いつだって傍らには猫⑥
ようこそ我が家へ
あれよあれよという間に、コタが我が家へ来る日となった。
保護主さんが、遠路はるばる届けに来て下さる。
実は前日どころか、数日前から私はソワソワして
「トイレはこれでいいかな?」
「ベッド気に入ってくれるといいなぁ」
とか、何度も買い忘れの物がないか、チェックしたり
落ち着きない事この上なかった。
前日の夜は、遠足行く前の子供みたいに
眠れぬ夜を過ごしていて、ふと思う
「モカの看病の時は、心配で眠れなかったけど
こうやって楽しみで眠れないって幸せだなぁ」
当日。保護主さんと共にコタ到着。
話もそこそこに、まず長旅でお疲れであろうコタは
新たに用意した、ケージに入って貰う。
ケージ入場後は、上から布を被せて暗くする。
本当は、様子をずっと観察していたいし、構いたいけれど
ダメダメ! ここは我慢。
コタの為にしばらくそっとして、落ち着くのを待つ。
保護主さんは、我が家の飼育環境や
脱走防止対策がされているかを確認されて
ケージの中のコタを、そっと見る。
最初は何故かトイレの中で、小さくなっていたけれど
保護主さんが帰られる時、お別れの挨拶をしようと
見た時には、猫ベッドに移動していたコタ。
その落ち着いた様子を見て、保護主さんも
ほっとされたようだった。
こうして新たに、3歳の大人猫
「コタ ♂」が家族となったのです。
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