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【ガジェット】音質〇 ノイキャン〇 コスパ◎ 最強ワイヤレスイヤホン

こんにちは。

谷塚総合研究所・ガジェット部の塚本です。

今日は、「コスパ最強、5000円で買えるワイヤレスイヤホン徹底解説」です。

みなさん、ワイヤレスイヤホンは使っていますか?

ひと昔前のワイヤレスイヤホンは、

遅延が大きい。
ノイズが入る。
通話には使えない。
充電がすぐになくなる。

といった感じで、「最新のガジェットって感じはするけど、実際使えない。」といった印象です。

ただ、ここ最近の近距離無線通信の技術の進化はすさまじく、ひと昔前のような、「画期的ではあるが使えないワイヤレスイヤホン」とは別物に進化しています。

技術面の解説も踏まえながら、商品の説明を続けます。

無線通信「Bluetooth」の進化

現在最新のBluetooth、近距離無線通信の規格は「5.1」となっています。
普及版であるv1.1が2001年に発表・普及され、2009年にv3.0が発表されました。
v3.0までのBluetooth規格は、「大容量通信」を主眼として開発されており、一度に大量のデータを送受信することに特化した規格開発がなされていました。
最大通信速度が24Mbpsとなる High Speed (HS)オプションも実装されていて、「現行スマホのネット通信と同等スピード」が機器間で可能でした。

同年末にv4.0規格が発表され、Bluetoothは方向性を大きく転換する。
Bluetoothの主用途は「データ転送」ではなく「ハードウェア接続」であったため、大容量通信ではなく「低消費電力」「高速通信」に主軸を移し、データ転送容量はv3.0の24Mbpsから1Mbpsへとシフトした。

v3.0以降のバージョンではデータレートを抑え、レイテンシを抑える方向へ進化しています。

ワイヤレスイヤホンが市場に多く出回り始めたのは、このv4.0規格のものであり、購入したユーザーは有線イヤホンとの圧倒的な性能差に落胆した。

7年後の2016年、Bluetooth規格はv4.1 v4.2という規格を経てv5.0を発表した。
進化したのはv4.0から実装されたBluetooth Low Energyという内部規格であり、様々な無線デバイスに実装されている。
紹介しているワイヤレスイヤホンにもこのBLE規格が多用されており、無線伝達距離は最大で400mにも達する。

aptXってなに?

ここまでBluetoothについて解説したが、実際ワイヤレスイヤホンが実用的に進化したのは、Bluetoothの通信プロファイルの改良による部分が大きい。

現在、androidスマホで主流のワイヤレスイヤホン通信プロファイルは「aptX」という規格であり、スマホのCPU・GPUにあたる「SoC」の有名ブランド「snap dragon」の販売元である「Qualcomm」が所有しているものである。

aptXとはデータコーデックの規格であり、画像データであればjpegやgif、音声データのwmaやmp3、圧縮フォルダのzip等が有名だ。
送信側・受信側がそれぞれに同一のコーデックを認識する機能を備えていれば、それぞれの間で送受信したデータがお互いに閲覧可能となる。

現在販売されているandroid端末には aptX HD エンコーダーが標準搭載されており、ワイヤレスイヤホンがaptX HDに対応していれば使用可能である。
aptX自体の歴史は古く1990年代から使用されている。
Bluetooth v4.0以降、1Mbpsというデータレート内で「いかにロスなく音を送受信できるか」という課題があるが、aptX HDが使用するのはたったの最大576kbpsである。

この余裕を持たせたビットレートが、通信の安定と受信器側の低コスト化を実現し、現在様々なワイヤレスイヤホンが、aptX HDに対応するチップセットを実装することになった。
このような安定を図りつつ、aptX HDのサンプリング・ビットレートは48kHz/24bitもあり、いわゆる「ハイレゾ音源」に属する。
一般的に高音質とされるCD音源が44.1kHz/16bitなので、ワイヤレスイヤホンと言えども、私たち一般人には無線・有線の違いは分からないレベルでの進化を遂げている。

もう一つ、aptX規格のすごいところは「低遅延」なのである。
従来普及していたSBC規格では、0.22秒±0.05秒の遅延が発生し、「動画を見ていると、声が遅れて聞こえる」といったものだった。
それがaptXであれば0.07秒±0.01秒という低遅延であり、動画視聴時も音声ラグを感じることはない。
ちなみにiPhone・air podsで採用されているAAC規格では0.12秒±0.03秒となっており、低遅延という面においてはapple製品よりaptX規格準拠製品の方が優秀である。

aptX規格は、ワイヤレスイヤホンに「低遅延」「高音質」「接続の安定」をもたらした。

cVc8.0ノイズキャンセリング

続いて、ワイヤレスイヤホンに求められる「通話品質」についてだが、最近のワイヤレスイヤホンは音声送信時に cVc8.0ノイズキャンセリング を用いるものが多い。

ノイズキャンセリングとは一般的に、マイクで拾った音と逆位相の音を出すことによって「音を相殺する」。
これによって音を消す技術のこと。

ただこの機能を通話時の雑音除去に使うためには「声を拾うマイク」と「雑音を拾うマイク」の二つが必要になる。
声を拾うマイクから得た「声+雑音」と、雑音を拾うマイクから得た「雑音」
この二つを逆位相でぶつけることによって、純粋な声だけを通話相手に送信する。
これがノイズキャンセルによる通話となる。

