないんだよ。
思い切りやってごらん。
イリヤン・イリエヴ 



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