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【仙台旅行】

みなさんこんばんは、ちどりです。

毎日のポストはちょっとしたイレギュラーがあるとできないand気持ち的に無理だ、と気がついたので月に何回かあげられればと思いました。


さて、少し時は戻りますが7月に1人旅をしてきました。そのことを少し書き起こしたいと思います。

旅行の理由


まずそもそも旅行に行こうと思い立った理由は2つ。
自粛生活で毎日が狭い範囲での行動になっていて、しかもルーティン化していたことに嫌気が差したこと。もうひとつは美味しいものへの興味です。

そう思いつつも相変わらずニートのような生活ですのでなるべく安く行けたらなと思って「行き先」よりも「旅行費」を先に決めました。

旅行会社に勤めていたのでホテルや移動手段などを調べたりすることは普通の人より得意です。今回は平日ということとコロナ禍であるということで調べるとバスの往復が「3000円」ホテルが「2000円」で予約できました。


行き先はズバリ「杜の都 仙台」です。

かねてより「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部のM県S市のモデルとされていたため、行きたかった場所でした。
そして宮城は「牡蠣」の生産量日本2位という屈指の生産地でもあり、夏には「ホヤ」も有名です。

そんなことなのでジョジョとうまいものとを、巡る旅を出発前日に予約しました。


1日目

まずは朝10:00に新宿をバスで出発します。

途中休憩を3度挟みましたが7時間半の長時間の移動です。

普通ならかなりヘトヘトになるところですが大型バスの車内には乗客は3人のみ。かなり寛げたのでそこまで苦ではありませんでした。ちなみに帰りも5人とかなり少なかったです。バス会社が受け入れ数を減らしているかもしれません。

到着は17:30。仙台駅前のビジネスホテルでチェックインを済ませ、フロントのお兄さんに美味しい居酒屋を訊ねておきます。これが旅行では大事です。

そのまま気になってコーヒー屋に直行します。コーヒーはここ半年くらいでかなり好きになりましたがまだまだ無知、ということで見聞を広めるためにもと、今回は「FLAT WHITE COFFEE FACTORY」に行きました。

頼んだのは「フラットホワイト'98」という1998年にニュージーランドで流行ったというコーヒーを再現したものらしく少し深煎り。これは普通のエスプレッソよりも柔らかくて好きかもしれないです…

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さて、体を休めた後は「ホヤ」を食べに出かける。

ホテルのフロントマンが言うには「まぼや」というホヤのお店があるとのこと。仙台駅すぐの雑居ビルにあります。

ここまで書いていて、ひとり旅に慣れていそうだが実は人生で2回目。そして初の1人飲みである。震える足で階段を上り、震える手で暖簾をくぐります。

狭い店で、少し時間も早かったのかお客さんは他に1人しかいなかったです。カウンターに通されまずはビールを頼みます。コーヒーを直前で飲んだのに喉が枯れている。グラスの半分を一息に飲み、手持ち無沙汰な店主に声をかける。

「ホヤが初めてなんです。」

するとすぐにおすすめを教えてもらえたが、やはり普通は刺身なんだという。あとは唐揚げなら食べやすいかもとのことなので両方頼みました。

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↑ホヤの刺身盛り合わせ

1人で食べるにはおよそ大きすぎる器に盛られたホヤ。まるまる一つをサバくところから見せてくれました。結構思ったよりグロテスクなのね…

味はやっぱり抜群!日本酒の飲み放題も併せて頼んだけど塩気と独特の食感が心地良いのでどんどん進んでいきます。

唐揚げも邪道のようだがクリーミーでクリームコロッケみたいに甘くなって美味しい。

日本酒も1杯100mlは余裕で入る器に8種類もお代わりしていたので酔っていたのもあり、店主とはかなりお話が出来ました。

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「仙台に来たから牡蠣が食べたいんだ。」と言ったら「ちょっと待ってろ」と言い残しお店を飛び出た店主は下の階にあった牡蠣の専門店から2つ牡蠣をもらってきてくれる。生牡蠣は死ぬほど好きだったので感謝しかないです!

お店を出るときには飲み放題で時間内で手を出せず飲めなかった宮城のお酒を「次来たらこれ飲みます」と言うと、残り少ないからと一升瓶ごと貰ってしまいました。2合ほどあったけどホテルまで大事に抱えて持ち帰って、もちろんその日中に飲みました。本当に店主には感謝しかない。最高の1人飲み人生のスタートです。

ごちそうさまでした。

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↑萩の鶴 夏ラベル
財布だけ持って出ていたので袋もなくて持ち帰るのはだいぶ恥ずかしかったなぁ…


2日目

ここまででもちょっと長いけど、2日目に入ります。

2日目は深酒がたたってチェックアウトギリギリの10:00に起きました。朝イチでコーヒーを飲もうとと思っていましたが断念して近くにある有名な「ずんだ餅屋」に行きました。

「村上屋餅店」では気さくなおばちゃんのおすすめで3色餅をセレクト。ごま、ずんだ、くるみの3色で甘すぎず辛すぎず優しい餅で胃を休めます。ただちょっと重たかったかもですが。

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↑ひとつひとつがかなり大きい!


さて、お腹も満たしたあとは仙台から塩釜に移動です。

前日のホヤのお店で日本酒をたくさん飲みましたが、その中でも「浦霞 純米夏酒」が美味しかったので酒蔵に行ってしまいました。ひとり旅は自由なのがいいですねー!


