CHIE*ピアノ・ソルフェージュ・IMAディレクター

『正直な音楽』ってなんだろう。 本質を見たい。「わたし」を生きたい。 不規則な、心地良…

CHIE*ピアノ・ソルフェージュ・IMAディレクター

『正直な音楽』ってなんだろう。 本質を見たい。「わたし」を生きたい。 不規則な、心地良い風とリズムで。 ピアノ弾き。指導。サポート。つなぐ。 IMA Solfege & Piano 主宰 IMAミュージックアカデミー ディレクター

最近の記事

いっしょに冒険しよう

新たにこの春から、 ソルフェージュを学び直したいという 弦楽奏者の方がレッスンに来られた。 弦楽器奏者で、音大も卒業された方。 ソルフェージュの重要さに気づき、 改めて学びなおしたいと思われたそう。 その視点をもっていることも、センスを感じるし、 行動に移せることもすごいと思った。 楽器習得の前にまず、 ソルフェージュが大切だということを 知らない場合も多く、 上達できない一因がソルフェージュにあることも、 楽器練習のみに必死になっていると 気づくのはなかなか難しい。

    • 見つけた箱を共有する

      IMA路子ちゃんのnote「良い先生の探し方」の、 以下のことについて、改めて考えてみたい。 初心者は教えるけど受験生はちょっと… そういう先生が意外と多いことは、 少し不思議に思っていた。 同業のピアノの先生たちに、 「レベルの高い子や受験生を教えていてすごいね、 私は小さい子しか無理だわ」 と言われたことが何度もある。 私の中で、 初心者=簡単なことを教える プロを目指す=難しいことを教える という感覚は、自分の中にはない。 路子ちゃんの言うように、 初心者や子ど

      • 伝える波

        自分が起こしたアクションに、 反応をくれたとき。 波紋が広がる。 そうだね。いいね。 見たよ。 楽しかった。 ありがとう。 真っ直ぐな言葉は、 波紋となって広がる。 正直な想いは、 より遠く、深く広がる。 波と共に、空気が振動する。 私が波になる。 波になった私は、 また誰かを波にする。 透明な箱の中にいた頃。 自分のことで精一杯で、 その波に気づけなかった。 波は箱の外で止まっていた。 あるとき、波に気づいた。 その透明な箱は、溶けていた。 だれかの送っ

        • 原点は希望

          絶望した ブルガリアの小学校の音楽の授業の動画を、 IMA主宰の路子ちゃんに見せてもらったことがある。 そのときの衝撃は、忘れられない。 その動画のブルガリアの小学生たちは、 誰一人として、同じ動きをしていなかった。 なんの制限も受けず、身体はリズムに乗り、 のびのび歌っていた。 自然体で、表情も様々。 自由に飛び回る、鳥のようだった。 それを観たとき、 ああ・・・かなうはずがない・・・ 音楽を学び、教えている一人として、 言葉を無くし、絶望してしまった。 生活

          ワープするソルフェージュ

          おどろき ちょっと聞かせてほしいな。 弾いてみてくれる? まだレッスンをしていない曲。 その曲は一度もレッスンでは聞いていなかったけれど、 ざっと譜読みはしてる、と聞いて、 ふと、聴いてみたくなった。 今レッスンでは違う曲をやっている。 全然レッスンでは、教えていない曲。 その先入観が、くつがえった。 それは、いつのまにか「音楽」になっていた。 気づいたら、「彼女の音楽」にしていたのだった。 十数年の指導の中で最近気づいたこと 皆まで言わずとも、 音楽的な演奏が「

          自由にしてくれたのは文章だった

          文章を書くことは、自分にとって抵抗があることだった。 私の何かが決定、確定されてしまうような、 そんな感覚があったから。 その時の自分が選んだ、ふと思いついた、 ことばやリズムで、紡ぐ。 その文章は、その時の思い。 その瞬間に出た言葉。 出た瞬間から、もう、過去のもの。 時間が経つと、それは自分ではないような、 よそよそしい文章になってしまう。 つい最近も、IMAの路子ちゃんと話した。 自分の書いた文章や、 自分で苦労して作ったWebサイトも、 少し時間が経つと、もう古

          知りたい私は、潜る。

          私はかなり幼い頃から記憶がある。 断片的ではあるけれど、風景と感情がセットとなって、記憶に残っている。 乾いた砂埃が、風に舞っていたグラウンド。 1歳に満たない幼い私はベビーカーに乗せられ、 父の草野球の応援に、母と来ていた。 チームメイトの友人の母娘も来ていた。 私と同じ歳ほどの小さな女の子。 ベビーカーに乗ったその女の子にかけ寄った母。 顔を近づけ、かわいいねと笑顔で喋りかけていた。 わたしのママなのに… 私は黙ってやきもちを妬いた。 お風呂あがり、鏡の前に映る裸の自