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僕はこわくなった 〈+コード譜〉

君を眺めてると 君を眺めてると 
時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった

君と話してると 君と話してると 
歳をとってしまうことが 初めてこわくなった

狭い狭い部屋に大事なものが増えてく
足の踏み場も無くなった頃 いくつかは旅立ってしまうのだろう

君と暮らしてると 君と暮らしてると
煤まみれの僕の窓 こじ開けられた気分だ

僕がおそれること 僕がおびえてること
聞こえなかったふりして 丸めて食べてしまった

それでも僕の工場は 次から次へと煙を吐き
誰ひとり欲しがらない 不器用な玩具を作り続けてる
このまんまで良いのかなと 考えている暇は見付けられない
やっとこさ考え始めた頃 もう眠たくなってしまうのだろう

世界中の辞書にも おとぎ話のなかにも
この想いへの手がかりは 載せられてなさそうだな

君を眺めてると 君を眺めてると 
時間が過ぎてしまうこと なんだかこわくなった

いつか消え去ってしまうことが 僕はこわくなった


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