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"たかがファン"の気持ちは常に持っておきたい

ファンはファン。株主でもコンサルでもない。"たかがファン"という自覚を持ち、身の程をわきまえて歌手もスポーツチームも応援していきたい。

1.「俺なら打てたけどなあ」の進化系

ど真ん中のボールを見逃した選手に対して、ビール片手に「なんで振らんねん」「俺なら打てたけどなあ」というおっさんはもう野球中継の醍醐味でもある。微笑ましいし、いつまでもやっててほしい。ただ、それを選手のDMに向けたら終わりだ。

負けた試合のチーム公式アカウントを覗くと、リプライ欄にはファンの境界線を超えた人たちが山ほど発生している。不振の選手に「肩の開きが早い」とアドバイスしてみたり、「真のファンならこの状況を危惧してブーイングすべきだ」って言ってみたり。

そこまでのめり込んで何かを好きになれることは少し、本当にわずかに羨ましくもある。俯瞰で見て引いてしまうこと、もっと言えばそれをかっこいいと思っていることが弱みの僕は、「ファンがこのチームを変えていくんだ!!」なんて絶対に大声で叫べない。

2.どう考えても脇役なんだから

ライブやフェスの主役は歌手だし、スポーツの主役は選手だ。ファンの立ち位置は盛り上げ役。観光地の顔出しパネルとか、食事の付け合わせとか、そういう位置だと思う。コロナ禍の無観客試合とか無観客ライブは福神漬けを切らした店のカレーと同じだ。きっと。

なにも脇役だから黙っていてなんて話をしているわけじゃない。脇役には脇役のセリフがある。ただ、主役の邪魔はしてはいけないし、間違っても主役より目立とうとしてはいけない。

主役が「脇役あってのこの劇です」と言うことがあっても、脇役が「俺がいるから主役が引き立つんだよ??」と言ってしまったら終わりだ。

ファンが目指すべきは名バイプレイヤーたる福神漬け。これを肝に銘じて何かを応援していきたい。

まあ、こんなうざったらしい文章を書いている時点で僕も「うるせえファン」の一員になってしまっている気がする。

ちなみに福神漬けが赤いのはインドの調味料によるものらしい。純日本戦士じゃなかったんかあいつ。

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