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#7 暮らし方を変えてみる。一人暮らしからシェアハウスへ。

こんにちは、吉田ちひろです。

残暑が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。北海道生まれ、北海道育ちの私には、東京の暑さはなかなか慣れないものです。

さて、今回は現在暮らしているシェアハウスについて書いてみようと思います。上京してから一人暮らしを続けていましたが、2年前にシェアハウスに越してきてから色々感じたことがあったので、皆さんにシェアしようと思います。

シェアハウスに引っ越そうと思ったきっかけ

東京の街並み

シェアハウスに引っ越そうと思ったきっかけは「転職」でした。前職では会社の借り上げに住んでいたため、転職と同時に引っ越さなくてはいけませんでした。半ば強制的に引っ越し先を探さなくてはいけなかったのです。

そして、働き方の変化によってある程度固定費を抑える必要もありました。正社員から契約社員へ、家賃手当もなく、ボーナスもなし。"削るところは削って、ゆとりのある暮らしをしたい"、そう考えるようになりました。

また、引っ越しを何度も経験している身としては、引っ越しが面倒かつお金がかかることなのは重々承知していたので、いかに楽に、安く引っ越すかを考えていたのも覚えています。

削るとこは削るとしても、埼玉県から東京都へ引っ越すことで一人暮らしの物件で家賃を下げることはまぁまぁ無理なのでは?とも思っていました。そして最大の難関は、私の譲れないポイントとして「キッチンがある程度広いこと」が条件にあることでした。

東京で物件探しをしたことがある人はわかると思いますが、地方では考えられないようなキッチンの物件が存在するのです。まな板を置くスペースのないキッチンや、一口コンロ(IH)のキッチン、ミニ冷蔵庫が埋め込まれているキッチンなど、私には一瞬で「なし」と判断されるキッチンたちです。果たしてこれらを「キッチン」と呼んで良いのだろうか?と思ってしまうのです。

具体的に私が求めていた条件は以下です。

  • 家賃ができるだけ安いこと

  • ある程度の綺麗さがあること
    (築浅物件または、リフォーム済みなど)

  • キッチンがガスコンロであること

  • ガスコンロが二口あること

  • 職場までのアクセスが良いこと

  • 職場までドアtoドアで1時間以内であること

  • 駅徒歩15分以内であること

なかなか難しい条件でした。お金を積めば、いくらでもあります。でも固定費を抑えることはマスト条件だったので、なんとか条件をクリアできる方法を模索しました。

そんな時ふと思ったのが、シェアハウスってどうなんだろう?でした。

家賃も一人暮らし物件よりは安いはずだし、ガス水道光熱費込みの物件もある、共有部のキッチンがある程度の広さであれば問題ないのでは?むしろシェアハウスだとキッチンの条件はすぐにクリアするのではないかと気づきました。

シェアハウスを視野に入れるにあたって、人と暮らすのに抵抗があるか、人と場所を共有することに抵抗あるか、と自問自答した結果、「ないな」と思いました。むしろ、調べていくうちに人生で一回シェアハウス住んでみたいなと思うようになりました。

シェアハウスに対してどんな考えを持つかは、人によって異なると思いますが、私にとっては「楽しそう」と思えたのです。固定費も抑えられる上に、新しい人との出会いもありそう、東京で楽しい思い出・暮らしができそう、そんな思いでした。

そして、シェアハウスが載っているサイトで気になる物件を内見しに行き、2軒目に見て即決したのが今住んでいる物件です。

最初の印象

シェアハウスに来てから、植物のある生活を始めました

内見での印象は「めちゃめちゃいいな」でした。窓が大きくて部屋が明るく、個人の個室もあって、共用部分もかなり充実している。一人暮らし1K生活を続けていた身からすると、広くて圧迫感がなく住みやすそうといった印象でした。

いざ入居した時は、かなり緊張していたのを覚えています。初めましての人が住んでいるわけですから。「ヤバいやつきた」って思われないように笑、できるだけ静かに、大人しく、様子を伺うように過ごしていました。

新しい環境に飛び込むことに抵抗はないのですが、若干の人見知りであり、すでに輪ができているところに入り込むのが実は苦手だったりします。仲良くなり方については模索するタイプ。ガツガツいくことは苦手です。

そんな感じでしたが、シェアハウスに住んでいる方は皆さん、良い方ばかりで、積極的話しかけてくれたのが幸いでした。そして、私が料理好き・管理栄養士ということに興味を持ってくれて、話が弾んだことをきっかけに打ち解けることができた気がします。

キッチンがあるということもあって、そもそも習慣的に料理をする人が多くいました。そのため、ご飯どきによく顔を合わせ、話しながら、場所を譲り合いながら料理をしたり、一緒に食事をしたりして、徐々に仲良くなることができました。

一人暮らしでは味わうことのできなかった、小さなコミュニティ。家族でも友達でもない人との暮らしは私にとってはなかなか楽しいものだったのです。

実際に住んでみての感想

シェアハウス仲間とパン作り

住んでみてよかったことはいろいろあります。

友達ではなかった人が友達になりました。大人になってからの友達・仲間というのは、学生時代の友達とはまた違って良いものです。

面白いことに、シェアハウスという一つの場所に吸い寄せられた人たちには、何かしらの共通点があったりするものです。その共通点が好きなものであったり、考え方であったり、出身地だったりと様々ですが、共通点を見つけることで距離感が縮まるのは間違いないと思います。

