バリで人が亡くなった後の儀式の流れ・手順① 〜埋葬編〜
バリ独特の文化は
たくさんあるけれど
私が特に興味深かったのは
『葬儀のセレモニー』
とても複雑なステップを踏み
亡くなった方をお送りする
バリの文化。
簡単に言うと
①人が亡くなる
②お墓に埋めるセレモニー
(お金持ちで
火葬式が
直近の吉日でできる方は
埋めないこともある)
③掘り起こして
身体をおくるための
火葬式セレモニー
④魂をおくるための
セレモニー
⑤家のお寺、サンガに
亡くなった魂を
お迎えするセレモニー
という流れです。
個人の方の火葬式は
4回ほどご一緒させていただき
そのうち、
大門さんの旦那さんは
亡くなった直後〜
直接の火葬式までのステップを
ほぼすべて、
ご一緒させてもらいました。
お墓に埋めるセレモニーは
ご一緒した事がなかったため
半年ほど前から
「もし、機会があれば
お誘いして欲しい!」
と、バリ人の友人たちに
頼んでおりました。
日本だとものすごく
不謹慎に思えますが
バリでは、
人が亡くなる=あの世のお誕生日。
生きている人にとっては
もちろん、愛おしい人が
旅立ってしまうことは
辛いことではありますが
お祝い事でもあるのです。
人生最大のセレモニー=葬儀。
外国人でも
服装や礼節を持った上で
ご一緒するのは
とってもWelcomeなのです。
そして帰国直前
村の合同火葬式の直前
カデックの
親戚のおじいちゃまが
ご病気で
亡くなったとの連絡が。
御年、80代。
「Chi chan、
セレモニー参加する?」
とお声がけいただいて
クブラン、
お墓に埋めるまでの流れを
ご一緒させていただきました🤲
お墓に埋めるセレモニーからの
数日後の、合同火葬式は
ものすごくいい流れで
お勉強ができたわぁ…!
ぐぐっと、理解が深まりました。
自分の忘備録として
記憶がまだ濃いうちに
綴っておきたいと思います✏️
(絶対日本に馴染んだら
するっと忘れていく!!😂)
ご遺体とわかるお写真も
載っているし
かなりはっきり
綴っているので
敏感な方、
人の死に触れたくない方
読みたくない方は
そっと閉じてください🤲
読みたい!と
思ってくださった方は
続きをご覧ください🙏
さまざまな死生観に触れることは
自分の世界を
ぐぐっと広げてくれると
思いました。
日本にいた時とは
また、違う感覚で
死を、捉えられるように
なった気がするな。
****
これは私が参加した
ギャニャール県の
とあるバンジャールのやり方です🤲
コロナや地域性で
違っているところも
あるかもしれません。
間違いがあったら
指摘してくださると嬉しいです!
****
〜お墓に埋めるセレモニー手順〜
※密ですが
ロックダウン前の写真です。
ほぼほぼ100%の方が
二度のワクチン接種を
済ませております。
・人が亡くなる
ご遺族が希望された場合&
必要な方には
ホルマリンの注射を打つ。
・お家に安置し
お墓に埋める吉日を待つ
ご遺体を置く場所が
各お家には必ずある。
そこに安置して
火をたやさず
お供物を毎日する。
お墓に埋めるまで
毎日、たくさんの方が
家に弔いや手伝いに
いらっしゃる。
ご近所の方や
親族の方が
亡くなった方へのお供物や
セレモニー用のお供物を
つくる。
とっても忙しい。
たくさんの方が
ご自宅に泊まり
ご遺体のそばにつきそう。
どなたかは、必ず
起きておかなくてはならないので
麻雀?賭け事をして
寝ないようにしている男性も多い。
ちなみにご遺体は
常夏のバリの気候の中
アイスや扇風機だけで
しのぐという荒技。
やばいですな…。
家族やお子様からの感謝の看板。
Selamat Jalan = さようなら
・お墓に埋める吉日
マンクーさんに
マントラを唱えてもらった後
家族・親族で
聖水を使って
ご遺体のマンディ
(洗体、お清め)をしてあげる。
その様子を地域の方
全員で見守る
ご遺体のお洋服を脱がせて
秘部のみ、
布や葉っぱで隠す。
年齢性別関係なく
秘部以外は、
全員に見える状態になり
(胸も隠しません)
ゴロンゴロンと
ひっくり返しながら
石鹸を使って
隅々まで丁寧に
洗い、お清めする。
その最中は
家族の一番下の方?
(兄弟の一番下の
弟とか妹とか)
が、秘部の葉っぱや布を
抑えて隠してあげるそう。
外国人のお嫁さんは
「絶対、バリ式の葬儀
しないで!!!
