ひまわり

倫(みち)なき道の先にあるもの。そこにある世界が見たい。生きてきたように恋をしよう。

ひまわり

倫(みち)なき道の先にあるもの。そこにある世界が見たい。生きてきたように恋をしよう。

最近の記事

彼とは

穏やかに続いている。 その昔、まだ付き合い始めたばかりの頃、彼が一度だけ言ったことがある。 子供たちが成人したら、と。 当時、私たちの子どもたちは小学生と中学生。成人なんて遠い先のミライだった。 時は過ぎ、子どもたちが高校生と大学生になり、成人年齢が18歳に引き下がって、ミライが近付いたころ、彼はいった。 成人しても、いろいろあるよね。 期待なんかしてなかったし、私だって、子どもを傷つけたくない。同じ気持ちだからいいのだけど、なぜだかとってもショックだったな。 この夏、彼の

    • 幸せとは自分の心の中で自分が広げていくもの。とある心理学者のことば。愛情はもらうものではなく、育んでいくものなんだ。納得。

      • 彼とは、気付けばもう1週間音信不通。いつも心のすみにいるけど、平日はほとんど考えることも無くなった。週末になると、そういえば元気かなと思い出す。あんなに苦しんでいたのがウソのよう。こんなに穏やかに過ごせる日々がくるなんて。

        • なれあい

          彼とは平穏に続いている。 月に一度、抱き合う。彼は私を無言で抱く。 言葉では何も表現しなくなった。 仕事の予定を調整して私に会いに来てくれる。 気持ちがなければできないこと。 それでも。どうしても。たまには言葉もほしいと思ってしまう。それを彼に伝えた。ただ一言、好きだよと言ってほしかっただけなのに。 以前なら、ちょっとせがめば言ってくれた。 だけど今回は、頑なに言わなかった。なぜ言わなくなったのか、私は彼を責めたと思う。 慣れだ。と彼は答えた。慣れって何?夫婦でもないのに

        • 幸せとは自分の心の中で自分が広げていくもの。とある心理学者のことば。愛情はもらうものではなく、育んでいくものなんだ。納得。

        • 彼とは、気付けばもう1週間音信不通。いつも心のすみにいるけど、平日はほとんど考えることも無くなった。週末になると、そういえば元気かなと思い出す。あんなに苦しんでいたのがウソのよう。こんなに穏やかに過ごせる日々がくるなんて。

          離れていても

          一緒にいると思えること。 ランニングアプリでのつながり。 彼に影響されてランニングを始めた。 アプリで互いのアクティビティが分かる。 示し合わせたわけでもないのに、ほぼ同じ時間帯に走ってる。そして、互いにランコースを撮影して写真をアップする。こないだは、ほぼ同じ時間にお互い満開の桜の写真をアップした。まるで一緒に走ってるよう。互いにいいね!を押してコメントする。 週末のひそかな楽しみ。一人だけど二人。私たちにしか分からない絆。 ランアクティビティはマップ表示されるので、彼

          離れていても

          彼のやきもち

          私は彼に話した。 結婚してから、ある人と両思いになったことを。 だけど、その人は、踏み込んでこなかった。 家族がいたから。私たちは一線を超えなかった。 私は、その人のことが好きだった。 その人が踏み込んできたら、私も行ったと思う。 オレ、異動なんだ。突然の告白に打ちのめされた。もう会えない。悲しかった。 でも、すぐそばにいて、好きなのに、どうにもならないときの方が、もっと悲しかったな。 その人は私の上司だった。 同じ感性で仕事をしている人だと思った。 こんなに共感できる上司

          彼のやきもち

          会う努力

          会うために、お互いが仕事を調整し、すごく無理して時間を作って会っている。月一度、それが精一杯。会えればもちろん嬉しいが、会うために努力する過程に彼からの愛情を感じる。金帰月来の単身赴任をしている彼が、月曜の早朝に家族の住む自宅から200キロ移動して出勤した後、夕方また200キロ移動して私に会いに来てくれる。何の苦にもならないような感じで。面倒臭いと思ったら、こんな関係は続かない。婚外恋愛には、どんな努力もいとわないタフさと情熱が必要だ。そして、会えない日には粛々と日常を生きる

          あれから、の続き

          関係が始まった当初はお互い我慢できず、毎週のように会った。会っても会っても恋しい。平日夜だけでは足りなくて、土日にも会った。仕事のていで。彼に夢中。少なくとも最初は、彼も冷静さを失っていたはず。昔付き合っていた20代の頃より、求め合ったと思う。やがて関係が落ち着くと、バレないように注意を払うようになり、細く長くを合言葉に、頻度も2週に1回。メールのやり取りも2.3日に1回に。そこから5年の月日を経て、互いの転勤などもあり、月1回が定着。今回は私の転勤でそれすらも難しくなり、家

