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【選挙ウォッチャー】 江東区議選2019・分析レポート。

実は、江東区はあまり取材ができていない場所なのですが、国政政党になってしまった「NHKから国民を守る党」をウォッチングしている人からすると、かなり重要なポイントであると言えます。というのも、今、立花孝志が脅迫をした中央区議の二瓶文徳議員の父で、かつて「NHKから国民を守る党」の会計監査役として仕事をしていた二瓶文隆さんが同党から立候補し、当選を果たしているからです。結局、130万円の上納金の支払いを拒否する形で「NHKから国民を守る党」を離党することになって、立花孝志から「一番弱い立場にある人間を狙う」と言われて、息子の二瓶文徳が生贄になり、脅迫されるようになりました。

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そんな二瓶文隆さんは、ゴリゴリのネトウヨです。かつて所属していた日本創新党は、生活保護の支給額の減額、消費税増税、英語や理科は民間の塾に指導を委託することで教員削減、日本国軍を作る、TPP賛成、累進課税の廃止で貧乏人も一律税負担など。一言で言えば、国の役割を放棄するような政策を次々に発表しているわけですが、そんな政党に在籍していたことがあり、今年の江東区議選は「NHKから国民を守る党」から立候補しているという人物です。今は離党しているとはいえ、「NHKから国民を守る党」はこういう人たちを片っ端から立候補させている政党であると言えます。


■ N国監理委員会の社長という謎の行動

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二瓶文隆さんは、NHKから国民を守る党が参院選に挑戦する時、会計責任者として130万円の上納金を支払うことを容認できないとして、上納金を納めずに息子とともに離党。NHKから国民を守る党としては親子で260万円の収入を失うことになり、立花孝志代表から恨みを買い、また、党員たちからも「裏切り者」として攻撃されるようになりました。現在、二瓶文隆さんは「NHKから国民を守る党」のファンからアンチに転身したサーファーTAKASHIさんとともに「N国監理委員会」なるサークルに属しており、オフ会などにも参加しているようです。ちなみに、サーファーTAKASHIさんは筋肉隆々のサーファーでYouTubeなどを発信している人物ですが、先日、動画で自作の歌を歌っていたところ、その歌詞の一部が過激だったため、立花孝志代表から「殺人予告をしている」などと言って警察に駆け込まれるという騒動がありました。無用なトラブルを避けるためにも、こういうサークルに入っている場合ではないだろうと思うのですが、二瓶文徳さんは「N国監理委員会」なるサークルの「社長」というポジションであることをSNSのプロフィール欄に明記するほどのユルさです。

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そんな二瓶文隆さんですが、江東区議会では「あたらしい党」の三次由梨香さん、日本維新の会の室達康宏さんと会派を組んで活動しています。冒頭に紹介した日本創新党は、最終的に日本維新の会と合流していますので、日本維新の会と会派を組むことは理解できるのですが、これに「あたらしい党」が加わっているのは、やはり「あたらしい党」が日本維新の会の亜流の政党であることを示しています。三次由梨香さんは「あたらしい党」の代表である音喜多駿さんの奥様ですが、今年の参院選で音喜多駿さんは日本維新の会から立候補しているのです。これまでどうして三次由梨香さんが「NHKから国民を守る党」とくっついているのかが疑問でしたが、「日本創新党」とのつながりだと思えば不思議ではありません。


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