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「圧巻」に会うと、ひとは嬉しい

      (約900字)

圧巻、という言葉がある。

これまでに出会った中でも、特に素晴らしい、最も優れている対象に使う。

これに近い表現で、

「筆舌に尽くし難い」

という言い方がある。

言葉では到底表現できないくらい、ものすごいありさま。言い表せないくらい圧倒されたときに使う言葉。

中学生時代に、短編小説を読んでいたときに
「圧巻」の感覚を経験した。
多分、3ページもなかった話しだと記憶している。

星新一さんの短編小説。
いえ、短編より短いショートショートです。

泥棒か何かをモチーフにして、話はすすみ、ちゃんとオチがあったのでした。

それを図書館の本で読んだのか、雑誌のような週刊誌的なものなのか、全く思い出せないけれど、面白くて面白くて、何度も何度も繰り返し読みました。

こんなに短い文章が、自分の心を鷲掴みにしてしまうことがあることに感動しました。

昨日、企画記事の募集があり、参加しました。

毎週、行われているのでしょうか。

この記事を書くきっかけは、ねじりさんの応募作品を見て知ったからです。

気がついたのが、14時30分ころでした。
21時30分が締め切りと知り、企画を発案された小牧幸助さんにコメントを書きました。
あと7時間ある。
何とか間に合う気持ちがありました。

最近、時間をかけずに作品を作ることに力を入れています。

できれば、エッセイは40分くらい。
詩については、おおまかな言葉の組み立ては30分くらい。

推敲したり、細かい言葉の意味を調べる時間は、20〜30分を目安にしています。

「あなたに詩を書きます」という、noterさん向けに詩を創作する試みをしてみました。
意外にも、苦にならない自分がいました。

完成度はともかくとして、時間をかけなくても、形になることが分かりました。

企画記事のショートストーリーは、一時間半かけて書いてみました。

星新一さんのような精度の高い作品にはまだまだ遠いけれども、自分の書きたい作品を作れることは嬉しいものです。

今回の、「一冊の本を埋める。」から始まる作品は、27作品くらい集まったようです。
始まりは一緒なのに、noterによって、まったく違う作品が作られることにワクワクしました。

もう一度「圧巻」に出会うこと、
夢じゃないかもしれません。




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