するとしても
マンディだけは、
家族だけにして!」
とおっしゃる方も
多いそう。😂(そりゃそーや)
洗髪もして
櫛で綺麗に
髪を整えてあげる。
ちなみに、この時
ブラックマジックで
亡くなった方は
水に、そのエネルギーが
うつるとも言われているそうで
かなり慎重に
マンディしなければならないと
言っていました。
・お清めが終わったら
あの世に行くための
死に支度をする。
白いお洋服を着せ
葉っぱを鼻に詰めたり
お花を胸元や頭
いろんなところに
お捧げする。
口元には
指輪を咥えさせる。
マンクーさんが
バナナの葉?でつくった
法具をつかって
お清めしていく。
皆様でお歌を歌って見送る
・全身を白い布で包む
これで、
ご遺体が見えなくなる。
安置場所に置き
お清め、お祈りを
していく。
お祈りは、ご親族のみ。
・ご遺体を茣蓙に包み
やしろに乗せて
皆で担ぎ上げ
村のドゥルガのお墓まで
お連れする
全員で、行進。
村を練り歩く
・お墓に到着したら
ご遺体を墓穴に安置。
男性陣が穴を深く掘り
そこに、
茣蓙ごと安置する。
・お供物をし
聖水をかけてお清め。
セレモニー、
お祈りをする
→
この時
一番興味深かったのは
まだ、お墓に眠っている
ご親族の方のお墓にも
白い布を被せ
たくさんのお花や
お供物、お香を
捧げていたこと。
お墓に埋められた方は
3〜4年に一度の
村の合同火葬式の時に
一気に、火葬式と
魂のお葬式、
家のお寺に亡くなった魂を
お迎えするという
全てのステップを踏むのです。
そうすることで
ひとり約10jutで
火葬式〜最後までできるということ。
(日本の感覚だと
10万円くらいかな)
ひとりでお葬式をして
お墓に埋めずに
そのまま、火葬式〜
最後までもできるんだけど
お安くても100jut(100万円)
平均150jut〜200jutくらい
してしまうとのこと。
それは流石に
厳しいとのことで
お金がない方は
お墓に埋められて
いったん、そこで
お葬式を待つのです。
ドゥルガのお墓にいる=
この世とあの世の
中間の世界で待っている状態、
とも言えます。
なので、当然
誰かが亡くなった時
同じお墓に
親族が眠っている場合も
あるのです。
このおじいちゃまの場合は
息子さんとお嫁さんが
お墓に埋まっている状態。
そのお二方に対しても
お供物をしていました。
…明らかに
空気感とエネルギーが
そのお墓だけ違って
とても喜ばれているのが
バシバシ伝わってきました。
特に、息子さん…!
(手前が息子さん、奥が奥様。)
自分の父より
早く亡くなって
お墓で先に待っていて
迎えられるって、
どんな感じなんやろかね。
なんか…すごいよね…!!!
おじいちゃまのお墓と
ご家族のお墓をまわって
聖水でお清めし
祈りを捧げていらっしゃいました。
ご親族の方たちが
「座りなさい〜☺️」
とニコニコ優しいお顔で
促してくれるんだけど…
そこ、人のお墓の真上やん…!!😂
日本でそんなことしたら
マジで怒られるよね。🤣
文化の違いを感じるという。
そして、お墓の土地に
ダイレクトで座るのも
やっぱり抵抗がある、
日本人。千明でした🤣
(みんな普通のお墓の上に座って
くつろぐ&お祈りするけんすごい。)
このお祈り中
すでに、
ご遺体を運んできたやしろは
そばで燃やされておりました。
お祈りの途中で
村の人たちは
突然、帰り始め
ご親戚や
お墓のお手伝いをする方しか
残っておりませんでした。
急にみんな去っていくけん
何かと思ったわ…!
・お祈りが終わったら
ご遺体を埋めて
お墓を完成させる。
まずご家族で、
手で土を少しずつかけて
埋めてあげる。
そのあと男性たちが
スコップを使い
こんもりするまで埋める。
それが終わったら
近くに生えている雑草を、
お墓の上に移植させてあげる。
それが終わったら
お名前、いつ亡くなったかが
書いてある墓石と
お供物、
お花をたくさん
撒いてあげる。
ご家族のお墓にも
お花を撒いてあげていました。
最後にご親族が
お墓にぽんぽん、と触れて
お別れをする。
(あっという間に、祝福されたような
可愛いお墓に!
バリの人のセンスって
すごいよねぇ…!)
・ドゥルガのお墓の
マンクー(お坊さん)から
出口で、
聖水をかけていただいて
お清めして帰宅。
これを頂かないと
家に帰っちゃだめとのこと。
ドゥルガのお寺は
ものっそい
エネルギー強いからね…。
***
とまぁ、
こういった流れでございました👏
漏れも、かなりあるかもしれません😂
とにもかくにも
とっても勉強になりました。
ご一緒させてくださった皆様
おじいちゃま、
ありがとうございました💐
次は、
村の合同火葬式について
綴っていきたいと思います✏️
こちらは
日本の皆様にとって
ものすごい衝撃が
あるセレモニーだと思います。
ご興味がある方は
ぜひ、引き続きご覧くださいませ🙏
🧡🙌Love catch ver.2🙌🧡
あなたのお話を聞いて
キャッチしたことを
お伝えします💐
未来や過去のあなた
もう会えないあの人
守ってくれている存在
ご先祖様
神様
いろんな方から応援され📣愛されているあなたへ
大切な皆さんからのメッセージをお伝えします🙌
あなただけの輝きが
ますます自由に広がっていくような
祝福の光が降りそそぎますように💐
神様修行オンライントークアーカイブ販売はこちら💁♀️
バリの神様のエネルギーをいただいた
スマホケース(お祈り付き)
詳細はこちら💁♀️
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?