塩釜の佐浦という酒蔵に着くとすぐに試飲を行います。浦霞の販売所ではお猪口をまず買うところから始まります。もちろん「浦霞」の銘が入ったものなのでこれだけでもお土産になります。

この日は3種の試飲をしました。
「純米吟醸 浦霞 寒風沢」
「純米生酒 浦霞」
「大吟醸浦霞」

どれも美味しいですが、やっぱり大吟醸は味の重厚感が違います。甘めの香りがある日本酒も好きなのでどストライク。これを飲めただけでも大満足ですが、買うとなると懐が厳しいのでやめました。

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「寒風沢」というお酒は本来は4月に出してGWには売り切れるようなのですが、コロナ禍でそうもいかず今年は初めてここまで売れ残ったそう。こいつはラッキーということでお買い上げです。他にも少しの手土産を買いました。


ところで塩釜と言えば有名なのは「お寿司」です。

酒蔵でおすすめを聞くと1番人気のお店は定休日でお休みなんだとか。後で調べると仙台駅にも出店するほど有名のようでした。

ただその店主の兄弟がやる隣のお店も、もちろん美味しいとのことでしたのでそちらに向かいます。多分回らないお寿司って修学旅行で小樽で食べた高校生ぶりかも…と、もちろんひとりで入る初めてのお寿司屋に興奮しっぱなしです。

入ったのは「鮨 しらはた」というところ。お店の移設をしたばかりとのことで、入口がわかりにくくかなり緊張しました。

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ランチなら安いかと思っていましたがランチメニューはなし。見栄を張って並のにぎりではなく「上にぎり」を頼みました。一回飲みに行ける値段です。

すると、板さんも僕の雰囲気を察したのか、お客さんが全くいないからかはわかりませんがたくさんお話ししてくれます。

ひとり旅をしていることや、昨日のホヤが美味しかったことなどを話すとせっかくだからと「タコのにぎり」と「ホヤ酢」もおまけしてくれました。

もちろんお寿司は最高に美味しかったです。塩釜のマグロのファンになりました。

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↑実際はこの3倍美味しそうで、5倍美味しかったです。


さて、お腹も満たされたのでここからはジョジョの聖地巡りです。

仙台に戻り、まず1番有名な「むかでや」に向かいます。原作では敵キャラに店主が簡単に殺されてしまいますが、かなり重要なシーンとなります。

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↑普通、実際にあるお店の店主を殺しちゃうかな…なんて思ったり。


原作では靴屋ですが実際は靴も扱いますが和装や雑貨のお店です。ジョジョのファンがよく来るということもあってお店に入って店員さんの顔を見ると「お店のグッズはこちらですよ」と促してくれます。

小さい街の雑貨屋には似合わないほどのオリジナルグッズの種類があり、僕はトートバッグを買いました。

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そしてジョジョラーに聖地と言われる所以がこれ!なんと「ボタン付け代/吉良吉影様」という領収書が原作と同じように買いてもらえるんです!!!!

これは家宝ですね。

他にもアニメ声優の方のサインなどたくさんで幸せになれました。

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↑領収書ください。の一言でここまで書いてもらえます。


このあとはジョジョに出てくるキャラクターの名前の由来となった場所や出てくる地名の場所をふらふらと散策して時間を潰しました。

なぜなら夜は唯一、仙台で待ち合わせをしていたからです。


それは本当に意外なところからだったんですが、前日に食べたホヤをTwitterにあげたところ中学以来の連絡をくれた友人が「まぼや?」とリプライをして来たんです。ホヤなぞ仙台ならどの居酒屋でも提供しているのになぜ?!と思ったのですが、どうも聞くと以前から行きたかったお店なんだとか。しかも今仙台に住んでいるというので実に10年ぶりに会うことになりました。

正直なところ、遊びに行ったり仲が良かったりというわけではなく、「同じ少年野球のチームにいた中で険悪な仲ではなかった」というくらいのものでした。だから会うのはちょっと不安でした。


会って、友人のおすすめの居酒屋ではやはりホヤと日本酒を食らいました。どこで食べてもやっぱりうまいですね。

友人は10年前は野球をしていて筋肉質なイメージでしたが僕と同じくらいの身長で、僕より体重があるようでした。国立大学を出て銀行勤めというエリートさんになっていたようで、アルバイトの僕はなんだか辛くなってしまいました。

話は思いの外盛り上がり、地元の友人の話や仙台での話、お互いの仕事の話などで3時間はすぐでした。

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↑刺身がバカでかかった。

途中、隣の宅で話していたおっちゃんたちと少し話していたらお刺身もご馳走になりました。ありがとうございました!

10年ぶりに会うのに微妙な空気にならないように気を回してくれた友達に感謝しつつ、今度は「まぼや」でホヤを存分にと約束してお別れしました。10年でお互いにおじさんになってしまいましたが、こうして日本酒でしっぽり出来るのはありがたいなと思います。


そんなこんなで夜中の23:00です。仙台駅から夜行バスに乗って東京に帰りました。到着は翌朝7:00でした。

旅を終えて

かなり長くなってしまいましたがこれ以外にも牛タンを食べ、ズンダシェイクを飲んだりずっと何かを口にしていました。本当に楽しい旅行でした。

今まではひとり旅やひとり飲みを敬遠して来ましたがそんなことする必要はなかったのかなと今では思います。もちろん今まできっかけがなかったからなんだとは思います。

ただ、ひとり旅は本当に「ひとり」で孤独に旅をするだけなら楽しくないと思います。今回はどのお店でも「いい人、いい縁」があったからこそ十分に楽しめたんだと解釈しています。

なかなか隣に座る人や店主と話すということは勇気がいることですが今をより楽しむためなら「臆病になっている方がもったいないな」そう思います。

次の旅行も、いや旅行と言わず、これから縁のある人と会話を楽しんでいければなとひしと思わされる旅となりました。

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↑牛タンも「まぼや」店主のおすすめ!



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