ひまわり

倫(みち)なき道の先にあるもの。そこにある世界が見たい。生きてきたように恋をしよう。

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倫(みち)なき道の先にあるもの。そこにある世界が見たい。生きてきたように恋をしよう。

最近の記事

離れていても

一緒にいると思えること。 ランニングアプリでのつながり。 彼に影響されてランニングを始めた。 アプリで互いのアクティビティが分かる。 示し合わせたわけでもないのに、ほぼ同じ時間帯に走ってる。そして、互いにランコースを撮影して写真をアップする。こないだは、ほぼ同じ時間にお互い満開の桜の写真をアップした。まるで一緒に走ってるよう。互いにいいね!を押してコメントする。 週末のひそかな楽しみ。一人だけど二人。私たちにしか分からない絆。 ランアクティビティはマップ表示されるので、彼

    • 彼のやきもち

      私は彼に話した。 結婚してから、ある人と両思いになったことを。 だけど、その人は、踏み込んでこなかった。 家族がいたから。私たちは一線を超えなかった。 私は、その人のことが好きだった。 その人が踏み込んできたら、私も行ったと思う。 オレ、異動なんだ。突然の告白に打ちのめされた。もう会えない。悲しかった。 でも、すぐそばにいて、好きなのに、どうにもならないときの方が、もっと悲しかったな。 その人は私の上司だった。 同じ感性で仕事をしている人だと思った。 こんなに共感できる上司

      • 会う努力

        会うために、お互いが仕事を調整し、すごく無理して時間を作って会っている。月一度、それが精一杯。会えればもちろん嬉しいが、会うために努力する過程に彼からの愛情を感じる。金帰月来の単身赴任をしている彼が、月曜の早朝に家族の住む自宅から200キロ移動して出勤した後、夕方また200キロ移動して私に会いに来てくれる。何の苦にもならないような感じで。面倒臭いと思ったら、こんな関係は続かない。婚外恋愛には、どんな努力もいとわないタフさと情熱が必要だ。そして、会えない日には粛々と日常を生きる

        • あれから、の続き

          関係が始まった当初はお互い我慢できず、毎週のように会った。会っても会っても恋しい。平日夜だけでは足りなくて、土日にも会った。仕事のていで。彼に夢中。少なくとも最初は、彼も冷静さを失っていたはず。昔付き合っていた20代の頃より、求め合ったと思う。やがて関係が落ち着くと、バレないように注意を払うようになり、細く長くを合言葉に、頻度も2週に1回。メールのやり取りも2.3日に1回に。そこから5年の月日を経て、互いの転勤などもあり、月1回が定着。今回は私の転勤でそれすらも難しくなり、家

        離れていても

          あれから

          私は、かなり強引に、彼に会いに行った。 沈黙している彼と、きちんと別れるために。 そうじゃなきゃ前に進めない。動悸が激しくて電車に乗れなくなり、抗不安薬も手放せなくなった。終わりはフェードアウトでいいと私自身が思っていたのに、いざそうなったら、納得して終わらせたいと思った。 その日に、平静を装って家族のもとに帰る自信がなく、彼の住む街にある一番高いホテル(みじめな気持ちになりたくなくて、すごく奮発した。)を予約し、翌日は有給休暇を取った。 私がいくつか会いに行く日の候補を伝え

          執着

          彼とのやり取りが途絶えたというのに、彼のことが頭から離れない。彼を失うと思うと、得体の知れない恐怖に襲われて過呼吸になる。自分がこんなに彼に執着するなんて。あんなに何度も別れを考えていたのに。心のどこかで、彼が私を手離すはずがないという傲慢さがあった。 いとも簡単に切られた今、やはり私は不倫相手で、いざというときには捨てられる運命だったと分かった。これでよかったじゃないか、いくら言い聞かせても、全然吹っ切れない。彼が思い出になるまでに、一体どれくらいの時間が必要なのか。5年間

          この悲しいやり取りをいつまで続けるのかな。

          彼とはカップルアプリでのやり取りを細々と続けている。今回の台風でも、互いの安否を気遣い合った。想いが溢れるのに、それを伝えることはお互いにしない。会う予定もない。どちらも言い出さない。続けることも、別れることもできず、互いに想い合い、切ないやり取りを続ける。 これは何かの拷問ですか? もういっそ、連絡を絶ってしまうのと、どちらが辛いのか。彼からメッセージが届くたび、愛しくて涙が溢れる。 私は一体、どうしたら。身動きできないよ。

          この悲しいやり取りをいつまで続けるのかな。

          終わりの予感

          今回は、過去イチ、もう無理だと思った。 彼が私より家族を優先するのは仕方のないことで、受け入れているつもりだった。 だから、以前から会えるかもしれないと思っていたGWのとある日に、娘が赴任先に来るという理由でデートを断られたときは、がっかりはしたけど、すんなり諦めた。年頃の娘が父に会いに来るなんて、仲の良さにちょっと妬けたけど。 それなのに、その後、やっぱり娘は忙しいみたいで来ないことになりました。どう?と再び誘いがあった。ちょっと待って。そもそも彼の方から娘に声を掛けたって

