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そろそろお土産にプリントクッキーを買ってはいけない歳になってきた

旅行に必ずついてまわるお土産。特定の人に向けて選ぶものもあれば、職場や学校などでバラまくためにコスパだけを重視して購入するものもある。

そろそろお土産のセンスが問われる歳になってきた。

1.「貰えるだけで嬉しい」期の終焉

これまでは良かった。何かおみやげを買っていけば、「こいつそんなに気が利いたのか」という評価を得られた。内容はさして重要ではない。結果ではなく過程自体が褒められた。

しかし、22歳にもなり社会人を目の前にすると「お土産を買ってくるくらいの気遣いがあるのは当たり前」という境地に入ってくる。「お土産買ってきましたよ!」が勝利を告げる合図ではなく、試合開始のホイッスルに変貌する。

そんななか、「ご当地プリントクッキー」はきっと最下位だ。ゆるキャラとか、観光名所とか、そういったものがプリントされた普通のクッキー。もしくは、それがパッケージに記載されただけのただのチョコ。

こういったものを選んでいいのはせいぜい今年までだろう。

2.クッキーに罪はない

誤解してほしくないのは、僕がご当地クッキーのアンチではないということだ。クセがなく誰の口にも合い、その土地に行ってきたことも存分に伝わる。非常に使い勝手の良いお土産だ。もちろん僕も購入したことがある。

ただ、使い勝手が良いがゆえに「逃げ」なのだ。その裏に「あー時間なくて空港で選んだのかなあ」と思われる可能性を充分に孕んでいる。

3.お土産はエピソードで初めて完成する

では、センスを試されるお土産は何を選ぶべきか。価格でも、美味しさでも、見た目でもなく、エピソードを重要視したい。

例えば、最もシンプルなとこで言えば旅行先でラクダに乗ったらラクダのマグネットを選べばいい。ここで大切なのは、エジプトに行ったから、鳥取砂丘に行ったから、ではなく、「ラクダに乗ったから」ラクダを選ぶということだ。

その土地の名産に飛びつくのではなく、自分が経験したものからなんとか関連性のあるお土産を探す。これが理想だと思っている。

あくまで理想。結局空港であたふたするのがオチです。僕のシンガポールみやげはマーライオンが書かれたただの紅茶。

誰が言ってんだか。


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