そして、人と暮らすことに抵抗がない人の中には、「人と話すのが好きな人」がある一定数いる気がしていて、色々な話題で盛り上がることができます。

互いの好きな分野の話をすることで、互いの分野に興味を持ち、日々の生活が少しづつ寄っていくことなんかもよくあります。

たとえば、はまっているアーティストについてオススメしたら同じようにはまったり、素敵な洋服ブランドを紹介したら同じブランドの服を買うようになったり、おすすめの調味料や料理法を教えたら実践して日々の生活に取り入れていたりと。住人同士が、互いの生活に干渉しすぎずとも、良い影響を与え合っている部分があるのです。

これだけ良いこと言っておいて、嫌なとこ微妙なとこがゼロかと言ったらそういう訳ではないです。人それぞれ少し我慢していることや、気になっていることは少なからずあるはずです。

人と暮らすということは、どこまで許容できるか、また許容してくれることに甘えず、みんなが気持ちよく過ごせるようにどこまで気を遣えるかだと思います。

私はなんでも完璧にできる人ではありません。自分が完璧じゃない分、人に対して厳しくするのも違うかなと思ってます。ただ、ルールにそぐわないことを続けるのは良くないですし、限度はあると思います。

お互いがお互いのことを考えて暮らすことを、忘れちゃいけないですね。要はバランスや言い方かなと思います。

ちょっとしたことへの"ありがとう"だったり、なにかよくないことをしてしまったときの"ごめんね"だったり、相手を思いやることがいかに大切かを感じます。

自分で言うのも変ですが、こうやって人は成長してくのかと気づきました。この歳でシェアハウスに住んでよかったです。

シェアハウスを検討している人へ

シェアハウス仲間と朝活

シェアハウスに向いている人ってどんな人だろうと、自分なりに分析してみました。もちろん、さまざまな形態のシェアハウスが存在するので、一概に当てはまるとは思いませんが、これに当てはまるような人でシェアハウスに興味がある人は一回住んでみても良いかもしれません。

  • 好奇心旺盛

  • 人に対して最低限気を遣う努力ができる

  • 環境を変えたい

  • 新しい出会いが欲しい

  • 一人で暮らすことに不安がある

  • 今の生活に飽きてしまった

新しい発見もあるし、学びもあるし、楽しいこともきっとあるはず。まずは色々調べてみることをオススメします!

補足ですが、調べる時に迷ったことが一つあります。それは、男女共同でも良いか、女性限定の方が良いのかということでした。大型のシェアハウスであれば、しっかりフロアが分かれているところもありますし、プライベートゾーンがしっかり確保されていれば、正直どちらでも良いと思っていました。

でも住んでみてわかったのは女性限定のシェアハウスにして大正解だったと言うことです。

毎日の暮らしの中で、気を遣う部分があまりにも多すぎるとストレスになります。髪の毛がボサボサでも、すっぴんでも、少しくらい露出のある服を着ても、正直女性だけだったら全く気になりません。

家でくらい、ずぼらでいたい人間にとっては、どうでも良い異性だとしても同じ空間にいるのは結構ストレスな気がします。(異性の出会いを求めていたらまた別なのかもしれませんが…)

シェアハウスの言う環境は万人に向いている暮らし方ではありません。どのエリアに住むか、どの価格帯なのかで、女性限定なのか、男女共同なのか、どこまでプライベート空間があるのか…などでもいろいろ違ってくると思います。

住んでみないとわからないこともたくさんありますが、譲れないポイントを決めておくのが大切だと思います。

自分が何に重きを置いて暮らしていきたいのか、考えてみると良いのではないでしょうか。

まとめ

先ほども書いたように、入ったばかりの時は「一つ屋根の下で共に暮らすの住人」だった人たちがコミュニケーションを重ねるにつれて「仲間」「友達」に変化して行きました。

これは自分の人生にとって、すごく大事なつながりになったとおもいます。この先、東京から引っ越したとしても、シェアハウスを出て行ったとしても、連絡を取り合うような人たちができたのです。

シェアハウスに住まなければ出会わなかった人たち。これだけで住んでよかった価値があります。ちょうど良い距離感で、毎日を共に過ごし、お互いの時間を共有できること。孤独になりがちなこのご時世でとても貴重な時間です。

もし一人暮らしで休みの日に家から出なければ、会話すらせずに終わる1日だったかもしれない。シェアハウスに住んでいることで、一人の時間は十分に確保しつつも、キッチンで顔を合わせるたった数十分で、なんとなく良い1日になったりすることもある

お互いの趣味の話をして気づいたら数時間経っていることもザラだったりする。私が知らない趣味の世界を教えてくれたり、おすすめの本やアーティストを教えてくれたりと、自分の世界が広がっていく感じがします。

そして今は、シェアハウス仲間の一人を私が立ち上げた「and C」というチームに誘い、「つなぐ、おくる」プロジェクトの活動もはじめています。「つなぐ」には「人と人をつなぐ」という意味が込められているですが、それはシェアハウスから得たヒントだったりします。

プロジェクトの記事については、こちらをぜひご覧ください。


「はじめまして」の状態から一緒に暮らすって、面白いなって思う。ここで過ごした時間は人生にとって宝物になる気がしている。まだ数年住むつもりなので、楽しく過ごしたいなと思います。

以上、シェアハウスレポでした!


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