          あれから、の続き

          あれから

          私は、かなり強引に、彼に会いに行った。 沈黙している彼と、きちんと別れるために。 そうじゃなきゃ前に進めない。動悸が激しくて電車に乗れなくなり、抗不安薬も手放せなくなった。終わりはフェードアウトでいいと私自身が思っていたのに、いざそうなったら、納得して終わらせたいと思った。 その日に、平静を装って家族のもとに帰る自信がなく、彼の住む街にある一番高いホテル(みじめな気持ちになりたくなくて、すごく奮発した。)を予約し、翌日は有給休暇を取った。 私がいくつか会いに行く日の候補を伝え

          執着

          彼とのやり取りが途絶えたというのに、彼のことが頭から離れない。彼を失うと思うと、得体の知れない恐怖に襲われて過呼吸になる。自分がこんなに彼に執着するなんて。あんなに何度も別れを考えていたのに。心のどこかで、彼が私を手離すはずがないという傲慢さがあった。 いとも簡単に切られた今、やはり私は不倫相手で、いざというときには捨てられる運命だったと分かった。これでよかったじゃないか、いくら言い聞かせても、全然吹っ切れない。彼が思い出になるまでに、一体どれくらいの時間が必要なのか。5年間

          この悲しいやり取りをいつまで続けるのかな。

          彼とはカップルアプリでのやり取りを細々と続けている。今回の台風でも、互いの安否を気遣い合った。想いが溢れるのに、それを伝えることはお互いにしない。会う予定もない。どちらも言い出さない。続けることも、別れることもできず、互いに想い合い、切ないやり取りを続ける。 これは何かの拷問ですか? もういっそ、連絡を絶ってしまうのと、どちらが辛いのか。彼からメッセージが届くたび、愛しくて涙が溢れる。 私は一体、どうしたら。身動きできないよ。

          この悲しいやり取りをいつまで続けるのかな。

          終わりの予感

          今回は、過去イチ、もう無理だと思った。 彼が私より家族を優先するのは仕方のないことで、受け入れているつもりだった。 だから、以前から会えるかもしれないと思っていたGWのとある日に、娘が赴任先に来るという理由でデートを断られたときは、がっかりはしたけど、すんなり諦めた。年頃の娘が父に会いに来るなんて、仲の良さにちょっと妬けたけど。 それなのに、その後、やっぱり娘は忙しいみたいで来ないことになりました。どう?と再び誘いがあった。ちょっと待って。そもそも彼の方から娘に声を掛けたって

          終わりの予感

          婚外恋愛のクリスマス

          彼とは続いている。 月1くらいで会い、肌を重ねる。 お酒を飲みながら近況を話す。 先のことは何も話さない。 次に会う予定も未定。 私たちはこれでよい。 そう思えるようになってから、悩まなくなった。 彼と会わないときは、彼のことを考えなくなった。 次に会える日を楽しみにして、日々の生活を充実させることができるようになった。 愛の言葉などない。 どちらも言わなくなった。 でも大丈夫。 忙しい彼が月1で逢瀬のための時間を捻出することがどれほど大変か知っている。 想いがなければ続か

          婚外恋愛のクリスマス

          フェードアウトする

          不倫なのだから、わざわざお別れ宣言する必要はないよね。 徐々に連絡を取り合う頻度が減って、気付いたら疎遠になるのが、お互いに一番心の傷が浅くて済むよね。もう二度と会えないと思うと、たまらなく会いたくなるに決まってる。会おうと思えば会えるけど、あえて会わない方がいい。私が会いたいと言わなければ、彼からはきっと言ってこないだろう。私のことを時々は想ってくれているだろうけど、彼にとっては私のいない日常の方がずっと大事。 ただただ好きな気持ちだけで突っ走ってきた5年間だった。彼のこと

          フェードアウトする

          かりそめの幸せ

          彼の単身赴任先に遊びに行った。 3ヶ月ぶりの再会。迷ったけど、こうするしか会う方法が思いつかなかった。 そして後悔した。 ベッドで抱き合って、知らない間にピアスが片方行方不明に。 それを必死に探す彼。 ああ、家族に見つかったら困るよね。 見つけて安堵してる彼を見て、見つからなければよかったのにと、一瞬意地悪な気持ちがよぎった醜い私。 午前中から夕方までゆっくりまったり過ごして、やっぱり彼といるときの幸福感は何ものにも変え難いと再確認したけど、もう二度とここには来たくないと彼に

          かりそめの幸せ

          気持ちの落とし所

          彼が異動になった。 遠い場所へ単身赴任。 これまでのように、平日の夜に会うことはできなくなった。 土日に会う?ことも多分できない。 彼は自宅へ帰るだろう。 このまま、会わなくなるのがお互いのためにいいのかもしれない。 別れることはできそうもないけど、会いたくても会えない状況は受け入れるしかない。 さて、どうなるか。 不倫の行き着く先がもうすぐ見える。 そこには何があるのだろう。 ずっとそう思ってきたけど、多分、何もないんだ。 それを見届けたら、私は何を思うだろう。

          気持ちの落とし所