見出し画像

それは子供のためですか?大人の都合ですか?

栄養士といいながらも免許を取ってすぐに施設で働いたわけではなく、子供ができてからこの資格を活かして働くことになった私は、小学校での食育の実態を知らなかった。「○○給食」と名のつくイベントが年にいくつもあって、初年度は前任が残した資料や食育担当の先生から聞いた話から想像しながら形にしていった。「食育」が前提のため、一つ一つのイベントには意味があったのだけど、いまいちピンとこないものがとにかく多かった。

•セレクト給食…自分で選択する力を養う
•バイキング給食…自分が食べる量を知る、(取り分ける際)思いやりの心をもつ、色々な食品をバランスよく食べる、など
•テーブルマナー給食…フォークとナイフの使い方など

「教育」なんだぞ!と言わんばかりの文言が並んでいるけど、これをやったところで子供たちのためになるのだろうか。
既に定着しているイベントに文句は言えないし、毎回子供たちにこの給食の意味を伝えてきたが、心から熱く語れるものとは言いがたかった。

確かに自分で選ぶ力は大切だし、外食する際に他人に対しての思いやりも必要だし、美しい所作も必要かもしれない。
しかし、なんだか大人都合で考えられた企画のようにしか考えられなかった。
というのもバイキング給食は、社会科見学や宿泊行事などで給食を食べなかった分の代金を返金する代わりに、通常の献立+αで豪華な給食を提供して補う、という意味があったからだった。
学級閉鎖で給食が食べられなかった時も同じ措置をとる。何かと給食は学校内で上手く利用されている感じがしていた。
ひねくれてるのかな〜と思ったりもしたが、自分の心は正直だ。ワクワクするようなイベントではなかった。

コロナ禍でほとんどの給食イベントが無くなって内心ホッとしていた。
その分、給食だよりで自分の思いを伝えようと思った。(以下、参考記事です)



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?