ただ、 cVc8.0ノイズキャンセリングという手法は、雑音の逆位相を使う「アクティブノイズキャンセリング」ではなく、ソフトウェアが雑音と音声を分類し、雑音と認識した部分を切り取るノイズキャンセリング手法である。
そのため、アクティブノイズキャンセリングと比べ、現時点では性能が劣るものである。

cVc8.0ノイズキャンセリング機能は先述のQualcommが採用する「Qualcomm Bluetooth Audio SoC」に多く搭載されており、aptX対応チップに同梱される形で使用されています。
ないよりましではあるが、期待するほど高性能というわけではない。。

ワイヤレスイヤホンは進化している。

Bluetoothの進化とaptXコーデックの採用により、ワイヤレスイヤホンは「低消費電力化」も果たしている。
最近のワイヤレスイヤホンの、イヤホン単体でのバッテリー持続時間は7時間を超えるものも多い。
それだけバッテリーが持てば、使用中にバッテリー不足による充電の心配は必要ない。

さらに、ワイヤレスイヤホンはスマホとの接続方法も進化している。
以前まで主流だった接続方式は「一つのイヤホンがもう一つのイヤホンへとデータをリレーする」形式のものが多かったが、最近のワイヤレスイヤホンは、右耳・左耳と独立してそれぞれがスマホと接続する。
それによって、データの送受信を担っていた片耳のイヤホンへの負担は低減され、接続の安定にもつながった。
ユーザーとしても、両耳・片耳等の切り替えがスムーズになり、ワイヤレスイヤホンの使い勝手が良くなっている。

充電方式も、今までの micro USB だけでなく、USB type C対応のものや、無線充電のqiに対応した製品も多い。
様々な充電方式は、ユーザーを「ケーブルの多さ」によるストレスから解放してくれる。

ワイヤレスイヤホンの販売個体は多く、非常に競争の激しい分野だ。
各メーカーが趣向を凝らし、ユーザーが満足する商品開発に注力していて、私たちユーザーは競争による製品の品質向上の恩恵を受けることが出来る。
ただし、「怪しい中華製品」も多く、購入の際には注意が必要だ。

Amazonで販売されている商品だけでも様々な特徴があり、
どれを買えばいいのか分からない。

ここまで、ワイヤレスイヤホンの進化と現状の品質の高さを伝えてきた。
だが、いくらいい商品でも価格が高くては意味がない。
値段が高くていい製品というのは、ガジェット界隈では「当たり前」であり、製品購入に踏み切る口実とはならない。

私たちユーザーが、ワイヤレスイヤホンから受けられる恩恵はたかが知れている。
スマホを耳に当てずに通話が出来る。
これは非常に便利ではあるが、楽に通話をするために数万円のコストは高い。

最近のワイヤレスイヤホンは、OK.Google Alexaといったスマートスピーカーとのやり取りが容易になっている。
だが、OK.GoogleやAlexa自体が、今のところ照明やエアコンをつける以外に使い道がない。

Amazonの販売ページを見れば、2000円程度からワイヤレスイヤホンを購入できるが、先述したBluetooth v5.0 や aptX HD に非対応の製品も多い。
買ったはいいが、結局使わない。そのような事態は避けたいものだ。

まとめ

ワイヤレスイヤホンの利点は以下の通り。

・コードが必要ない
・接続が簡単
・つけていて邪魔にならない
・高音質なものも多い
・低遅延でラグを感じない
・通話品質も合格点はある
・OK.GoogleやAlexaといったスマートスピーカーも利用できる
・充電持ちも日常生活に支障がない
・遮音性が高いものも多く通勤時に重宝する
・様々なデザイン・特徴のものが販売されている
・防水対応であれば水を恐れなくて済む
・フィット感も向上していて、ランニング等でも使える

日常的にスマホを使う方なら、「とりあえず一回買ってみて、いろいろと使ってみる」ことを強くおススメする。
用途の幅が広く、あなたに合った使い方が可能なはずだ。

ワイヤレスイヤホンの問題点は以下の通り

・すぐなくなる
・ボタン操作を覚えるまで使いこなせない

スマホとワイヤレスイヤホンがあれば、現時点で最強のスマートデバイス化が可能である。
旧来のワイヤレスイヤホンでうんざりしている方。
ワイヤレスイヤホンを試したことがない方。
とりあえず一回、使ってみることをおススメする。

どの製品を買えばいいか?
androidユーザーなら迷うことはない。

こちらのAnker Soundcore Life P2であれば、ここまで解説してきた機能が全部盛りで、価格はたったの4,999円だ。

品質は谷塚総合研究所が保証します。
返品は、Amazonでらくらく。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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