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【選挙ウォッチャー】 立川市議選2022・分析レポート。

 6月12日告示、6月19日投票で、東京都の立川市議選が行われ、定数28に対して36人が立候補しました。今年は、本来2期目を目指すはずだった「N国党」の久保田学が、参院選の比例区(全国比例)に出馬をすることになり、立川市議選には立候補してきませんので、ものすごく平和な選挙となりました。
 今回の立川市議選の見どころは、前回は1人だった立憲民主党が、これだけ逆風の中で5人も立候補していることです。また、自民党の中山ひとみさんにスキャンダルが発生しており、こうした逆風の中でも当選できるのかどうかが気になるところです。個人的には、前回も前々回も次点だった箱石強さんが当選するかどうかも気になります。

 8人が落選する選挙になっていますが、このうちの2人は選挙終盤になって、立川駅前の最も目立つ掲示板にポスターを貼れていませんので、ほとんど勝負にならないと思います。なので、実質的に6人が落選するような選挙になっているのですが、なんとなく立憲民主党や日本共産党から落選者が出そうな予感がしていました。


■ 久保田学(横山緑)は配信者に戻る

「ニコニコ超会議」で記念撮影に応じる久保田学(横山緑)

 今年の立川市議選は、ニコ生主の横山緑こと久保田学が立候補することはありませんでした。これだけ仕事をしないことで有名になれば、さすがに今年は勝てないと見て、N国党の衰退ぶりを変に見せるより、参院選の比例区で1議席を獲得するための駒になってもらった方が良いというのが尊師・立花孝志の戦略です。
 しかし、現状はN国党が議席を獲得するのは、ほぼ絶望的です。おそらく都道府県選挙区で2%を超えることもできないため、久保田学が無職になることはほぼ確実。尊師・立花孝志は「これからもN国党の広報として雇い続ける」と宣言していますが、その頃には「Xデー」が迫っていると思いますので、結局、久保田学は無職になることでしょう。そうしたら再び配信者として生きていくことになるのではないかと思います。


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