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【#3V系のススメ】PIERROTオススメ曲5選【歌詞考察あり〼】

ピエラーの皆さん・・・
まだピエラーではない皆さんも・・・
こんにちは。

「V系のススメ」の言っておきながらMALICE MIZERの1曲で
3本も記事を書いてしまいました。
まだ書き足りないことがあるのですが、一旦次に進みます。

今回のテーマは「PIERROT」
1998年メジャーデビューのヴィジュアル系ロックバンドです。
このバンドも私の世代ではないのですが、
コロナ禍でハマったV系バンドのひとつです。

2006年に解散したのですが、
今年の10月に行われる公演「ANDROGYNOS」に出演予定でございます。
そのANDROGYNOS(通称:月戦争)に向けて、
ベストアルバムを聞き込み中の私が、
好きなオススメ曲をご紹介したいと思います。
(MYCLOUDとHUMAN GATEでは歌詞考察もしてみました)

PIERROTビギナーの方は、
この記事をきっかけにハマっていただければ幸いです。


クリア・スカイ

メジャー1stシングル曲になります。
私はどこかでPIERROTの名前を知り、
YouTubeでこの曲を聴いたことがキッカケでピエラーに片足突っ込みました。
正直なところ、一度聴いただけではこの曲の良さに気づきませんでした。
しかし、このメロディが妙に耳に残り、次第にクセになっていきました。
音楽理論は一切わかりませんが、転調しまくりの構成が私にドストライクだったのだと思います。

本作の歌詞もPIERROTにハマったキッカケの一つです。
MVでも描かれていますが、核戦争(終末)がテーマとなっているようです。
タイトルは晴天と、核(ニュークリア)に汚染された空の
ダブルミーニングだと思います。

ノイズの中 狂い始めた機械仕掛けの街に埋もれた
君の呼ぶ声は僕だけに聞き取れるから
その手は見える様に揚げたままで

壊れていくこの世界で迷わず待っていて
あの日決めた約束のあの丘で
降り注ぐ灰の雨に打たれて抱き合って
そう 濡れたまま寄り添いながら眠ろう

キミとボクが登場するセカイ系な歌詞の世界感に引き込まれました。
ANDROGYNOSでもしこの曲が聴けたら、
「あの丘」のところでヴォーカルのキリトさんに合わせて
丘に向かって指を掲げたいと思います。

MAD SKY -鋼鉄の救世主-

1stよりも更にダークになったメジャー2ndシングル曲です。
KOHTAさんが奏でるベースラインが気持いいところが、
私のハマりポイント。

また、終盤の歌詞、タイトルのMAD SKYを回収するところも好きです。

何も言わず狂った空の下 腕の中で身を任せて眠っていて

クリア・スカイよりもダークな世界観が楽しみたい方はこの曲を聴いてみてください。
また、「スカイ」つながりで、PIERROTには「PURPLE SKY」という曲もあります。
こちらは、他の2作に比べると希望に満ち溢れた世界観で、元気を貰いたいときによく聴いています。

PSYCHEDELIC LOVER

続いて11thシングル曲、略してサイラバ。
キャッチーで聞きやすい曲調で、始めて聴いたときからハマりました。
アニメのタイアップがあっても不思議ではないと思います。

歌詞とMVの世界観は、研究施設が舞台。
女性研究員(君)に思いを寄せる男性研究員(僕)が主人公。
純粋なラブソングに聞こえなくもないこの曲。
歌詞にはひたすら君への思いが綴られていますが、
タイトルとMVからして、僕は薬を飲んで
君と幸せな日々を過ごす幻覚を見ているということでしょうか。

韻を踏んでいるところもおすすめポイントです。

・初めて知った感情 視界埋め尽くす逆光
・やっと芽生えた衝動 確信に満ちた表情
二人きりで迎えた 君が気付かせてくれたの
・探していた答えを 隠し持っていた月光

前2曲に取っつきにくかった方も、
この曲ならPIERROTに入りやすいのではないでしょうか?