          終わりの予感

          婚外恋愛のクリスマス

          彼とは続いている。 月1くらいで会い、肌を重ねる。 お酒を飲みながら近況を話す。 先のことは何も話さない。 次に会う予定も未定。 私たちはこれでよい。 そう思えるようになってから、悩まなくなった。 彼と会わないときは、彼のことを考えなくなった。 次に会える日を楽しみにして、日々の生活を充実させることができるようになった。 愛の言葉などない。 どちらも言わなくなった。 でも大丈夫。 忙しい彼が月1で逢瀬のための時間を捻出することがどれほど大変か知っている。 想いがなければ続か

          婚外恋愛のクリスマス

          フェードアウトする

          不倫なのだから、わざわざお別れ宣言する必要はないよね。 徐々に連絡を取り合う頻度が減って、気付いたら疎遠になるのが、お互いに一番心の傷が浅くて済むよね。もう二度と会えないと思うと、たまらなく会いたくなるに決まってる。会おうと思えば会えるけど、あえて会わない方がいい。私が会いたいと言わなければ、彼からはきっと言ってこないだろう。私のことを時々は想ってくれているだろうけど、彼にとっては私のいない日常の方がずっと大事。 ただただ好きな気持ちだけで突っ走ってきた5年間だった。彼のこと

          フェードアウトする

          かりそめの幸せ

          彼の単身赴任先に遊びに行った。 3ヶ月ぶりの再会。迷ったけど、こうするしか会う方法が思いつかなかった。 そして後悔した。 ベッドで抱き合って、知らない間にピアスが片方行方不明に。 それを必死に探す彼。 ああ、家族に見つかったら困るよね。 見つけて安堵してる彼を見て、見つからなければよかったのにと、一瞬意地悪な気持ちがよぎった醜い私。 午前中から夕方までゆっくりまったり過ごして、やっぱり彼といるときの幸福感は何ものにも変え難いと再確認したけど、もう二度とここには来たくないと彼に

          かりそめの幸せ

          気持ちの落とし所

          彼が異動になった。 遠い場所へ単身赴任。 これまでのように、平日の夜に会うことはできなくなった。 土日に会う?ことも多分できない。 彼は自宅へ帰るだろう。 このまま、会わなくなるのがお互いのためにいいのかもしれない。 別れることはできそうもないけど、会いたくても会えない状況は受け入れるしかない。 さて、どうなるか。 不倫の行き着く先がもうすぐ見える。 そこには何があるのだろう。 ずっとそう思ってきたけど、多分、何もないんだ。 それを見届けたら、私は何を思うだろう。

          気持ちの落とし所

          月1

          彼と会う頻度はこれくらいがちょうどよい。 なぜって、会った直後の1週間は、またすぐに会いたくて、我慢するのがしんどいから。体もうずく。2週目は会いたい気持ちが落ち着いて、3週目はちょっと彼のことを忘れる。実はこの辺りが一番気持ちが安定してる。4週目になると充電切れで彼不足。お互い待ち遠しくて、気持ちの高まりもピークに。 待ち焦がれた甘やかな時間。 2人だけの世界。 日常を忘れて肌を重ねると、心から安心する。 そしてまた日常に戻る。 日常に戻った私は、家族に優しくなれる。

          家族でしかない

          付き合ったばかりの頃、彼が奥さんのことをこう言った。 この一言にすがるようにして、妄想を膨らます。 それは、男女ではないということだよね? 恋愛感情はないということだよね? 心の中で何度も問いかけた。 奥さんのことはほとんど何も知らない。 顔も名前も年齢も。どんな人なのかも。 でも、2人の娘を育て、単身赴任中の家を守る。 きっと家庭的な人。 彼の大切な家族。 どうか、一生、知られませんように。

          家族でしかない

          このモヤモヤの正体

          子供たちが巣立ったら、一緒になりたい。 無理だと分かってるけど、願望として、つい口にしてしまった。 そうだね。とか適当に合わせて流してくれればよかったのに。 ただの夢物語なのに。 彼に大真面目に断られた。 子供たちから家庭を奪えない。巣立っても、孫を連れて帰ってくる家庭が必要。 嫁を捨てられない。結婚した責任がある。 そんな自分勝手なことはできない。 言われなくても分かってるよ。 でも、じゃあ、なんで今、こんなに自分勝手に私と付き合ってるの? 結婚した責任があるなら、不倫な

          このモヤモヤの正体

          2年ぶりに

          書いてみようと思う。 彼とは、、、細く長く穏やかに続いている。 寝ても覚めても彼を想うあの頃の私はもういない。 彼のことは変わらず好き。 だけど、切り替えができるようになった。 自分と家族が最優先で彼は後回し。結果、滅多に会えなくなった。だけど、年月を重ねた分、強い絆を感じられるようになった。 普段は母業、主婦業、職業の3足のわらじ。強く逞しく正しい自分。彼の前ではありのままの自分を見せられる。弱さも醜さも。彼はどんな私も受け止めてくれる。彼の存在が私を強くする。 お互い守

          2年ぶりに