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煙鳥
2020年9月5日 11:05
※この話については、場所、人物について仮名や特定を避ける事を目的として多少の虚構を加えている。しかし、それらに差し障りのない部分については全てフィクションではない。 この話について、僕はいまだに判断ができない。 一体これは怪談であるのか、何だったのかそれすらもわからない。 僕が聴き集めた怪談の中で見ても、相当に特殊な話である。 2015年8月9日18時ちょうど。 僕のところに一つの
2020年9月6日 10:18
2015年8月3日。 前回の来店から約一週間後、Hが2度目の来店をした。 最初に来店したときと服が変わっている。 やはり住所不定も言っても路上生活等をしているようではなく、とても綺麗な状態であった。 もう一つ、体験者の方がHについて気付いたことがあった。「なんだか、前よりも顔色が悪い感じがしたんです。そして、相変わらず体臭が生臭いんですよ」 Hは「前にマッサージしてもらってすっきり
2020年9月7日 21:15
体験者の方から話を聞いた後、僕と怪談仲間たちは様々な推理、考察を重ねることになった。 そのメンバーには昔からの怪談仲間であるこたろー、空海、sks、こまつまつこ、その他の仲間たちもいた。 Hは一体何者で何が目的なのか。「あしをたべる」「魔女とは違うんですけれど、呪術師になるための修行をしている」 この言葉をはじめ、Hの行動やその他の発言、Hの特徴等について、あの頃の僕らが何を調べ、どう
2020年9月8日 23:24
2015年8月19日、体験者の方はボイスレコーダーを仕掛けるため、お店へと向かった。 お店を開ける時はフットバス等の準備をするため、開店の三十分くらい前に行く。 お店に近づくと、店の前にすでに誰か立っている。 Hだった。 ボブカットに前とは違うワンピース姿、そしてその手には紙袋を持っている。 何で、こんな早い時間にもういるの……。 普通のお客さんなら絶対にありえない。 まるで私が早