MYCLOUD

メジャー16thシングルです。
タイトルのCLOUD(雲)、歌詞とMVには蜘蛛、
hide with Spread Beaver「ピンクスパイダー」を意識した曲になります。
市川哲史さんの本で知ったのですが
キリトさんとhideさんは交流があったそうです。
(後述「余談」の項目も参照)

私の抱いた感想は、「PIERROT版 ever free」
「ピンクスパイダーの続編 ever freeの別の可能性」です。
以下、歌詞に対する私の解釈です。

哀れなものさ 誰もかれも 貴方を見上げては涙しても
鉄柵からは出ようとしない 地上に縛られた羊たちさ

「貴方(hide)」が旅立って涙を流す人たちに厳しい言葉を掛けつつ、

救いの手をただ待ち続けて
脆いたまま 消えちまうくらいなら

蹴り飛ばしてみましょう 翼なんていらない
貴方が望むなら俺なりのやり方で
踏み潰してみましょう 理解なんていらない
貴方に会えたとき 言葉を聞かせて

「貴方(hide)」の救いを待ち続けるのではない。
ピンクスパイダーが蝶を捕まえてまで求めた翼を否定。

蹴り飛ばしてみましょう 自由なんていらない
与えられないなら俺が造るまでさ
踏みつぶしてみましょう 共感なんていらない
貴方に会えたとき 答えを聞かせて

更に、「ever free」のテーマである「自由」も否定し
自分なりのやり方で突き進んで行くというアンサー。

サビの最後では、「貴方(hide)」との再開を願うという、
hideさんへの思いのこもった曲だと感じました。

この曲を聴いたことでキリトさんの描く世界観に更にハマりましたし、
hideさんの世界観を考え直すこともできた曲です。

HUMAN GATE

ここまではPIERROT OFFICIALチャンネルにアップされている
シングル曲からご紹介してきましたが、
アルバム曲でライブの定番曲になります。
上記の動画は、新しい公式チャンネルにアップされている、
前回のANDROGYNOSの映像です。

曲はもちろん良いのですが、
何と言っても歌詞に注目していただきたいです。
仕組の一部となって働く私たちへの応援歌、
仕事への勇気が欲しいときによく聴いています。

歌詞に登場する「」とは、
大切な何か」、いそがしい毎日で抑圧している
自分の夢のメタファーだと感じました。
歌詞の前半では、その夢を見上げているだけです。

曇り空へ飛び立つ蒼いを見上げてるだけ

サビでは、その夢を抑圧する毎日でも、
「それでも生きていかなければ」と背中を押してくれます。

きっと誰もが同じだけの苦しみ背負いながら
それでも笑顔見せている
いつか無機質な現実でたとえ動けなくても
それでも生きていかなければ

では、それでも生きていった先に何があるのか。
ラストのサビでは、誰もが自分の夢を叶えるという
運命を背負っていることを教えてくれます。
自分を抑圧している毎日(曇り空)は、
いつか解き放たれ(晴れた空)、
夢を叶えることができる(鳥たち帰って来る)。

きっと誰もが同じだけの運命背負いながら
それでも笑顔見せている
いつかその想いを託してはばたいたたちが
晴れた空に帰って来る日まで

私はこんな解釈をしました。
次回のANDROGYNOSでも演ってくれることを期待しております。

終わりに

今回は、シングル曲を中心に、PIERROTのオススメ曲をご紹介しました。
ただ曲を紹介するつもりが、
MY CLOUDとHUMAN GATEは気合が入ってしまいました。

この曲でご紹介した曲以外にも,
「HILL −幻覚の雪−」
「壊れていくこの世界で」
「COCOON」などなど、
名曲がPIERROT OFFICIALチャンネルに投稿されておりますので、
ビギナーの方はぜひご覧ください。

ともにANDROGYNOSを楽しみましょう!

余談

MYCLOUDの項目で少し触れたhideさんとキリトさんの関係。
2020年のキリトさんの生配信でも触れられていましたのでご紹介します。
個人的に、PIERROTはエクスタシーレコードのバンドではないので、
hideさんと交流があるのが意外でした。
意外な人間関係を見つけるのも、V系の楽しみ方のひとつですね。

(49:42頃)


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